このブログを検索

2015年12月10日木曜日

P-037とC-037の内部構造

 P-037とC-037の製品説明文を補強するために、写真を撮ってみた。これがカバー。ポリカーボネイト製で、透き通るトランスルーセントブルーカラーが印象的。ポリカーボネイトは頑強で衝撃にも強く、オーディオ用電源プラグ、IECコネクターに最適な樹脂素材。銀色のシールはコピー品との見分けを容易にするためのホログラムシールというもの。これが貼られてないオヤイデっぽい電源プラグは、コピー品である可能性が高い。


カバーの細部構造。クランパーをめいいっぱい広げると17mmまでのケーブル径に対応可能と、公式サイトにはあるが、実際に17mm径のケーブルを差し込むには、引き出し口のゴムカバーをカッターナイフなどでカットする必要がある。

引き出し口のゴムカバーとは、上記写真のような黒いゴムリングである。




ケーブル径が10mm以下の細めのものであれば、かさまし用のクランパー小を取り付けてやる。


ねじはステンレス製で強度を確保。とかく強めに締めたがるオーディオマニアは、ねじ頭を潰しがち。そんな時もステンレスなら比較的ねじ頭が潰れにくい。またステンレスをねじに採用すると、その物性からか、シャープで引き締まった音質傾向が得られやすい。

C-037の内部電極。銀/ロジウムの2層メッキ。リン青銅の打ち抜き材。

電極(刃受けともいう)を支えるボディ部分は、エンジニアリングプラスチックの一種であるPBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用。難燃性で、強度もあり、電気絶縁性も高く、まさに電極保持素材としてふさわしい。

P-037/C-0371と専用の缶。缶ではなく紙箱に入っているものは100%贋作、コピー品である。

電極材はリン青銅。ばね性があるので採用しているが、音色的にも中性というか、癖が少なく好ましい。

ケーブル導体の差込口付近。ボディとカバーの取り付けねじは、P-037では長く、C-037ではそれより若干短い。これはP-037とC-037の構造上の違いによるもの。またP-037ではホットとコールドの内部電極が、写真では左右方向に開く。一方、オヤイデのIECコネクターC-037においては、内部電極のばね板が上下方向に動くようになっている。

とにかくこの電源プラグとIECコネクターP-037/C-037、オヤイデの元祖であり、現在に続くPCシリーズの原点モデル。


0 件のコメント:

コメントを投稿