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2010年8月21日土曜日

季刊オーディオアクセサリー138号本日発売じゃ!


音元出版の季刊オーディオアクセサリー138号が本日発売になります!
今回のみどころはずばり、旬の音本舗福田屋(297-301ページ)のメッシュチューブ比較試聴と、PCオーディオ関連の特集記事(PCオーディオスクランブル)、それに「電源強化プロジェクト2010」と題した電源周りの特集ですね。
144-145ページには、「オーディオみじんこ観察日記」改め、「みじんこ通信」が掲載されています。2回目となる今回おお題は、「電源ケーブル自作のススメ」と題して、私の電源ケーブル自作への想いや、電源ケーブル自作のお勧め組合せ、オヤイデ電気製電源プラグ・IECコネクターの音質傾向などを述べています。ちなみに「みじんこ通信」はオヤイデ電気の広告で、オヤイデの製品について多く述べているのですが、スタンス的には「オーディオみじんこ観察日記」を継承しています。


目次はこんな感じ。
電源強化プロジェクト(195-213ページ)は、田中伊佐資さんのコンセント19種類比較試聴や、編集部編の電源クオリティアップの方法や、山本博道さんのコンセントベース試聴、福田雅光先生の電源タップ・電源ボックス比較、小林貢先生のクリーン電源批評などで記事構成されています。電源アクセサリーの最新情報が満載なので、電源好きは一度目を通しておくのがいいかと。


さらに目次はこんな感じ。

で、メッシュチューブ比較ですが、福田先生のご依頼でオヤイデ電気秋葉原店で売っているメッシュチューブから(こことかこのページにあるやつ)、7種類見つくろってお送りしました。意外だったのはナイロンスリーブ(ナイロンメッシュチューブ)の音質評価が85点と最高点だったこと。

ナイロンメッシュの音の評価については先日、福田先生とお会いした時にも直接聞いたのですが、「あの黒くて柔らかいチューブ(先生が試聴した時点では、どれが何というチューブか、お知らせせずにお渡ししてます。)が一番音がよかったんだけど、とにかくケーブルに通しにくかったよ」とおっしゃっておられました。

私も電源ケーブルなどでナイロンスリーブを使用したことがある(オーディオみじんこ自作電源ケーブルNo.85 Ballista)のですが、PET樹脂製などの一般的なメッシュチューブに比してナイロンスリーブはふにゃふにゃしていてコシが無く、ケーブル端末に角があると引っかかりやすく、手でしごいても膨らみにくく、ケーブルにとても通しにくかったと記憶しています。また、完成後も丁寧に扱わないと繊維がほつれてきます。ただ、音は良いようですから、ケーブル自作派の皆さん、一度使ってみてくださいね。

ナイロンスリーブは、SFチューブやFLチューブに代表されるPET樹脂系メッシュチューブが登場するまでよく用いられていたメッシュチューブなのですが、PETチューブが登場して以降、作業性の悪いさや耐久性が劣る(ほつれやすい)ことなどから、需要が減っていました。現在、秋葉原でナイロンスリーブを扱っているのはオヤイデ電気とタイガー無線くらいです。なお、オヤイデ電気ではφ6/10/15/20など複数の大きさのナイロンスリーブを扱っています。

なぜナイロンスリーブの音がよいかと言うと、微細なナイロン繊維が振動を効果的に吸収してくれる、ナイロンスリーブの有する柔軟性が音質上ちょうど好ましい、ケーブルに適度に密着するなどの要因が推察されます。

なお、ナイロンスリーブは先にも申した通り、ケーブルに通しにくく、何かに引っかかるとそこから繊維がほつれてきますので、丁寧に扱いましょう。綺麗に通すコツは、ケーブルの端末を予め何らかのテープを巻きつけ、綺麗に角を付けることなく滑らかに保護して、ケーブルを通す時にナイロンスリーブが引っかからないようにすることです。

いま思えば、福田先生からメッシュチューブ提供の依頼があったとき、2-3種類のメッシュチューブでよいと言われて、けど、どうせならと思い7種類お渡ししたのですが、世の中にはもっと色々なメッシュチューブがあって、例えばFLチューブ系のメッシュチューブ(実は米国の某メッシュチューブ大手メーカーのもの)にしても、色によって素材の硬さや音が微妙に異なるので、もっと色々お渡しすればよかったなぁと思いました。色による音の違いは、顔料による樹脂の仕上がり硬さの違い、さらには顔料そのものの電気的特性によると思われます。例えば、黒いメッシュチューブやケーブルによく使われるカーボンブラックという顔料は、その名の通り炭の粉末を由来とする顔料ですから、それ自体に電磁波吸収効果があるのではないかと思われます。

メッシュチューブがケーブルに及ぼす作用と、音質上の効果については、古くは長岡鉄男先生が電源ケーブルで述べられていましたが、大掛かりな比較試聴は今回の福田屋が初めてでしょう。
ではでは、皆さんも見た目良し、音良しのメッシュチューブ被服にチャレンジしてみてください!

2010年8月18日水曜日

大阪なんばでオヤイデ電気の自作講習会やります!

毎日暑いですね。外に出るとゆでダコになりそうです。いや私の場合、干物かな。
さて、東京以外でもオヤイデの自作講習会をやってほしいとのご要望にお応えしまして、オヤイデ電気の自作講習会を大阪で行うことになりました。まだ詳細は未定ですが、日程と場所とお題は確定しました。

日程:2010/11/6土曜日
会場:難波御堂筋ホール http://www.namba2.com/nmhall/access.html
お題:電源ケーブル工作

上記リンクをご覧の通り、会場は地の利のよいミナミのど真ん中です。
午前/午後の2時間枠で、各30名程度の計60名の募集定員になる予定で、
参加費は従来と同様の1万円となる予定です。
まだ募集は開始してませんが、ご興味のある方は11/6空けておいてくださいね。
具体的なことが決まり次第、このブログなどで順次告知してまいります!
大阪は私の地元でもあり、いまからとても楽しみです。ではでは。

2010年8月14日土曜日

オヤイデカスタムショップ第二弾「RCAケーブル」オープン記念セール中!


オヤイデ電気オンラインショップ企画、オヤイデカスタムショップ第二弾「RCAケーブル」の受付を8/7より開始しております!おかげさまでご好評をいただいております!
RCAケーブルカスタムショップでは、オヤイデの主要ラインケーブル4種(PA-02/ACROSS750/QAC-212/FTVS-510)と、同じくオヤイデのRCAプラグ4種(GENESIS/SLSC/SRR-8/GR-8)を自由に組み合わせてご注文いただけます。ペアものでの製作です。ご注文の品は、オヤイデ電気にて完成品として組み上げます。納期は約2週間となっております。今月末まではオープン記念セールで定価の30%オフとなっていますので、皆さんも自分好みの高音質RCAケーブルをこの機会にぜひご購入下さいね!

自分でケーブルとプラグを買って自作される方も、ぜひカスタムショップ記載の音質傾向コメントをご参考にしてください。自分好みの音色には、どの切り売りケーブルとプラグを組み合わせればいいか、カスタムショップの文章を読めば掴めると思います。ただし、カスタムショップのプラグSRR-8とGR-8に関しては単売していないので、代替品としてオヤイデで扱っているRCAプラグの中から、ロジウムメッキや金メッキのRCAプラグをチョイスすることになるでしょう。

なお、オヤイデカスタムショップ第一弾「電源ケーブル」も、以下リンクの通り、引き続きやっておりますので、ご覧ください!
TUNAMI電源ケーブルカスタムBlackMamba電源ケーブルカスタムPA-23電源ケーブルカスタムLi-50 OFC電源ケーブルカスタム

2010年8月12日木曜日

オヤイデ電気秋葉原店はお盆もやってます!


2010/8/12、本日昼過ぎのオヤイデ電気秋葉原直営店。当店はお盆もやっておりますので、秋葉原へお越しの際はぜひお立ち寄りください。(いつも通り日曜休みです。)


オヤイデ電気オリジナルの4N純銀単線ですが、最近、0.5φのフッ素樹脂被覆の色が青から透明になりました。φ0.8はまだ青いままですが、こちらも次のロットから透明になる予定。青も鮮明で魅力だけれども、やはり銀色が透けて見えた方が銀線らしくていいですね。機器内部配線やスピーカーケーブル、ヘッドホンケーブル、その他諸々お試しください。銀線らしい繊細かつ煌びやかな高域、ニュートラルな中低域が感じ取れます。なお、同じ4N純銀単線でもφ1.6/φ2.0/φ3.0に関しては、被覆無しの裸線で、おまけでフッ素樹脂チューブをお付けして売っています。
ところで皆さん、純銀線の撚り線の内部配線材って、あったら欲しいですか?例えば22/18/16ゲージあたりのやつ。


φ0.5純銀線のフッ素樹脂絶縁材が透明になったのに合わせ、大好評のUSBケーブル自作キットのφ0.5純銀線も従来の青から透明になりました。同封のUSBコネクターもメッシュチューブも透明だから、おっとこれは!透明のUSBケーブルができちゃうわけです。うーん、かっこよさそう。


完成品のUSBケーブルならオヤイデNEOのd+USBシリーズをぜひどうぞ。主に音楽制作現場での需要が多いみたいですけど、PCオーディオに使っていただいても、かなりの音質改善効果があります。


これも最近売り始めたギターのエフェクター自作キット。3種類あります。それぞれに機能が異なるようなので、好みのものをチョイスしてください。


初回入荷分が一瞬で売り切れ、次回入荷までしばし間が空いていたソニーウォークマン用ドックケーブルL5。現在在庫しておりますので、すぐにお求めいただけます。左隣はiPod用ドックケーブルHPC-D3.5bです。ただ、これはちょっと前の写真で、HPC-D3.5bは現在品切れ中。入荷は8/18の模様。入荷次第、HPC-D3.5bショッピングページが復活します。
ところで、このウォークマン用のドックコネクター部分のみを単売したら、買う人いますか?内部電極がもの凄く小さくて、ハンダがとても大変そうなんですけど、けっこう自作したい人もいるのではないかなと思いまして。いま現在は、市販のドックケーブルをばらしてコネクターのみ利用している例を多数見かけますので。
ではではお盆は秋葉原へ!店員一同心よりお待ちしております。

2010年8月11日水曜日

アロハマン様によるSTB-CMレポートと凄まじい電源周り

先月行いましたカーボンパイプSTB-CMモニタープレゼント当選者、東京都のアロハマン様より、写真付きで試聴レポートをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

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STB-CMモニターレポート
東京都:アロハマン

1.応募内容
MT-UBのスパイクの内径とSTB-CMが合致し、インシュレーターとして使用してみたい。

2.動機
音質面ではMT-UBに大変満足していますが、TUNAMI級ケーブルを差すと、設置が不安定になりやすい。そこで、STB-CMを使用し、MT-UBの性能をスポイルすることなく、改善できるのでは。

3.テスト1

 フィンランドバーチ30mm厚ボード→STB-CM→MT-UB
 スパイク受けINS-SPとの比較
 音質面:響きが少し抑えられ、落ち着いた感じ。私的には良好。
 設置面:MT-UB付属スパイクによる直設置に比して安定度良好。

3.テスト2

 ケヤキ板50mm厚→STB-CM→MT-US*→黒檀バー・ステンレスネジで固定
 (*限定販売された2個口試作品)
 音質面:上下に固定することによって、MT-USの性能を低下させるのではと懸念されたが、テスト1とさほど変わらず。
 設置面:安定度は抜群。アンダーボードの重量により全く動かない。

4.感想
 STB-CMは真鍮スパイク使用と比較すると若干響きを抑えるように感じるが、製品自体の固有音は感じられず、スピード感は上回るような気がします。
なにより、設置面の安定が音に表れ、微細音が鮮明になった感じを受けました。
総じて、MT-UBの性能を低下させることなく、設置面の改善を出来た事にとても満足しています。ドライカーボン製という事で高価ではありますが、色々なところへ使用してみたい商品です。

5.評価
 星印5つ(満点)
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以上が、アロハマンさんからいただいたレポートです。
アロハマンさんは、オヤイデ電気秋葉原店の常連さんで、毎週お店に遊びに来てくれます。昨年からやっているオヤイデ電気の自作講習会にも毎回参加頂いてまして、とても熱心にオーディオに取り組んでおられます。


で、先日お店でお会いした際に、ご自身のシステムや電源周りの写真を拝見しました。いやー、凄いことになっています。なんでも、私の個人のホームページ「オーディオみじんこ」に感化されて、ここまで電源周りにのめり込むようになったそうですが、この電源タップの数は尋常ではない。各機器に1台の電源タップをあてがわれているそうで、しかも全て自作です。しかもオヤイデの比率が高い。頻繁にケーブルやタップを入れ替えて音の変化を楽しんでおられます。

ちなみに、青や黒のMT-UBは、オヤイデ電気の店頭で以前、1点限りの試作カラー処分品として売っていたものを、アロハマンさんが目敏く買われたものです。2個口のMT-USなんかも店で限定販売されたものですね。


左端のタップはコンセントの音色の比較試聴をするために、未来工業の塩ビボックスPVR-16-1Jにインレットを取り付けたもの。一番左のは鋳鉄製ボックスDFZ3022K1にコンセントを取り付け、神保のステンレスプレート807-Sで蓋をしたものです。ケーブル引き出し口にはケーブルグランドFGA26-16Bを装着しています。左下のタップはDFZ3022K1にオヤイデのWPC-Zを取り付けています。その隣は、ブナ合板で自作した木製ボックスにオーディオリプラスのコンセントカバーを取り付けたタップ、さらにその隣は同じ木製ボックスにアコリバのカーボン製コンセントプレートを取り付けたタップ。


さて、これはアロハマンさんのオーディオシステム。バックロードホーンスピーカーD-58が凛とそびえ立つ姿は圧巻です!いやー、凄いなー、うらやましいなぁ。

ここで、D-58について少し解説。D-58はオーディオ評論家の故長岡鉄男先生が設計・公表された自作スピーカーのエンクロージュア(スピーカーボックス)です。長岡先生設計の全面開放型バックロードホーンの最高峰と謳われる名機です。D-58は20cmフルレンジ1発を搭載できるように設計されており、基本的にはFOSTEXの限定ユニットFE208SS用。FE208ESも使えますが、その場合には別売りの真鍮アダプタP208(すでに絶版)をかませないと、エンクロジュア内部の空気室の壁とぶちあたってうまく取り付けられなかったような。FE208ES用には別途空気室の奥行きを広めたD-58ESが別途発表されています。

ユニットはフォステクスのFE208EΣ(現行品)。
今後、FE208SSやFE208ESやFE208ES-Rの出物があれば、それに換えるとさらに良さそうですね。さらに凄いのはT500AMk2。ペア16万弱もするフォステクスの最高峰スーパーツイーターです。よくぞ買われました。ちなみに私は現在T-90EXという限定販売のスーパーツイーターを使用中。とても繊細で綺麗な音色ですが、押しの強さやエネルギー感は小型なので今一歩。そこで、T500AMk2に興味を示したのもも高価過ぎて手が出せない。ならばとT925のパワフルで突き刺さるような音色を思い出し、PA-2とともに一旦は手放してしまったT925の出物を探し中。

さて、このD-58、アロハマンさんがお住まいのご自宅の近所にある米屋木材店に 展示されていた組み立て済の見本を買い取ったものだそうです。材質は米屋木材店オリジナルのブナ積層合板。仕上げはオイルフィニッシュ。木口は付き板仕上げなどせず素 のままだそうですがとても綺麗です。表面の木目も美しい。米屋のブナ積層合板は、私も以前から気になっていたのですが、それを贅沢にもD-58に仕立て上 げたこのエンクロージュア。一度実物を拝みに行きたいものです。

この米屋木材店オリジナルのブナ積層合板、惜しむべくは1050x1050というミニサイズしか製品化されていないこと。米屋さん、ブナ合板のサブロクサイズを製品化してもらえませんか?そうしたら、ブナ合板を使った自作の幅も広がるのになぁ。そう いえば以前、米屋さんにサブロクサイズできませんかとメールしたことあるんだけど、返事が来なかったなぁ。

アロハマンさん、とても興味深いレポートとシステムの写真をご提供いただきありがとうございました!近いうち呑みに行きましょう。ではでは。

STB-MS/STB-HWのパッケージはこんな感じ


オヤイデ電気が7月初頭に発売したレコードスタビライザーSTB-MS/STB-HW。発売以来好評を博しております。これは本社で出荷の準備をしている様子。こんな円筒形の茶筒のような紙製のパッケージに包まれています。なかなかお茶目でコンパクトでしょ。しかも円筒形状のこのパッケージは非常に頑丈で、デリケートな中身を強靭に守ってくれます。

このパッケージ、会社の先輩とどんなパッケージにしようかと、あーでもないこーでもないと種々検討しているうちに、本社の隅に転がっていた紙のパイプを拾い上げ、思いついたもの。中身を取り出した後のパッケージは、何か小物入れにでも使ってやってください。

なお8月11日現在、STB-HW(背の高い方)は品切れ中で、第二期ロットを製作中です。次の入荷はおそらく8月末。ご購入されようとしている方、しばしお待ちください。


オプションのカーボンパイプSTB-CM-4とSTB-CM-6はこのようなクリアーパッケージに入ってます。手前がSTB-CM-4で4個入り。奥がSTB-CM-6で6個入りです。STB-MSの交換ウエイトとしては、6個フルに交換できるSTB-CM-6がお勧め。オーディオ機器のインシュレーターやケーブルスタビライザーに使うならSTB-CM-4でよろしいかと。ではでは。

ダイナミックオーディオでSTB-MS/STB-HW/MJ-12試聴できます。


秋葉原の老舗オーディオショップ、ダイナミックオーディオサウンドハウスダイナミックオーディオ5555の真横にあります。2010年8月現在、両店の各フロアでは、アナログオーディオフェスタを一斉開催中です。


現在、サウンドハウス2階(スタジオアキヤマ)では、オヤイデ電気のレコードスタビライザーSTB-MS/STB-HW、ターンテーブルシートMJ-12が試聴できます。お気に入りのレコード盤を持参しての試聴も可能だそうです。詳しくはスタジオアキヤマのブログをご覧あれ→こちら

上は常設されているデノンのレコードプレーヤーDP-1300Mk2。DP-1300Mk2付属ターンテーブルシートが取り外され、代わりにMJ-12とSTB-MSが載ってます。オプションのカーボンパイプSTB-CMも置いてあるので、組換え試聴可能です。そういえば、DP-1300Mk2付属ターンテーブルシート(ゴム製)もMJ-12(アルミ製)と同様、テーパー付きターンテーブルシートなので、フロア担当の秋山さんにお願いしたら、テーパー付きターンテーブルシート対決もさせてくれると思います。

MJ-12やSTB-MS/STB-HWの試聴は、このダイナサウンドハウス以外に、先日のブログ記事でも紹介したとおり秋葉原のテレオン110でも行えるのですが、奇しくも両店とも試聴プレーヤーがDP-1300Mk2です。
両店に限らず、オーディオ店でのレコード試聴機にDP-1300Mk2が用いられるケースをよくみかけます。理由としては、同機が手頃かつオーディオマニアを満足させうるクオリティを備えたレコードプレーヤーであるということ。トーンアームの調整が楽で、しかもユニバーサルアームなので、カートリッジの比較試聴などにおいて優れた操作性を発揮すること。それに、デノンが積極的に各オーディオ店に機器の貸し出しを実施しているということも、各オーディオ店がDP-1300Mk2を試聴プレーヤーに選んでいる理由なのでしょう。


ダイナサウンドハウス2階の2010年8月11日時点の展示試聴システム。ダルジール(DarTZeel)のプリマインアンプCTH-8550、ビオラのプリアンプCADENZA、フォノイコライザーはアインシュタイン(Einstein)のThe Turntables Choice、およびフェーズテック(PhaseTech)のEA-1Mk2、SACDトランスポートがEMM Labs製(たぶんCDSD SE)、DACはEMM LabsのDAC2。デノンのDP-1300Mk2とは別にブリンクマン(Brinkmann)のオアシス(OASIS)というレコードプレーヤーも試聴可能な状態で展示されています。スピーカーはアバンギャルド(avantgarde)のprimoΩ G2ウッドタイプ


フォノイコライザーのアップ。現在、OASISは、アインシュタインのThe Turntables Choiceにつながれています。いやー、ずいぶんと可愛い、円筒形のスタイルをしたフォノイコですね。一方、DP-1300Mk2はフェーズテックのEA-1Mk2に繫がれています。


試聴システムの背面。DP-1300Mk2にはアコリバの電源ケーブルパワーマックス、RCAケーブル(DP-1300Mk2はRCA出しなのだ!)には、オーグラインのHorusが繫がれています。ダールジールのCTH-8550からアバンギャルドのprimoΩ G2までは、ワイヤーワールドのスピーカーケーブルゴールドエクリプス(GOLD ECLIPSE)で繫がれています。DP-1300Mk2の裏には、試聴用にSTB-HWが置かれています。


現在の電源アイテムは、リチャードグレイスパワーカンパニーのACエンハンサー400pro、クリプトンの電源タップ(たぶんPB-500Mk2かな)、写真には写ってないけどJ1プロジェクトの電源タップなんかも使われていました。400proは、たしかコイルがホット・コールドの間に繫がれているだけという単純な構造だったはずですが、評判も良いみたいで、コンセントが上向きについている点と、接地面積が小さい点、質実剛健なシックなデザインで、個人的に私の自宅に導入してみたいクリーン電源です。発売当初、不評だった20Aインレットから、最近、一般的な15Aインレットに仕様変更され、使い勝手も向上したみたいですし。


こちらブリンクマン(Brinkmann)のオアシス(OASIS)。ドイツのメーカーのレコードプレーヤーで、昨年夏からステラボックス扱いで、日本への輸入が開始されたようです。海外製では珍しいダイレクトドライブによる回転系を有し、アルミ系合金からなる厚みのあるプラッター、ねじ込み式の専用レコードスタビライザーも付属。おっと、このオアシス、スピンドルに専用スタビライザーをネジ止め固定するとなっているので、STB-MSやSTB-HWを載せられるのかなぁ。確認するのを忘れてしまったが、まぁたぶん載せられるんじゃないかな。行ってみた人は試してみてちょ。
秋葉にお越しの際は、ぜひダイナミックオーディオサウンドハウスにお立ち寄りくださいね。

そうそう、ライバルが増えると困るのであまり教えたくはないのだけれど、ダイナサウンドハウスは、けっこう珍しい中古の出物が頻繁に入荷する穴場のお店でもあるのです。
私はここ2カ月の間に、同店でアンテロープのOCXや、KABのフォノイコライザーEQSMk12をゲットしました。OCXやEQSMk12は、私の欲しい物リストに名を連ねていたオーディオ機器たちなのですが、中古市場に滅多に出ない代物。それが同じ店で同時期に2台同時に見つけてしまい、いま買わないと次にいつ出物に巡り合えるか分からないという衝動に駆られ、一念発起で両方とも買ってしまいました。
ちなみに、同店の中古は常連のお客さんからの下取り品が多いようで、とても状態がいいのです。今日も2階にシナジーの電源ケーブルの出物を見つけて、かなり触手が動いています。ではでは。

2010年8月10日火曜日

PA-26HD発売以来大好評です!



先日発売しましたPA-26HDは、オヤイデ製品の中でも極めてニッチなケーブルです。アビッドテクノロジー社のProTools HDという音楽制作用ソフト&ハード(DAW)での使用に特化した専用ケーブルだからです。ProTools-HDについて、詳しくはウィキペディアデジデザイン社のホームページをご覧ください。上記カタログをPDFでご覧になられたい方は、こちら

よくぞ商品化したなぁと思うのですが、これがまた予想以上の注文で、長さによっては品切れしたりしましたが、現在増産中で、なんとか需要に対応できる状況です。また、発売当初0.6m/3.0m/5.0m/7.0mが標準長さでしたが、ユーザーのご要望によって1.8mも標準長さに追加されました。


PA-26HDのケーブルを剥いてみました。導体には26ゲージのPCOCC撚り線を採用。様々な導体を検討した末、このケーブルではPCOCCが、音の見通しにおいて一番優れていた、との担当者談。

絶縁材はフッ素樹脂を被覆して芯線を構成。芯線数は26本。これらの芯線を不織府紙で包み、さらに錫メッキ銅平編組とアルミ箔とによって厳重にシールド。シースはTPEというシース素材で、オヤイデの2芯シールドケーブルPA-02と同じピンクがかった紫色をしています。


ケーブル外径は11mm弱。芯線は26本。2本がツイストされ、それが13組通されています。端末にはハーフピッチI/OコネクターMDRリレセプタクル(26pin)が取り付けられています。ちなみに、ケーブル導体とコネクターはハンダ付けされているのですが、このハンダ付け作業は専門の業者に委託して高精度にハンダ付けしています。ハンダはオヤイデのSS-47を使用。ハンダ付け個所はそれぞれ厳重に収縮チューブにて保護しています。

プロツールズは音楽制作現場で標準的に用いられており、パソコンにインストールされたソフトと、192I/Oとか96I/Oと呼ばれる外部のインターフェース機器とを連携させて使用するのですが、その際、パソコンとインターフェースとの間を、MDRリレセプタクルを備えたデジタルケーブルで繋ぐのです。プロツールスには、このMDRリレセプタクルを備えたケーブルも標準で添付されており、さしあたりはこの付属ケーブルを使えば問題なく動作するわけです。

しかしながら、付属ケーブルからこのオヤイデのPA-26HDに交換すると、かなりの音質向上効果があるらしいです。市販前に、プロツールスユーザーへ試聴貸出したところ、十中八九そのまま購入に至ったという話も担当者から聞きました。また、私のお客さんで、購入された方によると、付属ケーブルとの音質の変化は、電話越しにでも確認できるほどのものだったそうです。総じて、ご使用になられた方々は、音抜けが向上し、音の輪郭が明瞭にクリアーになり、レンジが広くなったように感じる、という感想です。

いままでProTools HD用の別売りケーブルというと、名前忘れましたが、16万円くらいのがあったように思い、かなり高額でした。オヤイデのPA-26HDは付属ケーブルからの音質変化が分かりやすく、値段も他社に比して数分の一なので対費用効果に優れ、そこらへんがProTools HDユーザーに受けているようです。

PA-26HDは、私のようなオーディオマニアには一見ほとんど関係ないケーブルです。しかし、PA-26HDで音楽制作のクオリティがより高まれば、我々オーディオマニアにも高音質CDなどとして提供されることにもなり、今後が楽しみです。

PA-26HDは、ロックオンカンパニー宮地楽器などの楽器店、またはオヤイデ電気オンラインショップなどでもお求めいただけます。不明な点は、オヤイデ電気本社にお問い合わせいただければ、詳しい者が対応いたします。

秋葉原散歩2010年8月


こちら秋葉原電気街出てすぐの総武線高架下交差点。8月上旬の模様。場所はこのあたり。なんていっても夏休みですからね。遠方から秋葉原に来られる方も多いようで賑わってますよ。


先の交差点を渡ってすぐ、総武線高架下に「オヤイデ電気秋葉原店」、対面にパーツショップの集合体「東京ラジオデパート」があります。今日は秋葉原店を素通りして、電気街の西側の裏通りを散歩しましょう。


オヤイデ電気秋葉原店を通過してすぐの交差点を北側に望む。場所はこのあたり。この通りは、パソコン関連グッズのハマダ電機ツクモDOS/Vパソコン館ソフマップ中古デジタルモバイル専門店メイド喫茶ぽぽぷれ、工具店のヒロセテクニカルなどが立ち並んでいます。メイドさんの呼び込みが激しい通りでもあります。


さきほどの通りをまっすぐ進み、大きい通りを渡り、秋葉原クレーン研究所から秋葉原大交差点を望んだ様子。リバティーという看板が掲げられているビルに、パソコンショップの秋葉館が移転しました。


秋葉館はアップルのMacを中心とした老舗のパソコン店。5月9日までは中央通りに面したビルにあったのですが、5月22日以降、そこから1分ほどのビル5階に移転。新しい店の場所はここ。以前のビルでは1~3階に分かれていた売り場を、新しい店舗では1フロアに集約。

秋葉館はマックの周辺機器が充実していて、他店にないようなレアアイテムも扱ってます。マックの中古も頻繁に入荷します。マックの中古を秋葉原で探したい人は、秋葉館とソフマップMacクリエイターズ館に足を運ぶべし。欲しいスペックの出物が見つかるでしょう。


こちらは以前、秋葉館があったビル。中央通り沿いにあります。黄色くて目立つビルでした。


UFOキャッチャーがたくさん置いてある秋葉原クレーン研究所。以前は、東芝の代理店であり、おでん缶で有名だった「チチブ電気」が1階にありましたが、チチブ電気は3階に移動し、いまはUFOキャッチャーのお店になっています。場所はここ


おでん缶は相変わらずビルの左脇で売っています。さすがにこの暑い夏真っ盛りの時期はあまりおでんという気にはならないと思いますが、アキバ名物ということでお土産にいかが?夏向きの「冷やしおでん」もあります。ちなみにおでん缶は、チチブ電気が作っているわけではなくて、食品メーカー「こてんぐ」の商品です。


近年は、おでん缶以外に、こてんぐ製のラーメン缶、坦々麺缶など、バリエーションが増えています。


秋葉原クレーン研究所の左脇の路地を北に進むと、まんだらけ秋葉原店(まんだらけコンプレックス)があります。この店舗ではご覧の通り、一階の道路面がショーウインドウになっていて、定期的に展示物が入れ替わります。2010年8月現在はドール特設展示です(8/13まで)。ウィズというドールメーカーのビジュアドールというブランド名のドールがたくさん陳列されています。


ドールも夏なんでゆかたを着ています。ちなみに、これらのドールは、フィギュアと違い、関節が可動式の関節人形であることが大きな違いかな。男性に限らず、女性にもコレクターが多いのも特徴。着せ替えが可能で、既成のドール用衣装や手作りの衣装を纏って、我が子のように可愛がる愛好家が多いそうで、近年秋葉原にもこの手の人形を扱う専門店がちらほら出来ています。

これら21世紀に入ってから、急速に人気を高めている関節人形は、さかのぼればハンスベルメール、四谷シモンなどの人形作家の作品に起源があると感じます。


こちらは女子高生風のドール。


セクシー系のドール。vmf50というシリーズのドールのようです。


まんだらけオリジナルの「ひめかずら」というドール用のウィッグ(かつら)。


ひめかずらのウィッグは高耐熱で180-200度までの高熱に耐えられるそうだ。フッ素樹脂並み!なぜここまで耐熱性が必要なのか?説明によるとアイロンやドライヤー掛けする際の熱に耐えるためらしい。うーん、耐熱電線ならぬ耐熱ヘアーでござる。電源プラグに被せたりしたら、音質向上したりしないかなぁと、ふと思った。毛が生えたケーブル。そういえば、G3のRCAケーブルに毛が生えたのがあったな。


まんだらけの向かいにある、パソコン周辺機器やゲームグッズや雑貨のお店「三月兎」。パソコンの激安店ニッシンパルの左脇の路地奥にあります。


三月兎」の店頭。氷柱ライブ2010と題して本物の氷が置いてあります。おさわり自由っぽいので、触ってみました。当然ながらひんやりしています。三月兎のツイッターはこちら


あきばおー五号店(伍號店)。あきばおーは、秋葉原を代表する雑貨店で、SDカードやUSBメモリーやDVD生ディスクや電池が激安だったり、パソコン周辺グッズやら変な雑貨がわんさか置いてあります。あきばおーは秋葉原に多数存在するのですが、この五号店は、まんだらけや三月兎のある路地のもう一歩、中央通り寄りの路地にあります。場所はここらへん


あきばおー5号店の店頭に陳列されているiPadならぬePad。ぱっと見の姿かたちはiPadそっくり。仕様はあきばおーのショッピングサイトをご覧あれ。ちなみにePadは中国製らしい。コピーものと言われようが、パクリと言われようが平然と製品化してしまう、恐るべし中国パワーを垣間見た。では今日はこのへんで。

2010年8月4日水曜日

ストレートラインシリーズ販売終了につき大特価!


ただいまオヤイデ電気秋葉原店では、ストレートラインシリーズを全品特価セールしてます。

ストレートラインシリーズ(略称:SLシリーズ、別称:ユニバーサルケーブル)は、2003年12月に発売され、ストレートの名に恥じない、極めてニュートラルな色付けのないモニター基調のケーブルとして人気を博しました。

SLシリーズは、
Type1(75Ω同軸:デジタル&アナログラインケーブル兼用)
Type2(110Ω2芯シールド:デジタル&アナログラインケーブル兼用)
type3(4芯スターカッド:スピーカー&電源ケーブル兼用)
という風に、3種類のケーブルで6パターンのケーブルカテゴリーに対応できる、万能ケーブルシリーズです。

その後、こちらの電源ケーブルスピーカーケーブルインターコネクトケーブルの紹介ページを見ていただいても分かる通り、オヤイデではPCOCC-A導体を採用したケーブル群を多種類リリースし、相当量のアイテム数を有するに至っています。ここにきて、商品アイテムを整理すべく、SLシリーズの廃版が決定したのです。

ストレートラインは、私もオーディオみじんこで詳しく記載しているように(2by2はこちらとか)、とても愛着があるハイCPのケーブルで、絶版になるのは惜しいです。なので、今のうちに欲しい方は、オヤイデ電気秋葉原店店頭おしくはオンラインショップでまとめ買いすべし。切り売りも端末にプラグが付いた完成品も全て特価です。なくなり次第終了で、すでに一部製品は完売しております。早いもの勝ちです。

ヤマギワリビナが閉店しちゃいます!


もうご存じの方も多いと思いますが、秋葉原のインテリア家電ショップ「ヤマギワリビナ本館」が8/29に閉店します。秋葉原のハイセンスな家電製品を扱っている店と言えばヤマギワリビナが筆頭に挙がったものですが、残念なことです。いつも高級車が店の前に何台も駐車していて、不景気な世の中だけど、お金持ちはいるもんだなぁと思ったものです。しかし、これだけの規模の店を維持するには、もう限界だったのでしょう。これで、秋葉原に残っていた「ヤマギワ」という名の店は全て消滅。ヤマギワのホームページを見ると、7/11にヤマギワ名古屋店も閉鎖されたということです。ウィキペディアの「ヤマギワ」によると、今後は消費者向けの店舗販売を止め、オンライン通販および業者向け販売に注力するようです。


そんなわけで、現在ヤマギワリビナでは閉店セールを実施中です。だいたい定価の30%オフの商品が多いですけど、中にはもっと安いものもあるようです。めぼしいものはすでに売約の札が張られたりしてます。デザイン家電を割安で買いたい人は、できるだけ早めに足を運ばれるのがよいでしょう。

2010年8月3日火曜日

テレオンでSTB-MS/STB-HW/MJ-12試聴できます。


秋葉原駅電気街口から徒歩5分、老舗オーディオ店テレオンサウンド110(テレオン第2店)の1階で、今月からオヤイデ電気の新製品、レコードスタビライザーSTB-MSSTB-HW、ターンテーブルシートMJ-12を常設、試聴できるようになりました!
デノンのレコードプレーヤーDP-1300Mk2PMA-SA11の組み合わせからなる試聴システムです。スピーカーは適宜変わる可能性があるのですが、現在はプロアックのフロア型スピーカーです。


カートリッジはコントラプンクトやSPUなど数種類を用意されており、好みのカートリッジで試聴できます。これはMJ-12にレコードをセットし、STB-MSを載せた状態。MJ-12はレコード盤に隠れて見えないですね。


レコード盤を外して撮影しました。こんな感じで美しく光り輝いとります。


レコードスタビライザーのヘビーウエイトモデルSTB-HWだとこんな感じ。うーむ、我ながら美しいのう。DP-1300Mk2では、STB-HW+レコード盤+MJ-12の場合でも、ぎりぎりカバーを閉じれます。なお、このプレーヤーは音の変化が分かりやすいモデルで、STB-HW+MJ-12をセット使用した際は、グーッと重心が下がった、重厚感のある音色に変化します。STB-MSでは、もう少し重心が上がります。またSTB-MSの交換用ウエイトSBT-CMも置いてあるので、交換して音色の比較もできます。

アナログアクセサリーの試聴は、普段なかなかお店でできにくいのですが、テレオンサウンド110に行けば、このように試聴できますので、秋葉原にお越しの折は、ぜひテレオンさんに行ってみてくださいね。もちろん、テレオンでこれらのアクセサリー含め、オヤイデ製品を購入可能です。