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2013年6月20日木曜日

みじんこ特別仕様!PTFEテープASF-110にテープ幅が狭い5mmタイプが登場!

さて、こちらしれっと発売した新製品。チューコーフローのASF-110FRPTFEテープ)5mm幅です!従来13mm幅だった当製品に、テープ幅が狭いタイプが登場したわけです。これ、私の要望でメーカーに特別に作ってもらいました。1巻き840円でオヤイデ電気秋葉原店限定で発売中です。一般のビニル絶縁テープなどに比して高めですが、値段以上の価値ある絶縁テープですよ!

 上が5mm幅の新製品。下が従来の13mm幅。なぜにこんなテープ幅の狭いPTFEテープが必要だったかというと、ひとえにオーディオケーブル制作時の作業性が良いからです。

 イヤホンケーブル自作時のミニプラグへの絶縁を例にとってみましょう。私はハンダ付け後の絶縁にPTFEテープを多用します。絶縁特性がよく、薄肉で延びが良く、経年による劣化や剥がれが無いためです。で、いままで不満だったのは、このように微細なミニプラグへのハンダ付け等において、13mm幅だとテープ幅があり過ぎて必要な箇所に貼りにくかったのです。上写真は13mm幅のテープです。アース電極のハンダ付け箇所だけに絶縁したいのに、幅があり過ぎて、そのままではうまく貼付けられません。そこで私はいままで、13mm幅のテープをハサミで半分にカットして使っていたのですが、ハンダ付け箇所を覆うのに、いちいちPTFEテープをハサミでカットするのは手間でした。

ところが 今回製品化した5mm幅PTFEテープだと、ハサミでカットすることなく、上写真のように狭い隙間にもするっとテープが入り込み、絶縁作業が楽に行えるようになりました。この写真は、左右共通アースのハンダ付け箇所のみにテープ絶縁している様子です。

テープを絶縁したいハンダ付け箇所に跨がせたら、適当にハサミでカット。

テープの残りをハンダ付け箇所の裏側に巻き付けて絶縁被覆完了!あっと言う間です。 

続けて左チャンネル側をハンダ付けして、PTFEテープ5mm幅で絶縁します。13mm幅だったら、不必要な箇所にまでテープが被ってしまうので、絶縁処理は、こうはすんなりいきません。

さらに右チャンネル側をハンダ付けして、PTFEテープ5mm幅で絶縁します。これもさくっと一巻きして絶縁終了。あっという間です!

このように各ハンダ付け箇所を個別に絶縁すれば、互いのショートを回避出来き、完璧な絶縁が可能となります。

この手の微細な箇所の絶縁補強には、ホットボンドを使う方法、熱収縮チューブ、ビニルテープやアセテートテープを使う方法もありました。ホットボンドによる絶縁は、強度補強も兼ねられて有利な面もありますが、もしハンダ付け箇所を再度外したくても、ホットボンドを奇麗に除去するのは極めて困難。すなわち、ホットボンドで一度固めたら、やり直しは効かないのです。また、熱収縮チューブを使った絶縁は、ミニプラグのハンダ付け箇所のように、狭く入り組んだところの絶縁には不向きでした。ビニルテープやアセテートテープによる絶縁は、テープの厚みが厚く、細かい箇所の絶縁には不向きで、かつ経年によって剥がれて来るという問題がありました。

PTFEテープはこれらの問題を全てクリアーした、オーディオケーブル自作の必須アイテムです。特に今回の5mm幅タイプは、イヤホンケーブルやヘッドホンケーブルの自作といった、細かいハンダ付け箇所の絶縁作業に最適なように設計されているので、これらの自作をされる方に、ぜひ常備してほしいです。もちろん、RCAケーブルやシールドケーブルなどの自作にも、このテープは重宝しますよ。

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