カバーの細部構造。クランパーをめいいっぱい広げると17mmまでのケーブル径に対応可能と、公式サイトにはあるが、実際に17mm径のケーブルを差し込むには、引き出し口のゴムカバーをカッターナイフなどでカットする必要がある。
引き出し口のゴムカバーとは、上記写真のような黒いゴムリングである。
ケーブル径が10mm以下の細めのものであれば、かさまし用のクランパー小を取り付けてやる。
ねじはステンレス製で強度を確保。とかく強めに締めたがるオーディオマニアは、ねじ頭を潰しがち。そんな時もステンレスなら比較的ねじ頭が潰れにくい。またステンレスをねじに採用すると、その物性からか、シャープで引き締まった音質傾向が得られやすい。
C-037の内部電極。銀/ロジウムの2層メッキ。リン青銅の打ち抜き材。
電極(刃受けともいう)を支えるボディ部分は、エンジニアリングプラスチックの一種であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用。難燃性で、強度もあり、電気絶縁性も高く、まさに電極保持素材としてふさわしい。
P-037/C-0371と専用の缶。缶ではなく紙箱に入っているものは100%贋作、コピー品である。
電極材はリン青銅。ばね性があるので採用しているが、音色的にも中性というか、癖が少なく好ましい。
ケーブル導体の差込口付近。ボディとカバーの取り付けねじは、P-037では長く、C-037ではそれより若干短い。これはP-037とC-037の構造上の違いによるもの。またP-037ではホットとコールドの内部電極が、写真では左右方向に開く。一方、オヤイデのIECコネクターC-037においては、内部電極のばね板が上下方向に動くようになっている。
とにかくこの電源プラグとIECコネクターP-037/C-037、オヤイデの元祖であり、現在に続くPCシリーズの原点モデル。
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