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2012年1月27日金曜日

i Pod/i Phone/i pad用ドックコネクター自作キットのハンダ付け詳細!


2011年10月の発売以来、1,000個以上売れているi Pod/i Phone/i pad用ドックコネクター自作キット
値段が525円と安いのも魅力ですが、もっと魅力的なのは工作しやすいこと。

従来、電子パーツ店などで売られていたiPod Dockコネクタは、以下の4点において、一般向けではありませんでした。
1.ピンがフル装備されていて、隣接するピン同士のショートを避けるため、不必要なピンを引き抜く手間があること。
2.安定した動作をさせるために、特定のピンに抵抗を取り付けるのですが、その抵抗を別途購入しなければならない。
3.ピンと配線とのハンダ付けは、直接行わなければならず、極小のピンへのハンダ付けが難しい。
4.説明書がないので、自分で資料を探さねばならない。

一方、オヤイデ電気が売っているi Pod/i Phone/i pad用ドックコネクター自作キットは、その4点全てを克服しています。
1.アナログライン出力用のみのコネクタに特化。そのため、アナログライン出力用に必要な7極のピンのみ装備していて、それ以外のピンは付いていない。
2.抵抗が付属。必要なのは1つなのですが、紛失した時を考慮して、予備が2つ付いてきます。
3.ハンダ付けをしやすくする基板が付属。
4.説明書が付いているので、その通りにやればできる。

ただ、初回版の説明書は、解説が不十分で分かりにくく、12月以降のロットは解説を分かりやすくした改訂版に差替え。この改訂版のiPodドックコネクターキットの説明書は以前のみじんこブログでも公開しました。

しかしながら、この改訂版の説明書においても、写真がややピンボケで、しかも写真が小さく、いまいちわかりにくいのも事実で、このブログのコメントでも、不鮮明で分かりにくいとのご指摘をいただきました。


そこで、以下に新たに撮りなおした写真を掲載します。工作のご参考になれば幸いです。


配線状況がよく分かる様に、右チャンネルのプラス線を赤、左社ンネルのプラス線を青、左右共通のマイナス線(グランド線)を緑にしました。

この作例において、3.5ミニプラグは、オヤイデ電気の金メッキミニプラグP-3.5Gのケーブル引出口φ4mmバージョンを使用。P-3.5Gのケーブル引出口φ4mmバージョンは、基本的にオヤイデ電気直営店のみの販売品なのですが、例外的に千石電商およびイーイヤホンでも扱っています。ちなみに、一般に全国流通しているP3.5Gは、汎用性を考慮して、ケーブル引出口がφ6と大きめにしています。

ケーブルはオヤイデ電気で売られている,潤工社の純フロン被覆銀メッキ12/0.18(0.3sq)撚線を使用しました(メーカーのカタログ型番はAF04B060)。この配線材は赤・黒・青・黄・緑・透明と、多くの色が揃っているので、自分の好きな色をチョイスでき、好みに応じてカラフルなケーブルを仕立てる事ができます。しかも273円/mと安い!

この配線材はオーディオ向けに作られたものではないのですが、音質も意外といいですよ。というのも、被覆は高級オーディオケーブルで用いられるフッ素樹脂。導体が銀メッキされているので、やはりこの点でも高域の延びや音場の展開に優位。おっと、自分だけの秘密にしていた線材をばらしてしまいました。この配線材、オヤイデ電気の秋葉原店の店奥の天井に、ボビン巻きでぶら下がっています。


さて、これがiPod Dockコネクタキットの基板上のハンダ付けの状況です。


ついでなのでミニプラグ側のハンダ付けの様子です。なお、ミニプラグの外部電極の配置には決まりがあり、先端が左チャンネルのプラス、次が右チャンネルのプラス、付け根側が左右共通のマイナスとなります。一方、ミニプラグの内部電極の配置は、メーカーごと、製品ごと、ストレート型か、L型かによっても異なります。特にオヤイデのP3.5Gおよび P3.5SRといったストレートプラグの場合は、一般的な他社製ミニプラグと、右と左のプラスの内部電極の並びが異なりますので、上記のハンダ付けは、あ くまでオヤイデ電気製のストレート型ミニプラグということで、ご注意ください。


では、いままでドックtoミニケーブルの自作、難しそうだと二の足を踏んでいた方も、これを参考にぜひチャレンジしてみてくださいね。




2012年1月26日木曜日

B&W専用ヘッドホンケーブルPEC/P5開発秘話


秋葉原を代表する老舗オーディオショップ、ダイナミックオーディオ。上写真はダイナ5555の1階。
同フロアは、ケーブルやインシュレーター、アナログアイテムなどのオーディオアクセサリーに加え、近年はヘッドホン試聴コーナーを拡張。高級ヘッドホンをじっくり座りながら、各種ヘッドホンアンプとの組み合わせで試聴できる、数少ない貴重なお店です。さらに1階フロアの奥には、PCオーディオ関連の機材およびUSBケーブルなどを展示。実際に聞き比べできるように、オーディオシステムが組まれています。オヤイデのケーブルも多種類展示してあるので、試聴したい方はぜひ訪れてみてください。


こちらはダイナ5555の1階のレジ脇にあるヘッドホン・イヤホンアクセサリーの陳列。イヤーチップやイヤホン交換ケーブルなどが並んでいます。オヤイデのHPCシリーズもありますよ。


で、これは昨年末の写真で申し訳ないのですが、B&WのヘッドホンP5用の交換ケーブル、オヤイデ電気製のPEC/P5です。このヘッドホンケーブルは、日本のみの限定販売で、B&Wの日本代理店ディーアンドエムホールディングスが企画、販売。設計・製造は、我々オヤイデ電気が請け負っています。



上写真はPEC/P5を装着したP5。純正ケーブルは黒いケーブルですが、PEC/P5は青いので、容易に判別できます。


このヘッドホンケーブルPEC/P5の開発のきっかけは、たしか中野で開催された2010年春のヘッドホン祭り。P5がデビューして間もない頃だったと思います。同会場で、ディーアンドエムホールディングス(旧マランツコンシューマーマーケティング)の方からP5用のグレードアップケーブルの設計・製作のご相談があり、これは面白そうだ、ぜひやってみましょうということで始まりました。


P5は、上写真のように、ヘッドホン内部にケーブル着脱用の2.5ミニミニタイプのイヤホンジャックが仕込まれた、他に例を見ない特殊な内部構造。ケーブルを本体の溝に嵌めこんで引き出すため、ケーブルの直径も1.8mm以内に制限されます。したがって、オヤイデ電気の既存のパーツは使用できず、P5専用にケーブルと2.5マイクロプラグを新たに設計・製作することになりました。

幾多の試行錯誤の末、2010年の秋にPEC/P5が完成。2010年秋のヘッドホン祭りのディーアンドエムホールディングスブースで初お披露目されました。そして、2010年暮れから2011年春にかけて、P5購入者への購入特典として頒布されました。


その後、PEC/P5は、若干数がダイナミックオーディオ5555などで小売され、好評のうち完売。この時点でのPEC/P5生産数はたしか500本弱だったと記憶しています。


これはPEC/P5専用に開発した極細PCOCC-A導体、3芯ケーブル。19/0.05のPCOCC-Aに、極薄のPFA(フッ素樹脂)絶縁を被覆(白・赤・緑の芯線)。これらの芯線は、タッチノイズ低減と外来ノイズ吸収を目的としたカーボン混入PVC介在(黒い樹脂)で包まれています。最外装はTPE(エラストマー樹脂)で構成。1.8mmの極細ケーブルに、高音質と強度を練り込むのには、0.01ミリ(10マイクロメートル)単位での調整の繰り返しで、相当の試行錯誤と苦労がありました。その甲斐あって、付属ケーブルを大きく上回る音質向上効果があると、購入者から多数の高評価を得ているようです。

PEC/P5の独特なシースカラーは好き嫌いの分かれるところ。マランツさんからのご指名は「青色」でした。使用するシースの材質は、強度と柔軟性と音質の観点からTPEで決定していたので、これは替え難く、この材質での青系の色となると、この色しかなかったのです。

生産終了後もPEC/P5の再販売の要望は多数あり、オヤイデ電気に度々問い合わせがありました。さらに、昨年秋に開かれた2011秋のヘッドホン祭りでは、オヤイデブースの私のところに、P5ユーザーの方々数名からPEC/P5再販、もしくはオヤイデオリジナルのP5用ヘッドホンケーブルの製品化の要望が聞かれました。

そこで、ディーアンドエムの方に、これらのご要望をお伝えしたところ、再生産が決定。昨年2011年の11月に再生産を行い、2011年の暮れにオーディオ店での小売が開始されました。私が知る限りでは、ダイナ5555およびイーイヤホンで販売されていました。

なお、PEC/P5について、オヤイデ電気はあくまで製造元に徹しており、販売には一切関与していません。オヤイデ電気とディアンドエムとの契約によって、オヤイデ電気秋葉原店およびオヤイデ電気オンラインショップでのPEC/P5の販売は今後もいたしません。PEC/P5を購入したい方はダイナ5555およびイーイヤホンなどのオーディオ店にお問い合わせくださいね。

2012年1月25日水曜日

オヤイデ電気秋葉原店 1月の人気商品


2012年1月24日火曜日の秋葉原電気街、総武線高架沿いの風景。雑貨店が潰れて、代わりにドラッグストアのマツモトキヨシが出来ました。ちょうどオヤイデ電気秋葉原店の隣になります。


この高架沿いのオヤイデ電気秋葉原店側を望む。この日は、前日からの降雪のため、日陰には積雪が見られましたが、主な道路はすでに雪が融けています。


オヤイデ電気秋葉原店。


オヤイデ電気秋葉原店には毎週、色々と新しいものが入荷していますが、昨年末入荷以来人気なのが、このベルデンの8412の限定青カラー


ギターケーブルやマイクケーブルとして定番の8412ですが、一般には黒色です。けど、これは青色、とっても目立ちます。この手の色彩は、下手をすると、とてもチープになるのですが、この8412のカラーは、とても綺麗で好ましい色合いです。


ちゃんと8412の刻印がされています。構造や柔軟性は通常の黒色8412と変わりありません。限定数はおそらくこの1ボビン限りだと思われます。この機会に、この青色8412で、貴方だけのギターケーブルやマイクケーブルを自作してみてはいかがですか。


こちらも限定品で、以前のみじんこブログでご紹介した、通常(15cm)より短い、9cmもののステレオミニミニケーブルです。オンラインショップのこちらからも詳しいことをご覧いただけます。

この手の短尺のミニミニケーブルは主に、iPodやウォークマンなどのDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と、ポータブルヘッドホンアンプ(通称ポタアン、またはPHPAと略される)とを繋ぐために用いられます。

オヤイデの全国流通品含め、世に出回っているミニミニケーブルの多くは、15cmくらいの長さがあって、DAPとPHPAとを重ねて使用する際に、ケーブルがけっこうダブついて余るのです。このケーブルの余りはカバンやポケットの中で邪魔になるので、ミニミニケーブルはできれば必要最低限の長さであることが望ましいのです。そこで開発したのが、この9cmもののミニミニケーブルで、通常ものより6cm短いことになります。通常品との比較について、さらに詳しくは以前のみじんこブログをご覧ください。



で、いまならE11におまけで、この9cmもののミニミニケーブルが付いてきます。オヤイデ電気秋葉原店限定で、昨年末から今月15日までのキャンペーン予定だったのですが、ご好評につき、1月末まで期間延長いたします。2万円以下で最高性能のポタアン探している人、E11が一番お勧めでっせ!

2.5マイクロプラグで、ロック付きのものと言えば


ヘッドホン関連の開発の話。

左はP-3.5SRというオヤイデ電気の3.5mmステレオミニプラグです。真ん中はオヤイデ電気の2.5mmステレオマイクロプラグ(ミニミニプラグともいう)のP-2.5SR。そして右が2.5mmマイクロプラグのロック付き試作品です。さて、このプラグは何用のプラグでしょう?2.5マイクロプラグで、ロック付きのものと言えば・・・ヘッドホンに詳しい方でしたらピンとくると思います。ヒントは“SRH”。

そう、このヘッドホン用のリケーブル、開発開始から早8ヶ月。様々な材料や寸法の微調整を繰り返し、ここまでの道のりは長かったけど、あとちょっと、あとちょっとで完成です。3月くらいには発売したいっす。

4N純銀単線に青色再登場!





沢山のケーブルボビンがぶら下がる、オヤイデ電気秋葉原店。外国人観光客が記念撮影していくこともある、秋葉原の風物詩のひとつです。
主に天井にぶら下がっているケーブルは、機器の内部配線材など、細モノのワイヤーです。
このケーブルボビンに新たな仲間が加わりました!


発売以来、音が良いのと手頃な価格で、安定した人気を誇っている4N純銀線に、「青」が加わったのです。正確に言うと、「青」の再登場です。これでフッ素樹脂被覆銀単線は4種類になりました。
・4N純銀0.5mmフッ素樹脂絶縁単線「透明」
・4N純銀0.5mmフッ素樹脂絶縁単線「青」
・4N純銀0.8mmフッ素樹脂絶縁単線「透明」
・4N純銀0.8mmフッ素樹脂絶縁単線「青」

そうそう、この銀単線、2008年まではフッ素樹脂被膜無しの裸線だったのですが、予め被覆しておいたものが使い勝手がよい、というユーザーの声に応え、特に需要の多い0.5mm線と0.8mm線を、2009年にフッ素樹脂被覆済みに仕様変更しました。4N純銀1.6mm4N純銀2.0mm4N純銀3.0mmはいまだに裸線で、フッ素樹脂チューブがおまけで付いてきます。


で、被覆済にした当初のカラーは「青」だったのです。しかし発売後に「銀線は銀線らしく銀色が透けて見えていた方が好ましい」というユーザーの声が多く聞かれたため、半年ほどして被覆カラーを「透明」に変更。


2011年秋にイーイヤホンのユーストリーム「eイヤホンTV」で、iPod Dock-ミニラインアウトケーブルの自作方法を放映しました。


この工作において、この4N銀単線の0.5mmを左および右のプラス線に、左右共通マイナス線にアムトランスの金メッキOFC線0.5mmを用いました。
その時感じたのが、被覆カラーが「透明」の1色しかないと、左・右チャンネルの識別にテスターを使わねばならず、工作が非常にやりづらい、ということでした。その時の経験を踏まえて、この度の「青」復活と相成りました。

2カラーある事で、1カラーのときに比べて、プラス・マイナスに色を分ける、あるいは左右で色を違えるなど、工作時の識別がとてもやりやすくなります。

ちなみに、透明・青ともにお値段は同じです。願わくば、もう1色追加して、3カラーになると、もっと使い勝手が向上するんですけどね。そう思う人は、うちの店舗スタッフにガシガシ言ってやってください!

2012年1月21日土曜日

電源ケーブルロックシステムPC-LS発表!


IECインレットとIECコネクターとの接続を補強する、電源ケーブルの抜け防止ロックシステム「PC-LS」が、昨日メディア発表されました!で、遅ればせながら本日、オヤイデ電気のホームページでも、製品紹介ページを公開しましたので、ぜひご覧ください!値段は定価2,520円です。

PC-LS製品紹介ページ
PC-LSリリースノート(PDFファイル)


取り付けは、既存の機器のIECインレット固定ネジを外し、代わりにPC-LS付属ネジに交換。さらに黒いステンレス製ロックシステム本体を嵌めれば完了!上の写真はPC-LSの取り付け例で、電源タップはオヤイデ電気のMTB-4です。赤いIECコネクターの電源ケーブルは、オヤイデ電気のTUNAMI GPXです。



PC-LSのロックを下ろすと上写真のようになり、IECコネクターの抜けが防止できます。PC-LSはオーディオ機器だけでなく、スタジオ機器や、サーバーなどにも使用できます。ただし、ロック可能なIECコネクターは、オヤイデ電気のP/Cシリーズ製のIECコネクターにのみ。
具体的には
適合IECコネクター(15A):C-029, C-037, C-046, C-079, C-004
適合IECコネクター(20A):C-237, C-246, C-279
です。
電源ケーブルで言うと、オヤイデのPCシリーズIECコネクターを使用した、オヤイデ電気製の以下の製品がロック可能です。
TUNAMI GPX ,TUNAMI GPX-R,Black Mamba-α、Black Mamba-Σ、L/i50EXs、L/i50V4。

オヤイデのPCシリーズIECコネクターを採用した他社製電源ケーブルとして、例えばざっと思いつくだけで、以下の製品がロック可能なはずです。
アコースティックリバイブ PowerMax II、PowerMax III
アクロリンク 6N-P4030PC、7N-P4020III PC
クリプトン PC-HR1000、PC-HR500
奥津電工 AIR CABLE UNIVERSE(初代)、AIR CABLE STRIKE
ナノテックシステム Golden Strada #305nano3 Premier

オヤイデ製でも、4781PBG、4781BSR(すなわち4781系列)には、寸法が足らず、ロックできません。
完成品では、L/i50 OFCR2.5、L/i50 G5には使用できないことになります。
またアルミカバーの最上級F1もサイズが大きすぎロックできません。

マリンコIEC320系列やフルテックFI-11、FI-15、FI-25系列は保証外です。サイズさえ合えばロックできる可能性もありますが、まだ未検証です。

2012年1月10日火曜日

ついに本日、予約開始のZEPHONEイヤホンリケーブル


ついに本日、予約開始のZEPHONEイヤホンリケーブル群!一挙、4機種、8種類のリケーブルが登場します!製品ページはこちら。予約への総合リンクページはこちらです。


イヤーモニターの代表格にまでのし上がったSHUREのSEシリーズ。SEシリーズ用にナッシュビルシルバードラゴン2の2ラインナップをご用意。


SEシリーズの牙城を崩しを狙う、ウエストンのUM3X RC。この勇猛果敢なUM3X RCには、フェイスフルとシルバードラゴン2の2ラインナップをご用意。


ゼンハイザーのダイナミック型イヤホンIE8用にも、ボーカリセとシルバードラゴン2の2種類のリケーブルをラインナップしました!サードパーティ製リケーブルの選択肢が少なかった機種だけに、注目必至です。





エティモティックリサーチのER-4SおよびER-4Pそれぞれには、1種類づつをラインナップ。近年は他社製品製品の波に隠れ、やや存在が薄くなりがちなイヤホンですが、いまもってER-4Sを超える音質の量産型イヤホンは、なかなか見当たりません。

さてさて、ここからが本題。私にER-4Sを語らせたらちょっと長いでっせ!なぜなら、ER-4Sは、私が長年愛用しているイヤホンだから。何度も他のイヤホンに浮気したけど、やっぱりER-4Sに戻ってしまう。それほど、私はER-4Sの音色と装着感に馴染み切ってしまっています。


BA型イヤホンの老舗、現在に至るインイヤーモニターの先駆け的存在のエティモティックリサーチER-4S。なんとER-4Sの発売は、いまから12年も昔の2000年!こちらの記事を見てもわかる通り、現在の完実電気ではなく、当時はイーディオが代理店。こちらの記事にあるように、完実電気での取り扱いは、2005年からのようです。

そうそう、ER-4S/ER-4Pが登場した当初の宣伝広告は、たしか「100万円のオーディオシステムを凌駕する音」という触れ込みだったと記憶しています。いま思えば“100万円”という金額に説得力があるのか微妙な気もするのですが、当時、このキャッチコピーはけっこうなインパクトがあって、当時のイヤホン市場からは高額な定価35,000円にも関わらず、かなりの人気を博し、2001年登場のiPodによって、その人気にはさらに拍車が掛かりました。

ER-4S/ER-4Pは、たしか2008年ごろだったか、外見上でもすぐに視認できる、大幅なリニューアルが1度行われ、ケーブルが平行線からツイスト線へ、本体樹脂カラーが赤/青から左右どちらもブラックに変更されました。ER-4S/ER-4Pはタッチノイズがひどいという欠点があり、平行線からツイスト線への変更は、その改善策だったのかもしれませんが、この変更によってタッチノイズは気持ち減っている気もします。本体カラーの変更は、おそらく発売当初のプロユースから、コンシューマー向けに販売ターゲットを絞り込んだと思われ、コンシューマーに受けやすいブラックカラーに変更したのでしょう。

さらにその後もパッケージを微妙に変更したり、昨年2011年の秋には、航空機内アダプタを追加装備するなど、イヤホン自体の内容は変わらずも、常にエティモティックリサーチ社の最高峰イヤホンとして、アピールに努めています。


ところで、このER-4S/ER-4P、ケーブル着脱タイプであること自体、御存じない方が多いのです。以前、エティモティックリサーチの正規代理店の方に着脱の可否について尋ねたら、「ER-4S/ER-4Pはケーブル着脱できません」ときっぱり言われるくらい、ER-4S/ER-4Pの卸元の社員でさえ知らない事実。なぜかというと、本体とケーブルの勘合が非常に強固で抜けにくく、また説明書に着脱うんぬんについて記載されていないため、気付かない人が多いのだと思います。

勘合の強固さについて、さらに細かく言うならば、私が使っているER-4S/ER-4P赤/青本体カラーの初期モデルは比較的、ER-4S/ER-4P本体とケーブルを着脱しやすいです。一方、現行のブラックカラーモデルは、勘合が非常に強固で、容易には引き抜けません。しかし、本体とケーブルとの隙間に薄い板状のものを食い込ませて隙間を広げていく等、時間を掛けて慎重に引っ張れば分離できます。分離作業の際は、くれぐれも力を掛け過ぎて、イヤホンを破損せぬよう気をつけましょう。

もっとも、ER-4S/ER-4Pのケーブルが着脱式であっても、ER-4S/ER-4P交換用のケーブルがいままで単売されていなかったので、着脱式であることの意味合いが薄かったのですが、このZEPHONEのリケーブルの登場によって、ER-4S/ER-4Pの新しい愉しみ方が増えること間違いなし!皆さんも、このロングセラーモデル、ぜひ一度手に取ってみてください。ただし、一般には、インピーダンスが低いER-4Pがお勧めで、繊細さ、音像の明確さではER-4Sが優位なものの、ER-4Sはインピーダンスが100Ωもあるので、ボリュームをかなり上げないと音量が稼げません。そのため、ER-4Sは基本、ヘッドホンアンプ必須と考えた方がよいでしょう。

余談ですが、私がER-4Sを入手したのは2005年。知人の所有物を譲ってもらいました。私が使い始めてはや7年ですが、現在も元気に鳴ってく れています。ケーブル着脱タイプのイヤホンも考えもので、私は過去に何度か、ER-4S本体を無くしています。例えば昨年、自転車に乗っている時に、左耳側の本体がケーブルから脱落、紛失。こんな小さなもの、落としたらもう見つからないだろうなと諦め、次 のイヤホンの選定をし始めていた矢先、紛失から4日後、奇跡的に無傷で発見。さらに社内でも紛失2回ほど。無くす度に戻っているので、愛着もひとしおで す。

2012年1月7日土曜日

MJ-12に金メッキ施しました!


MJ-12のバリエーションの試作品。なんと金メッキを掛けてみました!見てのとおり金金ピカピカです。けど、あまりに高額なのでたぶん量産しないと思い、これが幻の一品ということになりそうな。来週あたりに、新年目玉品として特価処分する予定です。1枚のみ。興味のある人はこのブログのチェックよろしく!

オーディオみじんこ自宅オーディオシステムの新顔


明けましておめでとうございます!
みなさん、良い年末年始をお過ごしになられましたでしょうか?
私は年末、某オーディオ店で見かけた中古のスピーカーボックスを購入。だいぶ前に購入してあったJBLの15インチ(38cm)ユニット2155Hの取り付け作業を行っていました。ユニットは仮に取り付けただけで、まだ音出しはしていません。スピーカースタンドもないので、東急ハンズで売っているサイコロ状の木のブロックを四隅に挟もうと考えています。

あ、あとChordのフォノイコShmphnicを知人より入手したものの、これもまだ結線せずにラックに縦置き状態で転がっています。これでフォノイコが4台も・・・。レコードプレーヤー1台しかないのに。うむ、それにしても我がオーディオシステムの機材の設置面積の狭さには、我ながら屁来屁来するなぁ。


オーディオ店では、製作者不明と言う事で、自作スピーカーボックスということで売られておりましたが、非常によくできていて、工作精度も抜群で、仕上げも綺麗。内部には丁寧にグラスウールが敷き詰められており、どう見てもこれは素人工作ではない。おそらくスピーカーボックスの製作に長けた家具職人が製造したものと思われます。

いやー、それにしても自作がモットーのオーディオみじんこが、ついに出来合いのエンクロージュアに手を出すとは情けない・・・・・・とは全く思っていません。良いエンクロージュアがポンと手に入って、とても満足。このくらいの大きさの一時は2155H用のエンクロージュア、自分で作ろうと色々設計を繰り返したんですけどね、板材の選定やら、内容積やら、色々考えているうちに、くたびれてしまって。

ではでは、今年もよろしくお願いします!