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2010年8月11日水曜日

アロハマン様によるSTB-CMレポートと凄まじい電源周り

先月行いましたカーボンパイプSTB-CMモニタープレゼント当選者、東京都のアロハマン様より、写真付きで試聴レポートをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

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STB-CMモニターレポート
東京都:アロハマン

1.応募内容
MT-UBのスパイクの内径とSTB-CMが合致し、インシュレーターとして使用してみたい。

2.動機
音質面ではMT-UBに大変満足していますが、TUNAMI級ケーブルを差すと、設置が不安定になりやすい。そこで、STB-CMを使用し、MT-UBの性能をスポイルすることなく、改善できるのでは。

3.テスト1

 フィンランドバーチ30mm厚ボード→STB-CM→MT-UB
 スパイク受けINS-SPとの比較
 音質面:響きが少し抑えられ、落ち着いた感じ。私的には良好。
 設置面:MT-UB付属スパイクによる直設置に比して安定度良好。

3.テスト2

 ケヤキ板50mm厚→STB-CM→MT-US*→黒檀バー・ステンレスネジで固定
 (*限定販売された2個口試作品)
 音質面:上下に固定することによって、MT-USの性能を低下させるのではと懸念されたが、テスト1とさほど変わらず。
 設置面:安定度は抜群。アンダーボードの重量により全く動かない。

4.感想
 STB-CMは真鍮スパイク使用と比較すると若干響きを抑えるように感じるが、製品自体の固有音は感じられず、スピード感は上回るような気がします。
なにより、設置面の安定が音に表れ、微細音が鮮明になった感じを受けました。
総じて、MT-UBの性能を低下させることなく、設置面の改善を出来た事にとても満足しています。ドライカーボン製という事で高価ではありますが、色々なところへ使用してみたい商品です。

5.評価
 星印5つ(満点)
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以上が、アロハマンさんからいただいたレポートです。
アロハマンさんは、オヤイデ電気秋葉原店の常連さんで、毎週お店に遊びに来てくれます。昨年からやっているオヤイデ電気の自作講習会にも毎回参加頂いてまして、とても熱心にオーディオに取り組んでおられます。


で、先日お店でお会いした際に、ご自身のシステムや電源周りの写真を拝見しました。いやー、凄いことになっています。なんでも、私の個人のホームページ「オーディオみじんこ」に感化されて、ここまで電源周りにのめり込むようになったそうですが、この電源タップの数は尋常ではない。各機器に1台の電源タップをあてがわれているそうで、しかも全て自作です。しかもオヤイデの比率が高い。頻繁にケーブルやタップを入れ替えて音の変化を楽しんでおられます。

ちなみに、青や黒のMT-UBは、オヤイデ電気の店頭で以前、1点限りの試作カラー処分品として売っていたものを、アロハマンさんが目敏く買われたものです。2個口のMT-USなんかも店で限定販売されたものですね。


左端のタップはコンセントの音色の比較試聴をするために、未来工業の塩ビボックスPVR-16-1Jにインレットを取り付けたもの。一番左のは鋳鉄製ボックスDFZ3022K1にコンセントを取り付け、神保のステンレスプレート807-Sで蓋をしたものです。ケーブル引き出し口にはケーブルグランドFGA26-16Bを装着しています。左下のタップはDFZ3022K1にオヤイデのWPC-Zを取り付けています。その隣は、ブナ合板で自作した木製ボックスにオーディオリプラスのコンセントカバーを取り付けたタップ、さらにその隣は同じ木製ボックスにアコリバのカーボン製コンセントプレートを取り付けたタップ。


さて、これはアロハマンさんのオーディオシステム。バックロードホーンスピーカーD-58が凛とそびえ立つ姿は圧巻です!いやー、凄いなー、うらやましいなぁ。

ここで、D-58について少し解説。D-58はオーディオ評論家の故長岡鉄男先生が設計・公表された自作スピーカーのエンクロージュア(スピーカーボックス)です。長岡先生設計の全面開放型バックロードホーンの最高峰と謳われる名機です。D-58は20cmフルレンジ1発を搭載できるように設計されており、基本的にはFOSTEXの限定ユニットFE208SS用。FE208ESも使えますが、その場合には別売りの真鍮アダプタP208(すでに絶版)をかませないと、エンクロジュア内部の空気室の壁とぶちあたってうまく取り付けられなかったような。FE208ES用には別途空気室の奥行きを広めたD-58ESが別途発表されています。

ユニットはフォステクスのFE208EΣ(現行品)。
今後、FE208SSやFE208ESやFE208ES-Rの出物があれば、それに換えるとさらに良さそうですね。さらに凄いのはT500AMk2。ペア16万弱もするフォステクスの最高峰スーパーツイーターです。よくぞ買われました。ちなみに私は現在T-90EXという限定販売のスーパーツイーターを使用中。とても繊細で綺麗な音色ですが、押しの強さやエネルギー感は小型なので今一歩。そこで、T500AMk2に興味を示したのもも高価過ぎて手が出せない。ならばとT925のパワフルで突き刺さるような音色を思い出し、PA-2とともに一旦は手放してしまったT925の出物を探し中。

さて、このD-58、アロハマンさんがお住まいのご自宅の近所にある米屋木材店に 展示されていた組み立て済の見本を買い取ったものだそうです。材質は米屋木材店オリジナルのブナ積層合板。仕上げはオイルフィニッシュ。木口は付き板仕上げなどせず素 のままだそうですがとても綺麗です。表面の木目も美しい。米屋のブナ積層合板は、私も以前から気になっていたのですが、それを贅沢にもD-58に仕立て上 げたこのエンクロージュア。一度実物を拝みに行きたいものです。

この米屋木材店オリジナルのブナ積層合板、惜しむべくは1050x1050というミニサイズしか製品化されていないこと。米屋さん、ブナ合板のサブロクサイズを製品化してもらえませんか?そうしたら、ブナ合板を使った自作の幅も広がるのになぁ。そう いえば以前、米屋さんにサブロクサイズできませんかとメールしたことあるんだけど、返事が来なかったなぁ。

アロハマンさん、とても興味深いレポートとシステムの写真をご提供いただきありがとうございました!近いうち呑みに行きましょう。ではでは。

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