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2011年8月3日水曜日

LEMOプラグ本日発売開始!



先日よりアナウンスしておりましたレモプラグ、本日より販売開始します!お値段は1個2,310円です!オヤイデ電気秋葉原店店頭、もしくはオヤイデオンラインショップでお求めいただけます。

オヤイデ電気で販売するレモプラグはFFY.00.250.NTAC52という型番のもの。マークレビンソン(MarkLevinson)の1980年代以前のアンプなどに多くみられるレモ端子対応機器に使えます。
FFY.00.250.NTAC52は、レモプラグの中でも大型のカバーを有したレモプラグになり、ケーブル工作しやすいです。

MarkLevinsonのLEMO端子搭載機器としては、プリアンプではLNP-2/LNP-2L/ML-1/ML-1L/ML-6/ML-6A/ML-6L/ML-6AL/ML-6BL/ML-7/ML-7A/ML-7AL/ML-7L/ML-10A/ML-10L/ML-12A/No.26/No.26L/No.26SL/No.28/No.28Lなどが挙げられます。
パワーアンプでは、No.20L/No.20.6/No.23/No.23L/No.23.5/No.23.5L/No.27L/No.29L/ML-2/ML-2L/ML-3/ML-9Lなどが、LEMO端子を装備した機器として挙げられます。
チャンネルデバイダーでは、LNC-2/LNC-2L/がLEMO端子を装備した機器として挙げられます。
ただし、上記機種の中にも、RCAタイプが存在することもあります。


LEMOプラグの型番の意味合いを列挙したリスト。FFYは、“Staight plug with cable collet”すなわちストレートプラグ、ケーブルコレット型。


レモプラグの型番の読み取り方法。FFY.00.250.NTAC52は、「ストレートプラグ、ケーブルコレット型、00シリーズ、50Ω同軸適合、真鍮ニッケルメッキ、PTFE(フッ素樹脂)絶縁、センターピンにハンダ接合、ケーブルをコレット固定、適合ケーブル径5.2mmまで」となる。


FFY.00.250.NTAC52の寸法。CAMAC規格レモプラグの中では大きい方だが、オヤイデのP-3.5シリーズのミニプラグとほぼ同じ大きさで、けっこう小さいです。


レモプラグの断面図。とても複雑で精密な構造であることが分かります。FFY00250NTAC52もこの構造に準じます。

FFY.00.250.NTAC52は、五つのパーツに分離することができます。レモジャパンの製品カタログに掲載されている部品名を用いて、個々のパーツの役割を説明します。

1.コレットナット:ケーブル引き出し口に位置する円筒形のパーツ。これを時計方向に回すと、後述の2.コレットによってケーブルが締め付け固定されます。真鍮にナシ地ニッケルメッキ。

2.コレット:ケーブルを締めつけ固定する、切り欠きの付いたリング状のパーツ。ケーブルのシールド導体の挟み込み保持にも関係するパーツ。おそらく真鍮にニッケルメッキ。

3.部品:中心導体をハンダ付けするセンターピンと、センターピンを保持するフッ素樹脂と、該フッ素樹脂を覆う真鍮製のパーツ。ケーブルのシールド導体の挟み込み保持にも関係するパーツ。

4.インシュレーター:フッ素樹脂からなる略円筒形のパーツ。センターピンの位置を正しく保持し、かつシールド導体側との絶縁を維持するためのパーツ。

5.アウターシェル:2-4のパーツを収納する。真鍮にナシ地ニッケルメッキ。


各パーツのイラスト。



ケーブルとのアッセンブル方法。この工程図が、実際のケーブル工作で最も重要になる情報です。


これは我が家のマークレビンソンのプリアンプML-10LにFFY.00.250.NTAC52を差し込んだ例。ケーブルはRG142B/Uを使用しています。このRG142B/U、本来は計測機器用の50Ωデジタル同軸ケーブルですが、寸法的にFFY.00.250.NTAC52にぴったりなのです。

RG142B/Uは、音質的にもクリアで高解像度で、音の立ち上がりも鋭く、鮮明でハイスピード、少し硬い音ですが、オーディオ用として充分に使えます。中心導体、シールド導体ともに銀メッキ銅、絶縁、外装シースともにフッ素系樹脂。ケーブルが硬いのと、かなり高額なのが玉に傷ですが。

FFY.00.250.NTAC52は基本的に同軸ケーブルの使用を想定していますが、オーディオ用にはもっと色々なケーブルを取り付けたいという人も多いでしょう。同軸以外の他のケーブルを使用する場合は、工夫してアッセンブルして下さい。要は、ケーブルのプラス導体がレモプラグのセンターピンに接続され、かつケーブルのマイナス導体がレモプラグの外郭に接続されていればよし。

なお、レモ接続のマークレビンソンユーザーならある程度ご存知かと思いますが、レモプラグは機器のジャックに差し込んだ時、抜け防止用のロックが掛かるようになっていて、プラグを抜くときは、このロックを解除しないと抜けません。ロックを解除することなく無理に引き抜こうとすると、端子を傷め、故障の原因になりますので、くれぐれもご注意を。かくいう私も最初、ML-10Lを使い始めたとき、このLEMO端子のロック機構を知らずに、なかなかケーブルが抜けなかったという経験があります。

レモプラグのロック機構の解除は、LEMOプラグのアウターカバーをケーブル引き出し側に引く、あるいはケーブルを機器側に押し込むようにしながら、ケーブルを機器から引き抜きます。最初少し手間取りますが、慣れると簡単に抜くことができます。このロック解除方式は、オヤイデのXLRプラグFocus1も同様で、Focus1のメス側は、機器から抜く際にカバーを手前に引く、あるいはケーブルを機器側に押し込むようにしながら、ケーブルを機器から引き抜きます。

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