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2011年6月21日火曜日
8cmユニット付き月刊ステレオ7月号、オヤイデ電気で発売開始!特典付き!
昨夜からオヤイデ電気店頭およびオヤイデ電気オンラインショップで販売開始しました月刊ステレオ7月号。
stereo7月号と言えば毎年恒例のオーディオクラフト特集号です!昨年、初の試みとして6.5cm口径のFOSTEX製スピーカーユニット組み立てキットが付録。それがとても好評だったので、今年は口径をでかくし、なんと8cmユニットの組み立てキットが付録として付いてきます!
ご覧の通りとても分厚い雑誌になってまして、厚さは60mmあります!宝島社の付録付き女性誌も顔負けの厚みです。
これが付録の8cmフルレンジユニット。ちゃんと型番がありまして、P800というそうです。発泡スチロールのトレイに各パーツが整然と収められています。ちなみに、このキットが入っている段ボール製の箱は、完成したスピーカーユニットを取り付けるための丸孔が開けられるようになっており、スピーカーボックスとして機能するよう設計されています。
寸法は上図のとおり。
私的には7月に発売されるMDF製のスピーカーボックスキットに取り付けた方が、圧倒的に音は良いと思いますが、暫定的にはこの段ボール製エンクロージュアを使用するのもよいでしょう。
フレームはプレス成形なので、ダイキャストフレームのような重厚感はありませんが、FEシリーズに通ずるしっかりしたフレームです。フレーム形状は正方形なので、ユニットを複数配置させる際、ユニット同士の間隔を最小限に近接させることができ、綺麗にレイアウトできるでしょう。
コーン紙(振動板)は黒く染色されており、オーソドックスなすり鉢状を呈しています。外周にはゴム製エッジが予め接着されています。
P800のコーン紙を持った感じはとても軽く、スペック表によるとm0(振動板質量)は2.0gとのこと。ちなみに、フォステクスのユニットの代表格であるFEシリーズの8cmモデル現行品、FE83Enでは、m0が1.53gと、さらに軽量です。
ゴム製エッジの採用は、コスト面の事もあるのでしょうけど、本誌の説明によると、小口径でも低域の量感が感じられるよう制動を少し甘めに設定するためだそうです。ちなみに、FEシリーズは軽量布エッジです。
P800のセンターキャップも、コーン紙と同じ材質です。本号の説明によると、このP800とFEシリーズ現行品とは、コーン紙並びにセンターキャップに同じ材質を用いているそうで、バナナパルプと木材パルプとを配合したものとのこと。FE83EnとP800との振動板質量の差は、配合比や厚み、染料の有無など、いずれかに起因しているのでしょう。
マグネットはオーソドックスなフェライトです。質量は74g。FE83Enのマグネットが、同じフェライト系で140gですので、P800はFE83Enの約半分のマグネット質量で、8cmユニットのフェライトマグネットとしては平均的な重さでしょう。FE83Enの140gフェライトマグネットの方がむしろオーバースペックと言えるかもしれません。ユニット口径に比してマグネットが巨大であるのが、FEシリーズがバックロード向きのオーバーダンピングユニットと言われる所以でしょう。ちなみにP800の組み立て後の総質量は261g、FE83Enは350g。
これらのことを鑑みると、P800はバスレフ向きのユニットで、オールマイティーに扱いやすいユニットとして設計されているようです。
ところで、近年、台湾メーカーはじめ、フェライトより小型で強力なネオジウムマグネット(ネオジム磁石)を採用したユニットが増えてきてます。しかし、ネジウム磁石はレアメタル(ネオジム、またはネオジウム、元素記号:Nd)を使用して作られるため、ここ数年のレアメタル高騰により、高価な磁石になってきています。一方、フェライトは酸化鉄を主成分とするため、所定の磁束密度を得るには、ネオジウムに比べて大ぶりなマグネットにならざるを得ないのですが、価格的は随分と割安なようです。
本キットを完成させるとこんなユニットが出来上がるようです。近日中に私もこのユニットを組み立てて、みじんこブログで製作記事をレポートしたいと思います。
本誌には、このような詳しいイラスト入りの組み立て解説が添付されており、おそらく2時間ほどの工作で出来上がるのではないかと思われます。組み立て用の接着剤は付属しているので買う必要はありませんが、別途ピンセットやつまようじがあったほうが、配線や接着工程で何かと便利なようです。
オヤイデ電気で本誌をお求めの方には、特典としてオヤイデ電気のオーディオハンダSS-47の1mと、内部配線材の1430-18の白/黒を各50cm、もれなくお付けします!
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