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2010年8月10日火曜日

PA-26HD発売以来大好評です!



先日発売しましたPA-26HDは、オヤイデ製品の中でも極めてニッチなケーブルです。アビッドテクノロジー社のProTools HDという音楽制作用ソフト&ハード(DAW)での使用に特化した専用ケーブルだからです。ProTools-HDについて、詳しくはウィキペディアデジデザイン社のホームページをご覧ください。上記カタログをPDFでご覧になられたい方は、こちら

よくぞ商品化したなぁと思うのですが、これがまた予想以上の注文で、長さによっては品切れしたりしましたが、現在増産中で、なんとか需要に対応できる状況です。また、発売当初0.6m/3.0m/5.0m/7.0mが標準長さでしたが、ユーザーのご要望によって1.8mも標準長さに追加されました。


PA-26HDのケーブルを剥いてみました。導体には26ゲージのPCOCC撚り線を採用。様々な導体を検討した末、このケーブルではPCOCCが、音の見通しにおいて一番優れていた、との担当者談。

絶縁材はフッ素樹脂を被覆して芯線を構成。芯線数は26本。これらの芯線を不織府紙で包み、さらに錫メッキ銅平編組とアルミ箔とによって厳重にシールド。シースはTPEというシース素材で、オヤイデの2芯シールドケーブルPA-02と同じピンクがかった紫色をしています。


ケーブル外径は11mm弱。芯線は26本。2本がツイストされ、それが13組通されています。端末にはハーフピッチI/OコネクターMDRリレセプタクル(26pin)が取り付けられています。ちなみに、ケーブル導体とコネクターはハンダ付けされているのですが、このハンダ付け作業は専門の業者に委託して高精度にハンダ付けしています。ハンダはオヤイデのSS-47を使用。ハンダ付け個所はそれぞれ厳重に収縮チューブにて保護しています。

プロツールズは音楽制作現場で標準的に用いられており、パソコンにインストールされたソフトと、192I/Oとか96I/Oと呼ばれる外部のインターフェース機器とを連携させて使用するのですが、その際、パソコンとインターフェースとの間を、MDRリレセプタクルを備えたデジタルケーブルで繋ぐのです。プロツールスには、このMDRリレセプタクルを備えたケーブルも標準で添付されており、さしあたりはこの付属ケーブルを使えば問題なく動作するわけです。

しかしながら、付属ケーブルからこのオヤイデのPA-26HDに交換すると、かなりの音質向上効果があるらしいです。市販前に、プロツールスユーザーへ試聴貸出したところ、十中八九そのまま購入に至ったという話も担当者から聞きました。また、私のお客さんで、購入された方によると、付属ケーブルとの音質の変化は、電話越しにでも確認できるほどのものだったそうです。総じて、ご使用になられた方々は、音抜けが向上し、音の輪郭が明瞭にクリアーになり、レンジが広くなったように感じる、という感想です。

いままでProTools HD用の別売りケーブルというと、名前忘れましたが、16万円くらいのがあったように思い、かなり高額でした。オヤイデのPA-26HDは付属ケーブルからの音質変化が分かりやすく、値段も他社に比して数分の一なので対費用効果に優れ、そこらへんがProTools HDユーザーに受けているようです。

PA-26HDは、私のようなオーディオマニアには一見ほとんど関係ないケーブルです。しかし、PA-26HDで音楽制作のクオリティがより高まれば、我々オーディオマニアにも高音質CDなどとして提供されることにもなり、今後が楽しみです。

PA-26HDは、ロックオンカンパニー宮地楽器などの楽器店、またはオヤイデ電気オンラインショップなどでもお求めいただけます。不明な点は、オヤイデ電気本社にお問い合わせいただければ、詳しい者が対応いたします。

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