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2016年8月26日金曜日

激安で音が良い!神保電器のコンセント 真鍮電極1132と、無酸素銅電極らしい?JEC-BN-55G PW販売好調!


季刊オーディオアクセサリー161号(2016夏号)。現在本屋に並んでいるのが162号ですから、前の号ですね。

 このオーディオアクセサリー161号から新連載のクラフトアクセサリーのススメ。代々木のオーディオショップ、ビンテージジョインのキヨトマモル氏が執筆されています。キヨトマモルさんは、趣味の人で、ご自身のショップのホームページなどをご覧いただければわかる通り、工作全般に秀でておられ、かつ他に流されない独自の感性をお持ちの方です。


で、この誌面では音の良いコンセントをキヨトマモルさん自らリサーチし、神保の1132とJEC-BN-5 PWをセレクト。これらのコンセントを用いた電源タップ造りの一端を記事にされています。音の特徴など詳しくはこの記事をお読みいただきたいのですが、一部抜粋しますと「・・・一番の好みが神保電器のコンセントでした。他メーカーの製品は音がこもったり、メリハリは出るのですがうるさ過ぎたりしていて、神保電器の音がいちばんナチュラルで、聴いていて楽しい音が出てきました。情報量が増えたからでしょうか?不思議とボリューム感も大きくなったように思えます。・・・」と、神保電器のコンセントについて述べられています。私も試聴した感想は、ほぼ同感です。 1132はULタイプの3Pコンセントで、電極は真鍮材の無メッキ。音はややクールな寒色系。JEC-BN-5 PWはほんのりと春の陽気を感じさせるような暖色系。


この記事では1口タイプのJEC-BN-5 PWが紹介されてますが、これと同じ音の2口3PタイプのJEC-BN-55G PWというのも、オヤイデ電気で扱い始めました。もちろんJEC-BN-5 PWも売っています。

そしてなんと、雑誌には書かれてませんが、 JEC-BN-5 PWとJEC-BN-55G PWは、電極材が無酸素銅(OFC)で構成されているとか。コンセントの電極材には一般に、バネ性に優れたリン青銅を使用します。バネ性に乏しい無酸素銅をコンセントの電極材に使うなんて、そんなことあるんかいな?と思ったのですがホントらしいです。キヨトさんいわく、神保電器に問い合わせたら、 JEC-BN-5 PWとJEC-BN-55G PWは無酸素銅だと。 JEC-BN-5 PWとJEC-BN-55G PWの音が良いのは、OFCが電極材に使用されているからかも、とキヨトさんはおっしゃられていました。


 早速JEC-BN-55 PWを電源タップに仕立ててみましたよ。JEC-BN-55 PWの裏面は見るも鮮やかな赤ちなみにこのコンセント、オヤイデ電気秋葉原店のみでの扱いで、まだオンラインショップには掲載されていません。通販ご希望の際にはお電話かメールなどでお店か、本社のオンラインショップ担当にお問い合わせください。

このときは、 たまたま手元にあった塩田EM/EEF 22の中身(黒だけ)を使ってコンセント間の渡り配線をしつらえました。

 一方、比較試聴のため、パナソニックのWN1512Kでも電源タップを仕立ててみました。WN1512Kは神保のJEC-BN-55G PWとは対照的で、本体裏面が緑色をしていますね。

 WN1512Kもこのように渡り配線で2個のコンセントをつなぎます。12cmくらいにカットした配線を使いましたが、もう少し短く、10cmくらいでもよかったかもしれませんね。ま、ここらへんは造りながらカットアンドトライで長さを微調整してください。


 WN1318Kの配線は上写真の通り、WN1318Kから直出しされているアース線と、電源ケーブルのアース線とを圧着スリーブでかしめるなどして接合します。ここで私が使ったのは、たまたま手元にあったCE8という絶縁被覆付着端子 端子:無酸素銅管(電気錫メッキ)です。

ちなみに、電源タップからの引き出しケーブルは、塩田電線のPC-23という電源ケーブルを使用。実売1,080円/mとリーズナブルながら、一種OFCを使用し、柔軟性にも富んだ、オーディオ用電源ケーブルです。このPC-23の芯線は撚り線なので、そのままでは電源配線をワンタッチで挿し込み固定するタイプのWN1318KやWN1512K、JEC-BN-55G PWには、撚り線がぐしゃっとなってしまい、うまく接続できません。そう、 これらのコンセントは、接続される配線が、単線であることを想定しているのです。そこで、PC-23などの撚り線の電源ケーブルをこれらのワンタッチ式コンセントに接続するには、上写真のように棒端子を端末に取付けます。PC-23は導体断面積2.0スケアなので、TC-2-16 バラ 棒端子が適合します。これをPC-23の端末を剥いた導線に圧着工具で固定し、熱収縮チューブで保護してやります。


さらに、ポリマールなどの磨き布で棒端子を磨いてやると完璧です。圧着端子って未使用でも意外と汚れていますからね。

  せっかくなので、パナソニックの医用コンセントで、オーディオ用としても音が良いので有名なWN1318Kも、同一条件の電源タップに仕立てて音質を比較してみましたよ。色は渋めのチョコをチョイスしてみました。電源プラグはパナソニックのWF5018Kを使用してみましたよ。赤い熱収縮チューブは西日本電線のニシチューブNPAというモノですが、これは通常オヤイデ電気では在庫していませんが、直営店に在庫限りアウトレットで数本あるかと思います。

 コンセントボックスはパナソニックのDFZ3222と いう鋳鉄製溶融亜鉛メッキ、2連露出スイッチボックスを使用。これは鋳鉄製というだけあって、どっしりとした重さがあり、武骨な外観に魅力があります。音 質的には、結構荒っぽくてドンシャリ傾向で、あまりリファレンス的ではないかもしれませんが、ドンシャリ的な癖を抑え込むため、ボックスの内部にMWA- 030という電磁波吸収シートを貼って、ケースの鳴きを抑え込んでいます。このMWAというシートは、電磁波吸収以外にも、ケースの鳴き止め防止など、振 動抑制にも効果があるので、一石二鳥で便利ですよ。この手の自作の際には、少量でもいいので、ケースの中などにちょっと貼り付けてみてください。大きさは 一番小さなMWA-030Sでまずはお試しください。ケース内部を全面にわたって貼り付ける必要はありません。


コンセントプレートは、WN1512KやWN1318K,JEC-BN-55G PWといった長方形状、俗にJISタイプと言われますが、これらのコンセントには、長方形の切り欠きが2個設けられたパナソニックのステンレスプレート6口用 WN7606Kを被せました。

神保電器の1132には、ULコンセントプレートのステンレス2連プレート(UL)を被せました。


 神保のULタイプコンセント1132も同一条件の電源タップに仕立てて、計4種類のコンセントの音質を比較してみましたよ。

・Panasonic WN1512K 454円   リン青銅電極 伸びやかで開放的だが、やや大味。

・JIMBO JEC-BN-55G PW 464円  無酸素銅電極 鮮度が高く、明るく瑞々しく、リズミカル。

・Panasonic  WN1318K 1,339円  リン青銅電極 中庸でまとまり良く、派手さはなく大人しい。

・JIMBO 1132 464円 真鍮電極 音の輪郭が鮮明で、声がすっきりと爽やか。弦の響きもリアル。


 簡単に感想を述べるとこんな感じです。コストをそれほどかけることなく製作できるので、皆さんもぜひ自作電源タップを製作してみてくださいね。
神保電器のコンセントは、安くて高音質!ぜひお試しになって見てくださいね。1132は雑誌を見た人たちが買いに来たりして、すでに店でかなりの数売れていますし、JEC-BN-55 PWも口コミで広がっているようですよ。

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