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2011年11月9日水曜日

2011秋のヘッドホン祭りご報告その5


2011秋のヘッドホン祭りご報告その5です。ここは7階、音元出版ブース。PCオーディオ本のNetAudioを展示。NetAudio Vol.4は、みじんこブログで紹介したとおり、製品のスクランブル試聴や最新動向など内容盛りだくさんとなっていますので、特にこれからUSB-DAC何を買おうかな?ネットワークオーディオどれにしようかな?各社のオーディオ用USBケーブルの音質傾向はどうなの?と思っている方に、とても参考になるでしょう。


Music with 規格外のブース。菓子の缶などを利用したかわいらしいヘッドホンアンプなど、いつも面白い創作品が並んでいて、見てるだけで楽しいです。新作はウォンカチョコの缶の上に乗っている、だるまさんヘッドホンアンプ。稼働すると目が光るギミック付き!


こちらキャンディーの空き缶を利用したポータブルヘッドホンアンプ。見た目だけでなく、内部の回路や、回路を構成するパーツについても相当吟味されています。


アコースティックフィールドのブース。MH audioのヘッドホンアップたち。丁寧に作り込まれた逸品ですね。オプションのレザージャケットなどの仕上げも見事。


アコースティックフィールドでは、カラフルなDock to miniケーブルを多種類展示販売。赤いのはたぶんベルデン88760あたりを用いたもので、見た目にもとても綺麗で、自分でも使ってみたくなりました。時間があったらじっくり試聴したかったのですが、今日は眺めただけです。


これはすごい!メースのブースに展示されていたバーソンオーディオ(Burson Audio)のUSBヘッドホンアンプ2種類HA160とHA-160D。おそらく10mm厚はあろうアルミパネルで構成された重厚なケースに、トロイダルトランス電源、シンプルに徹した筺体デザイン。なんでも、バーソンオーディオは、オーストラリアのメルボルン在住のオーディオマニアのバーソンさんが立ちあげたブランドらしく、自らが求めるオーディオ機器としての徹底した理想を追求して、生み出されているらしい。こういうブランドのこだわりというか、逸話は大事だと思います。HA-160Dに関しては、PCオーディオFan No.5の96ページに紹介されています。


ムジカアコースティックスのブースに展示されていたGovibeのポータブルヘッドホンアンプ。鮮やかなブルーメタリックの筺体を纏った箱は、新製品の真空管式ヘッドホンアンプGovibeのPorta Tube+で、64,800円なり。


今回、数あるブースの中でも最も盛況だったのは、おそらくフォステクスのブースでしょう。試聴には長蛇の列が出来ていました。


で、皆さん注目の的は、Fostexの新型USBヘッドホンアンプHP-A8(105,000円)とヘッドホンTH900(157,500円)。HP-A8の売りは何と言ってもDSDデータのD/A変換が可能なこと。TH900の売りは、漆仕上げの水目桜をハウジングに採用したこと。これら2品目は、今回のヘッドホン祭りのバナーにも堂々とあしらわれていて、まさに今回のヘッドホン祭りの目玉ですね。20世紀までの自作用スピーカーユニット一辺倒から、今世紀に入り完成品スピーカー、そしてここ2年程の間にヘッドホン分野に急激にシフトしてきているフォステクス。今回のHP-8AとTH900の登場は同社にとってまさに戦略商品。この2品によってフォステクスは、ヘッドホン分野でのハイエンドブランドとしての足がかりを確実に得られたと思います。


Fit Ear(須山補聴器、須山歯研)のブース。カスタムイヤホンの国内専門メーカーとして、急激にその知名度が上がっているカスタムIEMメーカーです。オヤイデ電気の金メッキステレオミニプラグP-3.5Gなどを、同社イヤホンケーブルのミニプラグにご採用頂いているなど、普段から色々とお世話になっております。


FitEarのブースで使用されていたMac mini。背面にはケーブルが色々ささっています。そう、Mac miniは、電源ケーブルが着脱式のメガネケーブルなんですよね。このMacミニにささっていたのは、オヤイデのPA-22にフルテックのメガネコネクターFI-8Nを組み合わせた自作電源ケーブル。


で、こちらが社長の須山さんがお見せくださった、オヤイデ電気のマル秘新型イヤホンケーブルを使用したカスタムイヤホンの試作品。もう少しケーブルが細いと、取り回しがなお良いとの御意見を頂戴しましたが、音は素晴らしいとのことで、今後、フィットイヤーのカスタムイヤホンに正式採用されるかも?
この銀白色のケーブルを用いたオヤイデの新製品(イヤホンケーブル!)、もうじき発表しますので、乞うご期待!


さて、こちらはヘッドホン祭り初出展、新興ブランドのエミライの製品群。エミライは、有名なPCオーディオ専門書「PCオーディオガイドブック」の著者の方が参加しているIT企業のオーディオブランド。


エミライのPCオーディオ製品のページを見ていただくと分かる通り、自社開発のLANケーブル、PCオーディオ用パソコン、既製品のチューンナップ、受注生産のカスタムオーダーケーブルなど、会社設立からそれほど経っていないはずですが、なかなか魅力的なアイテムを取り揃え、今後の展開が楽しみなブランドです。


さて、このエミライが展示していたのは、オンキョーのiPod用トランスポートND-S1と、それに電源供給する強化電源GPS-PWU-24V、などなど。説明を受けたのですが、結構複雑で、ほとんど忘れてしまいました。


とにかく電源周りを特に強化したチューンナップの提案アイテムで、実際の音もヘッドホンで聴いたのですが、私が知っているND-S1の音の電源強化バージョンの中でも、もっとも最高峰に位置する音色の細かさ、粒立ちの良さ。うーん、たかだかiPod1万弱のiPodトラポがここまで化けるなら、音源はもうこれでいいんじゃないかな、と思わせる説得力がありました。

振動対策についても、相当気を配っておられる様子で、真鍮製とおぼしきごついインシュレーターが、各機器の脚に使われていました。

私ごとですが、以前、知人のオーディオマニアの方からND-S1や、その上位機種や、ND-S1に使用可能な数種類の強化電源などをまとめてお借りし、自 宅で試聴する機会がありました。その時の経験では、ND-S1は本当に電源にシビアに反応するということ、通電初期と数時間経過後では全然音が違う事、つ まり通電すぐには本領発揮しない、などなど、興味深い試聴結果が得られるとともに、ND-S1って、けっこう潜在能力を秘めているなと感じました。

そんなこんなで、2011秋のヘッドホン祭りご報告はこれでおしまい。

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