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2011年11月26日土曜日

抜群な仕上がり!高密度PETチューブ発売開始!


自作ケーブル派に朗報です!
とても良質なメッシュチューブを見つけましたので、本日よりオヤイデ電気秋葉原店およびオヤイデ電気オンラインショップにて発売開始します!
名前は「高密度PETチューブ」と言いまして、従来のSFチューブなどより、編組が2倍ほど高密度に編んであります。これで、とても見栄えの良いメッシュチューブ被覆が、誰にでも行えるようになります!

太さは3mm/6mm/10mmの3サイズご用意しました。一番太いので最大20mm径までのケーブルを通せますので、この3種類でほぼオーディオケーブル自作には事足りるかと思います。ただし、色は黒のみです。 

ちなみに、オヤイデ電気秋葉原店では、ここ3年程の間に、色もののPETチューブのラインナップを拡充してまいりました。しかし、黒色は永遠のスタンダードであり、最も需要の多い色でもあるのです。そう、いままでの問題は、黒色をしたPETチューブで、手頃な価格の良品が無かったことなのです。


従来、黒いPETチューブの代表格であったSFチューブは、切った矢先から、端末がばらばらと解けて無駄になってしまいがちでした。一方、この高密度メッシュチューブは、編みが緻密なので、端末が解けにくく、作業効率が非常に高まります。

ただし、高密度メッシュチューブは、解けにくいと言うだけで、全く解けないわけではありません。したがって、この高密度メッシュチューブも、従来のメッシュチューブと同じく、ライターなどで切断面を炙って、解けにくくしてやったほうがよいです。


高密度PETチューブの一番細い3mmというものの使用例。ご覧の通り、6mm程度のケーブルに最もマッチします。とにかくこの高密度PETチューブの優れているところは、編みが緻密で仕上がりが綺麗なところ。こんなに綺麗に仕上がる黒メッシュって、いままであるようで無かったんです。


中くらいの太さの高密度PETチューブ6mm。8mm径前後のインターコネクトケーブル、そして13mm以下の電源ケーブルに好適です。最も需要が多いのが、この6mmの高密度PETチューブでしょうね。


そして、一番大きなサイズの高密度メッシュチューブの使用例。これはTUNAMIなどの15mm前後のケーブルにちょうど具合よく被せられます。

私がケーブル自作を長年やってきて不満だったのが、8-15mm径のケーブルに、綺麗に被せられる黒いメッシュチューブが無かったことです。従来、PETメッシュチューブの代名詞と言えば、品川商工のSFチューブだったのですが、これもSF-3という一番小さなサイズが10mmまで。編み込みが貧相なので、通したケーブルが透け透けで見栄え悪し。SF-3の次のサイズであるSF-6はやたらと膨張し、ツナミに被せたらブカブカ。編みも粗いので、見栄えも悪く、正直こんなメッシュチューブ、オーディオに使えるか!でした。

そんな悩みも、この高密度PETチューブで一挙解決です!これで私がオヤイデで取り扱いたかったものの一つが、また叶いました。ちなみにこのチューブは、ULやCSA規格だけでなく、RoHS指令にも対応しています。では、皆さんも高密度PETチューブでケーブル自作に励んで下さいね!

あ、最後に!このPETチューブ、単なる外見の向上だけでなく、ケーブルを引き締める事によって、解像度が上がったり、聴感上S/Nが向上したり、低域のだぶつきが解消したりと、様々な音質向上の効果が期待できますよ。従来のメッシュチューブにもそういう効果は大なり小なりあるのですが、今回発売する高密度PETチューブは、高密度に編まれているので、ケーブルの引き締め効果がより強いのでしょう。その影響からか、従来のPETチューブより、さらに音質向上の作用が強く感じられます。ぜひお試しあれ!

2011年11月23日水曜日

天然水晶インシュレーター残り僅か!


先週発売した天然水晶インシュレーターデッドストック。みるみる売れまして、さっきオヤイデ電気秋葉原店に確認したところ、昨日と今朝まとめ買いが相次ぎ、ついに本日正午時点でスモーキークオーツは店頭販売用の2セットのみとなりました!よって、オンラインショップのスモーキークオーツのショッピングページはさきほど終了しましたが、どうしても欲しい人は、いますぐに電話でご注文されるのをおすすめします。4個セットで18,900円。箱無し、バルクで、プチプチに包んでの販売です。早い者勝ちです。オヤイデ電気秋葉原店の電話番号は03-3253-9351です。


透明クオーツは本日正午時点で店頭3セット、オンライン注文用に2セット。これも完売は時間の問題です。どうしても欲しい人は、これも電話注文で押さえられるのをおすすめします。4個セットで18,900円。箱無し、バルクで、プチプチに包んでの販売です。早い者勝ちです。

2011年11月22日火曜日

eイヤホンiPod Dockラインアウトケーブルの自作講座レポート!

2011/11/21の21-22時に配信されたeイヤホンのユーストリーム「eイヤホンTV」。この配信では、わたしオヤイデ電気のみじんここと荒川がゲスト出演。お題は、iPod Dockラインアウト ステレオミニケーブルの製作で、わたしが講師を務めました。さて、この日の放送内容をかいつまんでご紹介しましょう。


放送の最初、恒例の「今週のイヤホン、ヘッドホン、ポタアンランキング」発表の様子。
司会は、お馴染みあーさーさんと、天然系がっちゃん。カメラワークにザ・京都人のシュウちゃん、そしてイヤホンの生き字引西店長は、配信操作と声の出演&現場監督!
上写真はヘッドホンランキング2位、AKGのK404。値段も安くて音も良い、根強い人気です。街でも時折K404を着けている人を見かけます。以前、リケーブルの作例をみじんこブログイーイヤホンのブログに掲載していますので、気合いと工作の腕に自信のある人はリケーブルにレッツチャレンジ!


お次はポタアンランキング。堂々1位にFiiOのE6!わたし個人的には4位のGoVibe Vulcan+が気になっております。青色がね、いいですよね。


さて、わたしの出で立ちは、白衣にヘッドセット型カメラPNC-130MR。録画機はPN-50HDというSDカード録画型レコーダー。耳に着けているイヤホンは、ついさっきeイヤホン秋葉原店店頭で見かけて、思わずゲットしたM-AUDIO IE20XB。スケルトンの外観がHPC-UEと見事にマッチします!スケルトンというとIE10もHPC-UEとぴったりかも。IE10の出物が出てるんだよなぁ、いまeイヤホン秋葉原店の店頭に。


こんな名札を西店長に作ってもらいました!


さてこれは新製品紹介のコーナー。今回はアルティメットイヤーズTF10Pro用リケーブル、オヤイデ電気のHPC-UE、FiiOのRC-UE1の2製品をご紹介。ここから私が画面に映って製品紹介させていただきました。金メッキプラグに、PCOCC-Aシールド採用のFiiOのRC-UE1は、金とPCOCC-Aの性格によって、中低域の厚みとパワフル感に秀でています。一方のオヤイデHPC-UEは、プラグの銀ロジウムメッキ、OFC銀メッキシールドを採用し、銀らしさを感じさせる、高域の伸びと広がりを感じさせます。これはもう一番いいのは、実際に試聴してもらうことでしょう。イーイヤホン日本橋店と秋葉原店では、HPC-UE(12/15発売)とRC-UE1(11/25発売)を、それぞれの発売日以降にご試聴いただけます。

そうそう、なぜ、ほぼ同じ時期にオヤイデとFiiOからアルティメットイヤーズTF10Pro用交換ケーブルが製品化されたのかと、不思議に思っている人も多いことでしょう。実は、オヤイデ電気ではこの5月にTF10Proの交換ケーブル案が具体化し、金型を作る段階になったとき、偶然FiiOでもTF10Pro用交換ケーブルの製品化を進行中で、オヤイデのケーブルを使いたいという要望が舞い込んだのです。それならばということで、オヤイデがケーブルを提供する代わりに、FiiOが金型を提供するという、見事なトレードが成立。モールド形状を同じくしつつ、ケーブルとプラグが違うTF10Pro用ケーブルが、フィオとオヤイデからそれぞれ発売されるに至ったのです。

さていよいよ工作のお時間です。がっちゃんと私が同時に作ります。がっちゃんは学生の頃、学校でハンダを扱ったことがあるそうで、頼もしいかぎり。あーさーさんは応援兼ツッコミ役です。


使う工具は概ねこんなもの。
・工作用万能ハサミ(ホーザンN-838) カッターでも代用可。
・ラジオペンチ(ホーザンP-15-150) どこのメーカーのものでも構いません。
・ハンダコテ(白光40W No.502)コテ先の細さと出力のバランスが良好な40W、もしくは無鉛ハンダで用いられる温度調整型ハンダコテが望ましい。ただし、SR-70iPX-201PX-401などの温度調整型ハンダコテは、コテ先にハンダが馴染むまで、数時間の通電が必要。
・コテ台(Goot ST-11)ある程度重みがあり安定感のある台が望ましい。
・バイス(俗にいう万力) ハンダ付け時に動かない、安定感のあるものが望ましい。
・ピンセット このページにあるような、先端が鋭利なものが望ましい。
・逆作用ピンセット ヒートクリップでも代用可だが、ホーザンP-69のような先端が鋭利なものが望ましい。
・輪ゴムかセロテープ Dockを

この作例で使う材料はだいたいこんな感じ。(1本製作するのに必要な材料)
・iPod Dockキット 1つ
・ オヤイデ電気 フッ素樹脂被膜4N純銀単線0.5mm 10cm
・アムトランス フッ素樹脂被膜金メッキOFC線0.5mm 10cm
・ステレオミニプラグ オヤイデ電気 P-3.5G(ケーブル引き出し口φ4バージョン) 1つ
・TICキャップ 1.25 2つ
・ハンダ オヤイデ電気 高音質無鉛銀ハンダ SS-47 適量


で、まずはケーブル部分を作る作業から。上写真はオヤイデの4N純銀単線0.5mmと、アムトランスの金メッキOFC線0.5mmを三つ編みにしているところ。4N純銀単線0.5mmを右の+、左の+で計2本。金メッキOFC線0.5mmを右左の共通マイナスで1本。これらの片端末を揃え、解けぬようにラジオペンチでねじり、ねじった部分をバイスにしっかり固定。さすが女の子、がっちゃん素早く綺麗に三つ編みできました!


で、三つ編みしたものを8cmにカット。ちなみに、8cmというのは私の好みで、比較的最小に近い引き回しの長さです。市販のドック-ミニケーブルって、必要以上に長いものが多いんですよね。けど、自作なら自分で長さを決められます。

今回は編むのが簡単な三つ編みにしましたが、四つ編みでもよくて、その場合は、マイナス線を1本から2本に増やします。また、今回は編みましたが、ねじるだけでも構いません。ただし、ねじる場合、使用時などにおいて、ねじった方向と逆方向にねじると、ねじったのがバラケてしまうことがあります。また、ねじった線は編んだ線より硬くなってしまうので、ドック-ミニケーブルのように、短い距離で急激に180度折り曲げるケーブルには、編んだ線の方が柔軟性があって有利です。


お次はDockキットに同封されている、ドック本体とドック基盤とをハンダ付け。まずは私が見本をみせます。


お次はがっちゃんがハンダを握ります。ふむむむ、物凄く小さな電極へのハンダ付けが7か所もあって、これはいきなり難しい!さらに基盤に抵抗をハンダ付けするのですが、ここが今回最も難しい。けど、がっちゃんは見事やり遂げました!パチパチ。ちなみに抵抗は、1mm四方くらいの極小チップなので、前述したホーザンの逆作用ピンセットP-69でクリップしながらハンダ付けすると、初心者でもうまくできます。


ついで、三つ編みしたケーブルの片方の端末を少し解き、3本の線の先端が、基板上のハンダ付け位置に合うよう、3本の線の向きを整えます。上写真は位置合わせを行っている様子。

がっちゃん落ち込むの図。
3本の線の向きが整ったら、3本の線の先端からおのおの3-5ミリ程度のところに工作用ハサミをあてがい、被覆に切れ込みを入れて引き抜き、導体を露出させるのですが、ハサミに力が入り過ぎて、線を切り落としてしまった。ガビーン!いやいや大丈夫。そんなこともあろうかと、どこからともなく無傷なものが出現!

この後、露出した導体を基盤にハンダ付けし、ドック金具をドック本体に取り付けた後、2枚ある黒いカバーのうち、表面に白い印の無いカバーに嵌め、TICキャップを配線に通します。


ついで、ミニプラグ側の加工。
まず、
テスターで左右の配線を判別し、左チャンネル用の銀線と、金メッキ線をそれぞれ5ミリ程度カット。そして、ミニプラグに予備ハンダしてから、ミニプラグに3本の線をハンダします。 上写真はミニプラグに3本の線をハンダ付けしている様子。

最後に、ミニプラグのカバーを被せ、ドックコネクターのカバーも接着剤を塗ってから被せ、接着剤が固まるまでカバーを輪ゴムで縛るかテープ止めします。あとは実際に音出しして、右左のイヤホンから音が出ていれば作業完了です!ぎりぎり時間内に終わりました!がっちゃん作もみじんこ作もきちんと音が出ました。

自分で作ったドックケーブルなら、きっと愛着もひとしおです。今日作ったケーブルは、おそらくイーイヤホン秋葉原店で、作例として展示されていることでしょう。

2011年11月18日金曜日

RC-UE1とHPC-UE1



FiiOから発売されるアルティメットイヤーズTriple Fi 10 Pro用交換ケーブルRC-UE1。その正式な価格と発売日が本日発表されました!詳しくはこちらのPDF

長さ:1.3m
発売日2011/11/25
定価5,250円


さらにこちらは本邦初公開!オヤイデ電気から発売されるTriple Fi 10 Pro用交換ケーブルHPC-UE。発売は2011/12/15です。詳細はリンク先をご覧ください!音質面の違いなど、さらに詳しいことは後日!イーイヤホンのユーストリームで時間があったら喋れるかな。
RC-UE1とHPC-UE1は期せずして同じ時期に発売となった兄弟。

2011年11月17日木曜日

11/21のeイヤホンTVに出演します!


eイヤホンさんの来週11/21放送予定のユーストリームeイヤホンTVに、私みじんこが出演いたします!お題はiPod Dock to miniケーブルの自作実演です!生放送ではたしてうまくできるのか?!放送は夜9-10時です!工作失敗してもみんな笑って暖かく見守ってね。

2011年11月12日土曜日

天然水晶インシュレーターただいまより販売開始!


昨日アナウンスしました天然水晶インシュレーター大売り出し、こちらがその品です!
ついさきほどこの中から幾つかをオヤイデ電気秋葉原店に送りましたので、正午ごろには店頭でご購入いただけます!

インシュレーターは全て直径5cm、高さ1cmで、定価50,400円の某インシュレーターのデッドストック物です。4個セットで18,900円の超特価で売り出します!角が欠けたりしたB級バラものは3,150円/個です。

劇的な効果のあるものの、まともに買うと4個実売4万弱のハイエンドインシュレーターなので、この機会にぜひ!定価の37.5%ということは卸値より安いな。


まずスモーキークオーツ。マッチドクアッド(4個揃い)の箱入りが9セットあります。早い者勝ち!なお、箱が壊れかけているものがありますが、特価品なのでご勘弁を。


透明インシュレーターの箱入りは8セット。真ん中の球は同じ水晶製で、おまけです。この球、だいたい38mm前後あるのですが、何に使えるか?そうだなぁ、例えばサイズが合えばマウスのトラックボールとか、植物の根元に置いて成長促進とか、祈りをささげる際の飾りとか、占い用にとか。

そうそう、この箱のうちどれか1セットは、ルチルクオーツ(針入り水晶)という特級品で、通常の水晶の倍以上する稀少石らしいです。たぶんオーディオ的な効果は同じだと思うんですけど。(髪水晶と箱の表に明記しています。)


長方形の箱に入ったものは透明クオーツが6セット、スモーキークオーツが2セット。


B 級バラものはスモーキークオーツが7個、透明が6個、透明とスモーキークオーツの中間色が2個です。
さらに紙に包まれたものは4個セットの箱無し品で、10セットありますが、まだ未開封で、中の性状はわかりません。ネット上で売ろうかなと考えていますが、店頭での販売が好調なら店頭に回して処分します。
では、早い者勝ちですので、今日は秋葉原のオヤイデ電気にレッツゴー!実際に現物を手にとっていただけますので、気に入って、納得したうえでお買い求めいただけます。正規流通ではない、デッドストック特価品という性格上、返品交換は一切お受けいたしません。

2011年11月11日金曜日

天然水晶インシュレーターのデッドストック大量入荷!


突然ですが、天然水晶インシュレーターのデッドストックが大量入荷しました!明日から売り出そうと思います。このインシュレーターの発売当初、製造を請け負っていた中国系の輸入業者の倉庫に、輸入ルートの突然の変更によって、引き取られることもなく数年間放置されていたもの。回りまわってオヤイデ電気に。

この天然水晶インシュレーター、直径50mm、高さ10mm。未使用品で、4個揃ったセット物が30セット弱、サイズが微妙に合わなかったり、少し欠けていたりするB級バルク品が何十個かあります。セット物は、輸入業者の方で厳密にサイズチェックをして、マッチドクワッドとされていますので、オーディオ機器のインシュレーターに4点支持でガタなく使用可能です。B級品はバラ売りするの で、3点支持でガタがでにくいようにするか、機器の天板などに載せて、スタビライザー代わりにするなどが考えられます。ケーブルスタビライザーなんて、贅沢な使い方もありかも。


この大量のインシュレーター、その価値は、知る人が見れば分かるはずですが、天然水晶なので、一点一点、模様や色が違うのが問題。スモーキークオーツ、透明のクオーツ、その中間の色合いのもの。透明度の高いものもあれば、筋のような模様が入っているものもあり、また針水晶と呼ばれる非常に高額な原石から削ったセットもあったり、さてさてどう値付けしたものか。さしあたり、オヤイデ電気秋葉原店の店頭で、実際に現物を並べて、先着順に自由に選んで買ってもらうようにしようかと思っています。箱も色々です。実際の流通品に使われていた細長い箱に入っているものもあれば、「天然水晶 made in china」と刻印された四角い宝石箱に、おまけの水晶玉付きで仕舞われているセットもあったり、裸状態のものもあったり。


4個セット物は18,900円、バラは1個3,150円にしようと考えています。激安処分です。ではでは、明日のオヤイデ電気秋葉原店をお楽しみに。店頭に並べられるのは、私の準備次第ですが、おそらく昼過ぎかな。メーカーからの正規卸品ではないので、実際の販売時にはメーカーのシールが貼られているものは、シールを剥がすか、シールをマジックで黒塗りさせてもらうかもしれません。

この水晶インシュレーターは本当に効果があります。物性としてはものすごく硬いのに、これを使うと音が音楽になるというか、生気が宿るというか、有機的な音に変化するのです。この水晶インシュレーターとの出会いは6年ほど前だったか、試聴会でこのインシュレーターを使ったときのあまりの音の変化の度合いに感動し、即ゲット。以来数年間、CDプレーヤーやスピーカーの下に挟んで愛用しているのですが、とにかく百聞は一見にしかず。実売4万はハードル高いなと躊躇していた方も、この値段なら2-3組買ってしまいたくなるような。中古でも18,900円では買えないんじゃないかな。

ちなみにこれ、箱と中身のエッジの処理からして、たしかに現行パッケージになる前の前期ロットのモノです。前期ロットを製造していた業者モノのエッジの仕上げはC面取りで、現行ロットの製造業者ものはエッジがR面取り仕上げです。実際に削っているのは、同じ中国のとある村らしく、性能はどちらも同じです。

2011年11月10日木曜日

オヤイデ電気 アルバイト募集のお知らせ!

下記、アルバイト募集は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございます。
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株式会社小柳出電気商会アルバイト募集要項

◯業務内容:
 ①オヤイデ電気 秋葉原店舗 販売及び商品管理
 ②株式会社小柳出電気商会本社 事務、商品管理、梱包作業等
◯勤務地:
 ①オヤイデ電気秋葉原店舗 所在地:東京都千代田区外神田1-4-13(地図
 ②株式会社小柳出電気商会本社 所在地:東京都文京区湯島1-9-6(地図
◯時給: ¥1,100-(研修期間2ヶ月¥1,000) 交通費支給 ※経験、能力を考慮の上優遇
◯資格: 20~35歳までの方
 (高等学校卒業以上、要原付免許、パソコンをある程度出来る方、販売経験ある方直良)
◯期間: 長期
◯勤務時間: 10:00~19:00(週5日以上)
◯休憩時間: 1時間
◯休日: 日曜定休(祝日営業)
◯給与の締め・支払い日: 20日締め25日払い
◯必要書類: 履歴書(写真貼付)
◯社員登用: 有り

オーディオ・プロ用機材などのケーブル、オーディオ・アクセサリーの製造販売、産業用電材の販売に携わる業務となります。

応募方法:電話またはメールにてお問い合わせください。
Tel:03-5684-2151 E-Mail:kawauchiアットマークoyaide.com

迷惑メール防止のため、メールの「アットマーク」のところを「@」に替えてメールしてください。

第一回オヤイデ電気自作コンテスト結果発表!

大変お待たせしました!第一回オヤイデ電気ケーブル自作コンテスト、ゼンハイザーモジュラーシステムヘッドホンケーブル編の結果発表です!投票は2011秋のヘッドホン祭りのオヤイデ電気・エレクトリ共同展示ブースで、来場者により行われました。

応募作品は5作品で、順位は以下の通り。

1位(10票):千葉県船橋市 gen106orz323様 ZONOTONEやスープラのケーブルをばらして利用
・・・・・・賞品>ゼンハイザーヘッドホンHD650

2位(8票):東京都世田谷区 quovadis 様 ビンテージMIL規格銀メッキ銅線、AMPHENOLミニプラグ
・・・・・・賞品>ゼンハイザーヘッドホンHD25-1-II

3位(6票):千葉県船橋市 gen106orz323様 カテゴリー6 LANケーブル
・・・・・・賞品>オヤイデ電気 USBケーブル Continental5S/1.2m

4位(4票):東京都品川区 Hiro様 オヤイデPCOCC-A PFA被覆線、ハンダSS-47
・・・・・・賞品>FiiOポータブルヘッドホンアンプ E11

5位(3票):東京都港区 T.K.様 オヤイデPCOCC-A PFA被覆線+オヤイデ0.5mm銀単線
・・・・・・賞品>FiiO ポータブルヘッドホンアンプ E6



以下、応募者のコメントを引用しつつ、投票された方々の感想も交えつつ、応募作品をご紹介します。


1位:千葉県船橋市 gen106orz323様 
ケーブルはゾノトーンの6Nと、スープラ製スピーカーケーブルをばらして、ハイブリッドで使用。撚って収縮チューブ掛けし、プラグからY字分岐まで四つ編みし て、青い自転車用紐の外側を使用。プラグ、オヤイデP-3.5G、ハンダSS-47、スピーカーケーブルをばらすので、中~上級ぐらいの作業とのこと。 ポータブルプレーヤーへの使用なので、取り回ししやすくするため、短く製作(1mほど)されています。


ご覧の通り、非常に手の込んだ造りで、見事な仕上がりです。ツイストも見事。収縮チューブ(スミチューブAと思われる)の処理も綺麗です。そしてこのケーブル、なんといっても青いスリーブが存在感抜群です。この青いスリーブ、荷物結束用のゴムヒモのスリーブを利用しているとは、ナイスアイデアです。手触りもよく、ケーブルは柔軟で、応募作品中、もっとも取り回ししやすかったです。

音質は、解像度が純正より高くなりつつ、刺激を抑えた端正な鳴りっぷりで、ボーカルのニュアンスが繊細で艶やか、長時間のリスニングにも疲れずに使用できそうです。線材のよさと丁寧な作り込みが功を奏していると思われます。


ヘッドホン接続側は右左に2分岐されているのですが、その分岐部分に、分岐の位置調整を行うパーツが装着されています。スルスルと動きもスムーズで、とても使いやすいです。このパーツも自作のようで、何かの介在で巻きつけたところにスミチューブAを被覆して、構成されています。

投票された方々に、気に入ったポイントについてアンケートを行ったのですが、このケーブルについては
・細工の上手なところ。
・取り回しが良く、ポータブルにも向いている。高解像度かつ優しくて暖かい。
・見た目が素晴らしい。
・仕上げが良い。市販できそう。
などといった感想が寄せられました。音良し、見た目良し、使い勝手良しで、堂々の1位です。


2位(8票):東京都世田谷区 quovadis 様
最大の特徴は、ビンテージMIL規格銀メッキ銅線を使用されているところで、私も実は同じケーブルで以前ピンケーブルを製作したことはあるのですが、このケーブルをヘッドホンケーブルに転用されるとは、思いつきませんでした。そもそも、ビンテージワイヤーをヘッドホンケーブルに転用するアイデア自体、お見事としか言いようがありません。ヘッドホンリケーブルにビンテージワイヤーが使える可能性を示して頂いたことは、私にとっても大いに刺激になりました。

以下、ご本人のコメントの抜粋です。
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ケーブル:ビンテージMIL(米軍準拠規格)スペック、一芯シールド、銀メッキ銅撚り線(WE製?)
ハンダ:和光テクニカル SR-4N
ステレオミニプラグ:AMPHENOL製金メッキ
ミニプラグ内に100%ピュアシルク(真綿)混入
コネクターはそれぞれに本皮ラムスキンでカバーリング

作成意図
とにかく素の音を劣化させずにそのまま出すことを意識して素材を選びました。使用する線は米軍準拠規格、MILミリタリースペックのシールディング線を使用。銀メッキ銅撚り線で、高品質な音をストレートに届け、銅と銀のメリットを十分に活かすことができます。ハンダは高解像度な無鉛はんだの和光テクニカルSR-4Nを使用しています。コネクターの一方はカルダス製ですが、ステレオミニプラグのほうも、非常に品質が高く使いやすいアンフェノールの金メッキプラグを使用しています。案フェノールはスイッチクラフトやノイトリックよりも知名度は落ちますが、1932年創業の老舗コネクターメーカーです。品質・デザインの良さは勿論、出てくる音質も抜群のものがあります。このケーブルでは某FSK氏の教えに従って、熱収縮チューブ・スミチューブは静電気がついて音質劣化させるために使用しておりません。。同様にミニプラグ内には天然の絹綿を使って余計な静電気の吸収と適度な振動吸収をおこなっています。同様にミニプラグ内には天然の絹綿をつかって、丁寧に各接点を保護することで、絶縁と共に余計な静電気や電磁波の吸収、振動吸収の機能を果たしています。また、同じようにコネクター内をホットボンドで固めてしまうと、振動を殺し、静電気をつけてしまうために、コネクターの根本等の適所適所において強力瞬間接着剤をつけることで、音質と強度を両立しました。ケーブルの長さにおいてもカイザーゲージに準拠し、一番音の良い波の1.26mとしています。このような結果から出てくる音はまさに混じりけの無い純音そのものであり、是非ヘッドホンの素の力を、このケーブルによってお試しください。

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ケーブルはかなり硬めで、正直取り回しはしにくいです。ステレオミニプラグは、前述の通りAMPHENOL製金メッキ品で、ミニプラグ内に100%ピュアシルク(真綿)が混入されているそうです。コネクターが本皮ラムスキンで覆われています。

来場者のアンケートの回答例は以下の通り。
・取り回しは悪いが、それを補って余りある良さだった。特に解像度が他のケーブルと比べて格段に良く、かつ低音の質が保たれている。しかし、とにかく硬く、タッチノイズも大きい、耐久性も不安。
・混じりけの無い純音。
・リケーブルして聴いたことのない音質で、気に入りました。
・クリアな感じの音。

私もアンケートと同様に、まず感じたのが、混じりけの無いクリアな印象で、解像度は今回の出品物で一番でした。低域はシャープに引き締まり、他の応募作品とは傾向の異なる、程よくエッジの効いた、心地よい刺激のある音色でした。たしか、このケーブル、絶縁材が硬質なフッ素樹脂で、これがケーブルの硬さに大きく関係しているはずで、これが軟質の絶縁材に代わったら、取り回しはしやすくなるでしょうが、音質上のメリットも大きく後退することになるでしょうから、難しいところです。とにかくも個性溢れる1本で、堂々の2位でした。


3位は、1位と同じ方で、千葉県船橋市 gen106orz323様のカテゴリー6 LANケーブルを使用した作品です。

以下、ご本人のコメントです。
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PCオーディオという言葉がありますが、今回はあえてPCパーツを使用。
ゼロオーディオというイヤホンメーカーとしても昨年から販売している協和ハーモネットのカテゴリー6のLANケーブルを使用。BRADEというシリーズで、洒落たデザインのケーブルで、リケーブル線材としても製作しやすい。プラグはオヤイデP-3.5G、ハンダもオヤイデのSS47。ポータブル利用で短く取り回ししやすく。いつも同居人にハンダが臭いと言われながらも、チマチマニヤニヤしつつ手作業してます。

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このまだら目模様のケーブルに関しての来場者アンケートを抜粋。
・仕上げが良い。市販できそう。
・ケーブルが柔らかかった。
・まだら目の模様が良い。
・聴きやすい音色。

やはりこのケーブルも、前述の青いケーブルと同様に、仕上げが素晴らしく、ケーブルもほどよく柔軟で、取り回しがしやすいものでした。音質は帯域バランスがフラットで、ほどよい肉付きと奥行き感を有し、刺激を抑えた聴きやすいケーブルでした。青いケーブルの方がボーカルなどのリアルさがやや上手のように思いましたが、こちらのまだらケーブルの方は、より端正で、折り目正しいという印象です。同じ作者だからか、線材は違うはずなのに、出てくる音は前述の青いケーブルと似ています。


4位 東京都品川区 Hiro様
カラフルなトリコロールカラーで、最近発売になったばかりのオヤイデ電気製PCOCC-A PFA被覆線を使用されています。

以下、ご本人のコメントの抜粋です。

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作品名:「トリコロール・スピニー」
パーツ構成:
・3.5ミニプラグ:オヤイデ電気P-3.5G(直営店限定の穴径4mmバージョン)
・ケーブル:オヤイデPCOCC-A PFA被覆線(AWG22)
・ゼンハイザーモジュラープラグ

コメント:
リケーブルをしたいがためにゼンハイザーのヘッドホン(HD25-1-II)を購入してしまいました。苦労したところは
・ゼンハイザーモジュラーシステムプラグへのケーブルのハンダ付け作業
・ケーブルの四つ編み・ツイストの程度
です。
ケーブルの分岐部分にノイズビート・テープを1ターン巻いています。
ハンダはオヤイデのSS47を使用しました。
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ヘッドホン、イヤホンリケーブルの一つの手法として、これからヘッドホンリケーブルに挑戦しようという方にも、Hiro様が実践された、細モノの配線材を編んで使用する手法は、大いに参考になると思います。

「トリコロール・スピニー」の音色傾向は、開放的で陽性なサウンド、程よい熱気とレンジの広大さ、心持ち中低域に厚みと持たせたもの。たしかにご本人もHD25-1-IIを所有されているようなので、HD25-1-IIの持ち前の小気味よいレスポンスの良さに、このケーブルの厚みと熱気がほどよくマッチしそう。

来場者アンケートでは、
・聴きやすい音。
・ポップスやロックに合いそうな元気のよさ。
・自分でもやってみたい。


5位:東京都港区 T.K.様

使用されたのは以下のパーツです。
・プラス線:オヤイデPCOCC-A PFA被覆線(白、青)
・マイナス線:オヤイデ0.5mm銀単線
・ミニプラグ:オヤイデP-3.5SRの本体にP3.5G(φ4穴)カバーをドッキング
・ハンダSS-47


みじんこ式に、電動ドライバーを使って、線材を束ねてツイストされたようです。さらにツイストした上からスミチューブA透明を被せて熱収縮させています。PCOCC-A PFA被覆線の青および白と、銀単線の銀色が合わさって、視覚的にも綺麗です。

来場者アンケートでは
・ツイストが綺麗で気に入った
・音のメリハリがはっきりしていた。
というご意見が寄せられました。

ケーブルのマイナス側が単線ですし、銀線と言うこともあり、またPCOCC-A PFA被覆線は、外皮が硬いフッ素樹脂であり、ケーブル全体を収縮チューブで締め上げていることもあって、ケーブルは硬め。このケーブルの硬さが、メリハリのある音という、このケーブルの音質傾向にも反映されていると思います。また、プラグに銀ロジウムメッキ仕上げのP-3.5SRを使用した点からも、音質はくっきりはっきりしたものになっております。

いずれの作品も、作り手の工夫や技術がふんだんに盛り込まれていて、これが実際にそれぞれ違う音がしていて、とても面白かったです。これから交換ケーブルの自作をやってみようと言う方、ヘッドホンやイヤホンのリケーブルに挑戦したい人にとっても、大いに参考になると思います。

ところで、このコンテストの来場者投票用紙には、欲しいヘッドホン・イヤホンの欄があったのですが、やはりゼンハイザーに興味のある人が多いからか、HD800とHD650に人気がほぼ二分されていました。私も欲しいですね。次回のコンテストは何のお題にしましょうか・・・。ではでは

2011年11月9日水曜日

ケーブル自作コンテストの豪華賞品!


じゃじゃん!こちらは第一回オヤイデ電気ケーブル自作コンテスト(お題:ゼンハイザーモジュラーシステム用ヘッドホンケーブル)の賞品たち。
ヘッドホン祭りの際、来場者に試聴・投票いただきまして、すでに順位は決定。ブログでの発表に先立って、受賞者の皆さまに先週末発送致しました!1位はなんとゼンハイザーHD650!2位はゼンハイザーHD25-1-II。3位はオヤイデ電気の新型USBケーブルコンチネンタル5S。4位はFiiOの高音質ポタアンE11、5位は同じくE6と、私が欲しいくらいな豪華ラインナップです。応募作品は近日中にアップします。

2011秋のヘッドホン祭りご報告その5


2011秋のヘッドホン祭りご報告その5です。ここは7階、音元出版ブース。PCオーディオ本のNetAudioを展示。NetAudio Vol.4は、みじんこブログで紹介したとおり、製品のスクランブル試聴や最新動向など内容盛りだくさんとなっていますので、特にこれからUSB-DAC何を買おうかな?ネットワークオーディオどれにしようかな?各社のオーディオ用USBケーブルの音質傾向はどうなの?と思っている方に、とても参考になるでしょう。


Music with 規格外のブース。菓子の缶などを利用したかわいらしいヘッドホンアンプなど、いつも面白い創作品が並んでいて、見てるだけで楽しいです。新作はウォンカチョコの缶の上に乗っている、だるまさんヘッドホンアンプ。稼働すると目が光るギミック付き!


こちらキャンディーの空き缶を利用したポータブルヘッドホンアンプ。見た目だけでなく、内部の回路や、回路を構成するパーツについても相当吟味されています。


アコースティックフィールドのブース。MH audioのヘッドホンアップたち。丁寧に作り込まれた逸品ですね。オプションのレザージャケットなどの仕上げも見事。


アコースティックフィールドでは、カラフルなDock to miniケーブルを多種類展示販売。赤いのはたぶんベルデン88760あたりを用いたもので、見た目にもとても綺麗で、自分でも使ってみたくなりました。時間があったらじっくり試聴したかったのですが、今日は眺めただけです。


これはすごい!メースのブースに展示されていたバーソンオーディオ(Burson Audio)のUSBヘッドホンアンプ2種類HA160とHA-160D。おそらく10mm厚はあろうアルミパネルで構成された重厚なケースに、トロイダルトランス電源、シンプルに徹した筺体デザイン。なんでも、バーソンオーディオは、オーストラリアのメルボルン在住のオーディオマニアのバーソンさんが立ちあげたブランドらしく、自らが求めるオーディオ機器としての徹底した理想を追求して、生み出されているらしい。こういうブランドのこだわりというか、逸話は大事だと思います。HA-160Dに関しては、PCオーディオFan No.5の96ページに紹介されています。


ムジカアコースティックスのブースに展示されていたGovibeのポータブルヘッドホンアンプ。鮮やかなブルーメタリックの筺体を纏った箱は、新製品の真空管式ヘッドホンアンプGovibeのPorta Tube+で、64,800円なり。


今回、数あるブースの中でも最も盛況だったのは、おそらくフォステクスのブースでしょう。試聴には長蛇の列が出来ていました。


で、皆さん注目の的は、Fostexの新型USBヘッドホンアンプHP-A8(105,000円)とヘッドホンTH900(157,500円)。HP-A8の売りは何と言ってもDSDデータのD/A変換が可能なこと。TH900の売りは、漆仕上げの水目桜をハウジングに採用したこと。これら2品目は、今回のヘッドホン祭りのバナーにも堂々とあしらわれていて、まさに今回のヘッドホン祭りの目玉ですね。20世紀までの自作用スピーカーユニット一辺倒から、今世紀に入り完成品スピーカー、そしてここ2年程の間にヘッドホン分野に急激にシフトしてきているフォステクス。今回のHP-8AとTH900の登場は同社にとってまさに戦略商品。この2品によってフォステクスは、ヘッドホン分野でのハイエンドブランドとしての足がかりを確実に得られたと思います。


Fit Ear(須山補聴器、須山歯研)のブース。カスタムイヤホンの国内専門メーカーとして、急激にその知名度が上がっているカスタムIEMメーカーです。オヤイデ電気の金メッキステレオミニプラグP-3.5Gなどを、同社イヤホンケーブルのミニプラグにご採用頂いているなど、普段から色々とお世話になっております。


FitEarのブースで使用されていたMac mini。背面にはケーブルが色々ささっています。そう、Mac miniは、電源ケーブルが着脱式のメガネケーブルなんですよね。このMacミニにささっていたのは、オヤイデのPA-22にフルテックのメガネコネクターFI-8Nを組み合わせた自作電源ケーブル。


で、こちらが社長の須山さんがお見せくださった、オヤイデ電気のマル秘新型イヤホンケーブルを使用したカスタムイヤホンの試作品。もう少しケーブルが細いと、取り回しがなお良いとの御意見を頂戴しましたが、音は素晴らしいとのことで、今後、フィットイヤーのカスタムイヤホンに正式採用されるかも?
この銀白色のケーブルを用いたオヤイデの新製品(イヤホンケーブル!)、もうじき発表しますので、乞うご期待!


さて、こちらはヘッドホン祭り初出展、新興ブランドのエミライの製品群。エミライは、有名なPCオーディオ専門書「PCオーディオガイドブック」の著者の方が参加しているIT企業のオーディオブランド。


エミライのPCオーディオ製品のページを見ていただくと分かる通り、自社開発のLANケーブル、PCオーディオ用パソコン、既製品のチューンナップ、受注生産のカスタムオーダーケーブルなど、会社設立からそれほど経っていないはずですが、なかなか魅力的なアイテムを取り揃え、今後の展開が楽しみなブランドです。


さて、このエミライが展示していたのは、オンキョーのiPod用トランスポートND-S1と、それに電源供給する強化電源GPS-PWU-24V、などなど。説明を受けたのですが、結構複雑で、ほとんど忘れてしまいました。


とにかく電源周りを特に強化したチューンナップの提案アイテムで、実際の音もヘッドホンで聴いたのですが、私が知っているND-S1の音の電源強化バージョンの中でも、もっとも最高峰に位置する音色の細かさ、粒立ちの良さ。うーん、たかだかiPod1万弱のiPodトラポがここまで化けるなら、音源はもうこれでいいんじゃないかな、と思わせる説得力がありました。

振動対策についても、相当気を配っておられる様子で、真鍮製とおぼしきごついインシュレーターが、各機器の脚に使われていました。

私ごとですが、以前、知人のオーディオマニアの方からND-S1や、その上位機種や、ND-S1に使用可能な数種類の強化電源などをまとめてお借りし、自 宅で試聴する機会がありました。その時の経験では、ND-S1は本当に電源にシビアに反応するということ、通電初期と数時間経過後では全然音が違う事、つ まり通電すぐには本領発揮しない、などなど、興味深い試聴結果が得られるとともに、ND-S1って、けっこう潜在能力を秘めているなと感じました。

そんなこんなで、2011秋のヘッドホン祭りご報告はこれでおしまい。