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2013年3月18日月曜日

FF-20でスピーカーケーブルを作ってみた!その2


さて、前回のブログで前置きが長くなりましたが、ここからが本題。オヤイデ電気の新型屋内配線電源ケーブルFF-20で、スピーカーケーブルを作ります。FF-20は2芯のFケーブルなので、電源ケーブル以外にも今回のようにスピーカーケーブルにも使えるわけで、最も簡単なのは端末を適当に剥いて、それをアンプとスピーカーに繋げるだけ。しかし、それでは芸がないので、メッシュチューブ(PETチューブ)を被せて見栄えを良くしましょう。用意したのは、FF-20を必要な長さ(私の場合は1.5mを2本)、音がよくなる高密度PETチューブ(6mm)、PETチューブの両端を仮止めするフッ素樹脂テープ(ASF-110) 、端末の分岐部分を覆う熱収縮チューブ(ニシチューブ)。

なお、メッシュチューブはケーブルに被覆する部分の長さより、少なくとも1.3倍くらい長めに用意しましょう。なぜならば、メッシュチューブはケーブルに被せることで、直径が膨らむ分、長手方向に縮まるためです。メッシュチューブがケーブル被覆時にどれほど縮まるかは、ケーブルの外径とメッシュチューブの外径との組み合わせによって異なるのですが、ケーブルにほどよくメッシュチューブが密着する組み合わせにおいて、おおむね2〜3割ほど短くなると思っておいてよいかと思います。

使う工具は万能ハサミ(ヘビースニップ)、ラジオペンチ(あってもなくてもよい)、端末を剥く長さを測る定規、定規で測った位置に印を付けるペン(マジックでもボールペンでも何でもよい)、外装シースを切るカッター。なお、Fケーブル用のケーブルストリッパーをお持ちの方は、それを使っても良いです。ケーブルストリッパーを使う場合は、カッターは必要ありません。FF-20は寸法的に2CのVVF2.0と同じなので、ケーブルストリッパーの該当する刃溝にFF-20を填めてカットすれば結構。

まず、定規で端末から2本の芯線を分岐させたい長さを測り、ペンで印を付ける。私の今回の作例では端末から20cmのところで芯線を分岐させるべく、印を付けましたが、ちょっと長過ぎた感があるので、一般には15cmの位置で分岐させるのがよいでしょう。

そして、印を付けた位置を盛り上げるようにケーブルをぐいっと折り曲げ、印に沿ってカッターの刃を入れていきます。慎重かつ丁寧に切れ込みを広げていきましょう。FF-20の外装シースは硬いので、思いっきり力を入れて外装シースを切りたくなる気持ちも分かりますが、刃に力を入れすぎると導体を覆う絶縁材にまで切れ込みが入ってしまいますので。

ケーブルの全周にわたり切れ込みが入ったら、外装シースを引っ張って、芯線を露出させます。外装シースと絶縁材との間には、剥離性を良くするためにタルク(白い粉のように見えるもの)が塗布されているので、意外と簡単に外装シースを抜き取ることが出来ます。

外装シースを一本抜き取ったら、それを定規代わりにして、残り3カ所の端末の分岐位置を決め、先ほどと同様に外装シースを除去します。

ステレオペア分のケーブル両端の外装シースを剥き終えた状態。ま、外見を気にせずに、このまま使ってもいいというのであれば、この後端末数センチの絶縁材を剥いて、すぐにスピーカーケーブルとして使えますよ。

しかし、今回は見栄えとさらなる音質向上のためにメッシュチューブを被せてみましょう。メッシュチューブの種類にもよりますが、メッシュチューブを被せると、メッシュチューブの硬さが音質に影響するのか、柔らかいメッシュチューブであれば音が柔らかくなり、硬いメッシュチューブであれば音も硬くなります。もともと硬いFF-20に、さらに硬めのメッシュチューブである高密度PETチューブを被覆することには異論もおありでしょうが、まぁ何を使おうが個人の勝手ですから。高密度PETチューブはねぇ、通常のPETチューブに比べて密にPET繊維が織り込んであって、頑丈でほつれることがなく、下地のケーブルが透けることもなく、見栄えも奇麗で、音色的にも私の好みなんですよ。

メッシュチューブの端末はばらけやすいので、加工に際して端末をライターなどであぶってやりましょう。そうすると、繊維同士が溶着して、ばらけなくなります。ただ、あぶりすぎると燃えますで、サッと軽くなでるくらいにあぶるのがコツ。また、あぶりすぎると、燃えないにしても、繊維が溶け過ぎてリング状に固着し、PETチューブが膨らまず、ケーブルを通しにくくなります。その時は、ハサミで溶着した繊維同士を適度に切断してやればよいです。

PETチューブの切断長さを実測で決めるために、FF-20にPETチューブを通していきます。

ケーブルの一方端の分岐位置にPETチューブの端末を合わせ、他方端の分岐位置にカッターの刃を当て、PETチューブに印になる程度に少し切れ込みを入れます。


そして、ケーブルからPETチューブをいったん抜き取り、PETチューブのさきほど切れ込みを入れた位置にハサミを当てて、PETチューブを切断します。切断した端末はほぐれないようにライターなどであぶっておきます。

適切な長さにカットしたPETチューブを再度ケーブルに被せていきます。PETチューブは長さ方向に縮めると膨らむので、PETチューブを膨らませてケーブルを挿入し、膨らみを伸ばしてPETチューブを前進させ、PETチューブを膨らませてケーブルを前進させ・・・を繰り返してPETチューブをケーブルに通していきます。

PETチューブを所定の位置まで被せ終えたら、フッ素樹脂テープで端末をケーブルと絡めて固定します。ま、この固定用のテープはフッ素樹脂テープでなくてもいいのですが、延びが良く、密着性もよく、薄くて目立ちにくく、経年でも剥がれにくいため、私はケーブル加工のテープ固定作業のほとんどに、このチューコーフローのフッ素樹脂テープASF-110を愛用しています。1巻き1,600円程度と高価なテープですが、値段だけの価値はあります。


さて、次に出て来ましたるはニシチューブ。ニシチューブは西日本電線製の熱収縮チューブで、肉厚で頑強、半艶の光沢が奇麗で、印字もなく、私お気に入りの熱収縮チューブです。今回は贅沢にも3種類(8mm/10mm/15mm)の口径のニシチューブを使って、分岐部分を奇麗に仕上げます。

まず、ニシチューブの8mmを適当な長さ(ここでは25mm)にカットして、ケーブルの端末に通し、分岐部分の根元に位置を合わせます。そしてヒートガンであぶって収縮させます。

次に同じ位置へ、同じ長さにカットしたニシチューブの8mmを被せ、熱収縮させます。

さらに、ニシチューブの10mmを被せます。

ニシチューブの10mmを熱収縮させて、PETチューブと熱収縮チューブで肉付けした部分がツラ一になるようにします。

完成したあとで思いましたが、ニシチューブの方がPETチューブよりもわずかに盛り上がってしまったので、完全なツラ一とはならず、若干の段差ができてしまいました。ここで使う熱収縮チューブはニシチューブではなく、もう少し薄手に仕上がるスミチューブなどの方が良かったかもしれません。

最後にニシチューブの15mmを端末から概ね50mm被せて、熱収縮させます。これで分岐部分の熱収縮チューブ処理は終了ですが、あまり奇麗な仕上がりとは言えませんね。労多くして功少なしになってしまいました。みなさんはこんな複雑な熱収縮チューブの多重掛けなどせずに、熱収縮チューブを一重被せるだけで、十分に奇麗な仕上がりが得られると思いますよ。



ま、なにはともあれほぼ完成したFF-20によるスピーカーケーブル。これは1.5mものですが、やはり端末の分岐が20cmだと、ちょっと分岐部分が長過ぎたような気が・・・。

さぁ、最後に芯線の端末の絶縁材を剥きにかかります。かなり硬めのポリオレフィン絶縁で、導体へ強固に密着してますので、正直剥きにくいです。そんなときはカッターや万能ハサミなどで慎重に切れ込みを入れた後、ライターで絶縁材を軽くあぶってやると、絶縁材が柔らかくなって剥きやすくなりますよ。ワイヤーストリッパーを持っている人なら、苦労せずに絶縁材を一発で除去できるでしょう。


さぁ、絶縁材を取り除いたら、眩しい光沢を放つPCOCC-A単線が出てきました〜!磨いておりませんが、非常に奇麗な表面の単線です。単線の良さは単線であるが故に端末を磨けることにあるのです。より線だと仮に酸化しても磨くの難しいですからね。端末を磨くのにはポリマールや、オヤイデから発売されたクリーニングスティックECがいいですよ。

2013年3月のみじんこの自宅オーディオシステム。前回お披露目した時に比べて細かいところが色々変遷しておりますが、それは後日改めてご紹介するとして、現在はこんなオーディオシステムです。

このスピーカーは、オーディオ評論家の炭山アキラ先生が製作した「サンダー」というもので、オーディオベーシック誌に製作例が掲載されていたもの。先年秋に、我が家に迎え入れられました。

このスピーカーとの出会いは、長岡鉄男先生のチャリティーオークション。その時は、前園さんとじゃんけんで負けて私の手中にできなかったこのスピーカー。それから数年後に前園さんの息子さんと呑んでいる時に、このスピーカーの話題になり、サンダーは前園さんから息子さんが譲り受け、しばらく使用されていたそうだけど、今は使われずにゾノトーンの倉庫に眠っていると聞きました。さらに数年後、某出版社で偶然鉢合わせした前園さんから「あのスピーカー欲しかったらお譲りしますよ。せっかくだから活かしてあげて下さい」とのお声掛け。そんなわけで、前園さんのご好意で譲っていただいたのです。で、炭山さんが一時期、ご自身の自宅メインスピーカーにしようとも思われていたこのスピーカーが、みじんこオーディオシステムに迎い入れられたわけです。

なお、このサンダーはバイワイヤー接続仕様になっています。

ここ半年ほどは、ウエスタンエレクトリックの16ゲージ線を中高域側のスピーカーケーブルとして使用していたみじんこの自宅オーディオシステム。右がウエスタンエレクトリックの16ゲージ線で、左が今回製作したFF-20スピーカーケーブル。ちなみに、低域側にはTUNAMI NIGOを使っています。

いや、これも悪くは無いんですけど・・・。


さて、ウエスタンエレクトリックの16ゲージ線を取り外し、代わりにFF-20でワイヤリング。
ケーブルだらけで、どれがFF-20か分かりにくいですね。

アンプから羽を広げたように空中を這うFF-20。FF-20は硬いので、ダラ下がることはなく、私のシステムの場合には、他のケーブルと絡むこと無く、かえって取り回ししやすかったです。

肝心の音出しです。試聴ディスクはCDで、ヤエルナイム(Yeal naim)のNew Soulなど。一聴して鮮度が上がったぞ。押しが強いピアノのタッチ。いままでか細かったヤエルナイムの声が、ふくよかさを増して、お色気も感じられるように。タンバリンのシャカシャカとした金属音がきらびやかに空間を往来し、これはなかなかに好ましい変化。ケーブルが太くて単線でエージングに時間が特に掛かるものとしても、初期状態ですでに従来のウエスタン線から三歩前進の向上をみた。高域のレンジも一挙に拡大し、確実に中高域の分解能も上がっている。なにしろ、にじみが消えて、音の合間がなんというか、そう透明なのだ。これは単線の効果か、なんなのか。まぁいいや、この際細かい詮索な抜きにしてFF-20のおかげということだ。

次の週、時間経過とともに柔らかなニュアンスが出て来きた。まだまだほぐれきれていない音の硬さはあるものの、初期の明快な押し出し感に加えて、じんわりとFF-20という具材から旨味の出汁がしみ出て来ている様子で、さらに熟成を得て甘美さが加われば完璧ですな。そんなわけで、FF-20は我が家のオーディオシステムに受け入れられそうです。実は、このFF-20スピーカーケーブルと一緒に、FF-20のRCAケーブルも製作し、試聴したのですが、これはまた次回にね。

FF-20でスピーカーケーブルを作ってみた!その1

 2月15日に発売されたオヤイデ電気のPCOCC-A電源ケーブルFF-20。発売から1ヶ月あまり経ってりますが、折しも消費税アップ前の一戸建てやオーディオルームの新築改築ラッシュと重なり、分電盤-オーディオルームの屋内配線として数十メートル単位で売れに売れております!さらに拍車がかかるのが、メーカーである古河電工およびファイルウェブなどで報じられているPCOCCの生産終了のアナウンス。PCOCC-Aも同じ運命を辿ります。在庫切れ次第、近い将来に無くなってしまう世界屈指の高音質オーディオ用導体PCOCC-A。それをふんだんに使った屋内配線ケーブルですから、音が悪いわけは無い。売れて嬉しいような、売れ過ぎて早く無くなってしまったら、二度と手に入らない悲しさも引きずりつつ、とにもかくにもこの節目の時期に登場したFF-20を今回はスピーカーケーブルに使ってみようと思います。




まぁ、こう言ってはなんですが、FF-20、EE/F-S2.0およびEE/F-S2.6含め、これほど音楽性に富んだ屋内配線専用電源ケーブルは、オヤイデが手持ちのPCOCC/PCOCC-A導体を使い切ってしまって、在庫がはけてしまったら二度と手に入らないでしょう。販売終了後に中古市場で長尺ものが出回るものでもないし、将来的にオーディオルームの新築改築をする目論みのある方は、今のうちにまとめ買いしておくことをお勧めします。私も確保しとこっと。

〜いつまでもあると思うな親とPCOCC〜

PCOCC-Aに代わる高音質導体って、うーむ、あとは三菱のDUCC導体くらいか。日立のLC-OFCカンタムもすでにオヤイデが保管している在庫限りだし・・・。しかし、清水のようにあまりに美麗すぎるDUCC導体の音では、押し出しが強く躍動感にあふれるPCOCC-A導体の代わりになることは難しく、また価格面でも、コストパフォーマンスに優れたPCOCC-Aに比して、その数倍もの銅単価であるDUCCにオヤイデの全ケーブルを切り替えるわけにもいかず、さてさてこの先どうなるやら。うちの社長はなにか秘策があるのか、以外と楽観視してますがね。

さて、本題に戻って、FF-20をスピーカーケーブルに仕立てようという今回のお題。しかしFF-20は本来屋内配線用の2本平行の2.0mmの単線Fケーブルで、絶縁材は電気特性に優れた肉厚なポリオレフィン、外装シースも制振作用に優れた頑強なエコシース材。一般的なフニャチンケーブルと違って、かなりビンビンな硬めのケーブルに仕上がってます。したがって、スピーカーケーブルとしての取り回しには一見難ありそうですが、会社システムで開発時に行ったFF-20のスピーカーケーブル試聴では、素晴らしい押しの強さと、産毛が逆立つようなリアルな表現力、ずば抜けた音抜けの良さ、立ち上がりの鋭さを体験しているので、これを私の自宅のオーディオシステムでも再現してみようというわけ。

ちなみに、よくオーディオファンからお問い合わせいただくのが、FF-20とEE/F-S2.0とEE/F-S2.6との音の違い。


私見を申しますと、これらを電源ケーブルに用いた場合、帯域のダイナミックレンジはほぼ同等、解像度もほぼ同等ですが、FF-20は締まりのある低域と、ボーカル帯域を中心とした中域の押し引きが明快で、瞬発力に優れ、高域がスパッと切れよく飛び出してきて、音抜けの良さが際立ちます。すなわち快活で元気のよい音。


一方のEE/F-S2.0は聴観上の帯域バランスが極めてフラットで、高域の倍音表現が特に素晴らしく、粒立ちのきめ細やかさと透明感が感じられる音色。奥行き感や見通しの良さが秀逸で、音場感に長けています。折り目正しい音といったところでしょうか。FF-20とEE/F-S2.0は同じPCOCC-A2.0mm単線を使用し、絶縁材も外装シース材も同じものを使用しているのですが、EE/F-S2.0には頑丈な銅箔シールドがほふられており、ケーブル自体の自重もかなりあるので、それが相当音に影響してそうです。

ま、FF-20が音質的にEE/F-S2.0に劣るというわけではないのですが、ぴちぴちJKのようにフレッシュであか抜けたFF-20が好きか、高学歴なエリートながらお色気フェロモンも垣間見える大人な魅力のEE/F-S2.0が好きか、そんなところでしょう。


さて、異色の存在が、EE/F-S2.6です。これはもう別格でしょう。なんというか音質矯正マシーンとでも言うべきかな。もはやケーブルという粋を超えている、このケーブル。とにかく音がガツーンとくる!低域の重厚感と、塊で飛んで来る嵐のような音の粒。そのあっと驚くパワー感は、世界広しといえどもEE/F-S2.6に勝るモノ無し。ただし、万人受けはしないです。まぁ、興味のある人は使ってみてチョ。病み付きになったら電源配線を全部EE/F-S2.6に換えてしまう人もいるくらいですから。俺は俺の道を行く!まだろっこしいことは大嫌いなんだ。なんか文句あっか?的なマッチョで男気あふれる存在感です。

不思議です、EE/F-S2.0とEE/F-S2.6の違いは、導体は2.0から2.6になって、ケーブル外径が13mmから15mmになっただけなのに、音にこれほどの違いが表れるとは。なお、EE/F-S2.6はものすごく硬いので、取り回しのしにくさも世界一です。ですが、EE/F-S2.6でしか得られない音世界があるので、地味に売れてるんですよね。しかも、買ってく人は、数十メートルの人もいれば(これは屋内配線用途でしょう)、1〜2メートル買いしていく人もいます(これはもう電源ケーブルの自作でしょう)。海外にもよく出荷されるこのケーブル、PCOCC-A生産終了の話が世界的に伝わると、海外からの買い付けが殺到して、早期に無くなってしまうのではないかと、個人的には心配です。

本題に全然入らぬまま、ずいぶんと前置きが長くなってしまったので、続きはまた次回!

2013年3月16日土曜日

ただいまから楽器系雑誌、オーディオ雑誌無料放出!オヤイデ電気へ急げ!

本日ただいまからオヤイデ電気秋葉原店にて、オーディオ雑誌、楽器系の雑誌を無料で放出します!早い者勝ち!秋葉原にいる人はこれ幸い!オヤイデ電気へ急げ!

2013年3月8日金曜日

オヤイデヘッドホンケーブルHPCシリーズ対応機種更新!


どひゃー、まぁどんどん着脱式ヘッドホンやイヤホンが増えるわ増えるわ。いまや着脱式でないとヘッドホンじゃないでっせな勢いで、ケーブル着脱式のヘッドホンが増えています。イヤホンもしかり。イヤホンに関しては、シュアーが事始めのMMCXプラグ着脱式が主流となりつつあるものの、アルティメットイヤーズのTriple FI10(Pro)の値下げ続行もあり、Fi10用リケーブル(HPC-UE)も相変わらず順調に売れています。ヘッドホンに関しては、やはり3.5ステレオミニ着脱式モデルが、モンスターケーブルを筆頭に続々新製品ラッシュ。私も3.5ミニ着脱式ヘッドホンについては、やや追いきれていない部分もあり、下記のヘッドホンリストの他にも、3.5ステレオミニ着脱式ヘッドホンがあるとは思いますが、とりあえず現時点(2013/3/8)でオヤイデのHPCヘッドホンケーブルシリーズが使用出来るリストを公開することにしました。これを参考に、皆さんの手持ちのヘッドホンで、下記リストに掲載されているものがあったら、オヤイデのヘッドホンケーブルHPCシリーズにぜひ交換してみて下さい。いままでの愛機がまた違った表情を見せてくれること、間違いないですよ。好みに合うかは使ってみてのお楽しみ。じっくり根気よく60時間ほど経てばエージングも進み、ケーブルとヘッドホンが馴染んできます。さぁ、みなさんもヘッドホン&イヤホンリケーブルの世界へ一歩踏み出して下さい!オヤイデのヘッドホン&イヤホンリケーブルは、ヨドバシカメラビックカメラやエディオンやデオデオなどの全国の家電量販店、オーディオ専門店、イーイヤホンフジヤエービックなどのヘッドホン専門店、それにオヤイデ電気秋葉原店オヤイデ電気オンラインショップでお求めいただけます!

3.5ステレオミニプラグ着脱式ヘッドホン
HPC-35/HPC-62
AIAIAI:TMA-1
ALLEN&HEATH:XONE XD2-53
Audio-technica:ATH-ANC7 / ATH-ANC7b / ATH-PRO500Mk2 / ATH-PRO700Mk2 / ATH-PRO700Mk2ANV
Bayerdynamic:Custom One Pro
beats by dr.dre:Studio / Pro / Solo HD / Mixr
Equation Audio:RP-15MC / RP-21 / RP-22X
Fischer Audio:Jubilate
FANNY WANG:FW-1001 / FW-1003 / FW-HEADPH1001 / FW-2003 / FW-3003 / FW-HEADPH1004
/ FW-HEADPH3001 / FW-HEADPH1002
FOSTEX:T20RP Mk2 / T40RP Mk2 / T50RP
GOLDRING:DR-150
Klipsch:Mode M40
M-AUDIO:STUDIOPHILE Q40
MONSTER CABLE:MH BEATS PI OE / MH BTS OE WH/MH BTS ON SO CT /
/ MH BTS ON SO WH CT / MH BTS ON WH CT / BEATS BY Dr. Dre BEATS PRO / BEATS BY Dr. Dre DETOX
 / MH BTS ON SOHD CT / NC MH NTU ON CTU/BEATS SOLO Dr.Dre  / Diamond Tears Edge / DIESEL VEKTR / DNA ON-EAR / Nokia Purity HD / Inspiration / N-TUNE
mix-style:novel
NIXON:THE RPMl
noontec:zoro 
Ortofon:O-one
PANASONIC:RP-HC500
PHLIPS:SHN9500
PIONEER:SE-MJ751
Radius:HP-OHF11
Scosche:REALM OE
Skull Candy:Mix Master
SENNHEISER:HD215 / HD435 / HD485
SONY:MDR-1R/MDR-NC500D / MDR-NC200D / MDR-NC60 / MDR-NC600D / MDR-Z1000 / MDR-7520
SOUL by Ludacris:SL150 / SL100
ULTRASONE:HFI-2200 / HFI-2400 / Proline550 / Proline650 / Proline750 / Proline2500 / PRO550 / PRO650 / PRO750 / PRO2500 / PRO900 / PRO2900 / DJ1PRO 
Victor:E-HANC250 
V-moda:Cross fade M-80 / Cross fade LP / Cross fade LP2
WeSC: WeSC RZA PREMIUM HEADPHONE / RZA STREET HEADPHONE
●YAMAHA:PRO500

ミニXLR着脱式ヘッドホン
HPC-X35/HPC-X62
 AKG:K-702 / K-702 65th / Q-701 / K271Studio / K271MKII / K240Studio (後期)/ K240MKII / K181DJ / K171Studio / K171MKII / K141
PIONEER:HDJ-2000
Reloop:RHP-20
αADL:ADL-H118

ゼンハイザーモジュラープラグ(警察無線/補聴器プラグ)
HPC-35HDX/HPC-62HDX
SENNHEISER:HD650 / HD600 / HD580 / HD565 / HD545/ HD535 / HD525 / HD445 / HD265

シュアー バヨネットプラグ
HPC−35SRH/HPC-62SRH
SHURE:SRH940 / SRH840 / SRH750DJ / SRH440


ゼンハイザーバヨネットプラグ
HPC-35HD598/HPC-62HD598
SENNHEISER:HD598 / HD558 / HD518
ULTRASONE:Signature Pro / Signature DJ
KRK:KNS8400 / KNS6400


ゼンハイザーモジュラープラグ(警察無線/補聴器プラグ)
HPC-HD25
SENNHEISER:HD25 1/HD25 1-II/ HD25 Originals

MMCXプラグ着脱式
HPC-SE
SHURE:SE535LTD/535/425/315/215/215SPE
 ULTRASONE:IQ
Ultimate Ears:UE900
●ONKYO ヘッドホン/イヤホン

アルティメットイヤーズ0.5φ2ピン
HPC-UE
Ultimate Ears:Triple Fi10/5/3
M-AUDIO:IE-40/30/20/20XB/10

2013年3月7日木曜日

新型75Ω同軸デジタルケーブルFTVS-305ついに発売開始!

長らくお待たせしました!これはFTVS-305というオヤイデ電気の新型75Ω同軸デジタルケーブルです!オーディオみじんこシグネチュアモデルで度々使用してきた、このケーブル。開発当初は端末にプラグを装着した完成品を10バリエーションほど揃え、取り回しのしやすさを売りに、主にデスクトップオーディオ周りのオーディオケーブルとして大々的に売り出す予定だったのですが、全国発売するほどの需要は見込めないとの判断から、あえなく断念。まぁこのケーブル、レモケーブルに使える細物銀線ケーブルが欲しいということで、私が社長に無理言って製作したケーブルなのです。

せっかく製作したケーブルなので、このままお蔵入りさせるのはもったいないということで、このFTVS-305昨日よりオヤイデ電気秋葉原店・オヤイデ電気オンラインショップ限定販売の数量限定品として発売することになりました!昨日発売ですが、すでにけっこう長尺の注文が相次いでいます。ありがと〜みなさん!しかしメーター1,575円は安すぎて悲しすぎる。4N銀線のFTVS-408だって2,100円するのに。ほんとはね、FTVS-305は定価3,150円、実売2,520円の予定だったのですよ。とほほ。ま、買う人にとってはとってもハッピーということで、処分特価で売っちゃいます。



FTVS-305は、当社の75Ω同軸デジタルケーブルFTVS-510の構造そのままに、ケーブル径を1/2にダウンサイジングした、切り売り5N純銀デジタル同軸ケーブルです。ご覧のとおり、FTVS-305は直径4mm(厳密に言うと3.9mm)で、直径8.0mmのFTVS-510に比して約半分のサイズです。導体径からケーブル外径まで半分のサイズながら、中心導体はなんとFTVS-510と同じ5N純銀!お値段は半分以下の実売1,575円!これはもう、売り切れる前に買うっきゃないですな!

兄貴分のFTVS-510は、さすがは5N純銀!音は抜群に良いのですが、ケーブルが硬くて取り回しがしずらいという欠点がありました。一方、FTVS-305は細いので取り回しが凄く改善されています。

RCAプラグやBNCプラグを装着してデジタルケーブル、お好きなRCAプラグを取付けてRCAケーブルを自作したりレモプラグを装着してオールドレビンソン用のレモケーブルを製作したり、アナログ用のフォノケーブル、DC-2.1Gを装着してDCケーブルを製作するなど、色々使えます!ちょっと硬いケーブルですが、その気になればこちらの作例のように、モノラルミニプラグP-3.5MSRを装着してデノンAH-D7100用ヘッドホンケーブルを製作したり、HD800用プラグを装着してゼンハイザーHD800ヘッドホンケーブルを自作するもよし!まぁ、いろいろやってみてください。


 FTVS-305の特徴を以下に挙げてみましょう。

5Nクラスの高純度シルバー単線を中心導体に使用した75Ωデジタル同軸ケーブル。
●兄貴分にあたるFTVS-510の構造をそのままに、ケーブル径を1/2にダウンサイジング。●0.5ミリ純銀単線をコアに、フッ素樹脂(PFA)絶縁、発泡ポリエチレン介在、3層シールド(カーボン含有導電PVC層・銅箔ポリエステルフィルム・銀メッキ編組)、ポリウレタン外装シースを採用。
●透き通るように透明感が高い印象で、色付けの少ない爽やかな音色。
●高域の繊細な表現力は、銀線ならではのものがあります。
●ケーブル自体は硬めですが、ケーブル径が3.9mmと細いため、従来の硬いオヤイデ製ケーブルに比べて、曲げやすいです。
●細いので、デスクトップ周りの狭い空間にも引き回しやすいです。
●オヤイデ電気オリジナルのメーカー直販品のため、とてもお求めやすい価格にしました。
●コストパフォーマンスに優れた銀線ケーブルで、自作ケーブルにぜひチャレンジしてみてください!
●使用例:75Ω同軸デジタルケーブル、RCAケーブル、ヘッドホンケーブルなど・・・。
みじんこシグネチュアモデルにもFTVS-305が多用されています。
●オヤイデ電気秋葉原店・オヤイデ電気オンラインショップ限定品です。
●数量限定品!在庫無くなり次第、販売終了します(生産量2,000m)。

製品仕様 FTVS-305
構造 1芯シールド(同軸構造線)
導体 0.5mm 5N99.9995%)純銀 スキンパス加工
ケーブル外径 3.9mm
絶縁体 PFA
介在 発泡ポリエチレン
シールド カーボン含有導電PVC層・銅箔ポリエステルフィルム・銀メッキ編組
外装 UVカットポリウレタン
インピーダンス 75 Ω
外径 3.9mm
発売日201336

というわけで、自作派のみなさん、FTVS-305で純銀の世界を割安に楽しんで下さいね!たぶん2,000m売り切っても再生産はしませんので、まとめ買いしとくのもええかもね。PCOCC-A関連のケーブルもそうですけど。

このFTVS-305、2,000m製造したのですが、海外へ輸出や、私のシグネチュアモデルで消費したので、発売開始時点で残り1,700mです。お求めはお早めに!FTVS-305のショッピングページはこちら