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2015年11月22日日曜日

オーディオ実験工房の自作電源ケーブル進捗状況 前代未聞の総勢53本!

電源ケーブルを作ってました。この一週間ずーっと。一昨日までに40本できまして、これがその集合写真です。その後に製作した、またはまだ手つかずのケーブルも10本弱あり、総勢53本の電源ケーブルが揃う予定です。 日本の市場に出回っている現行品の電源ケーブル、それに産業用電線で主要なものをほぼ全て網羅する予定です。一部、PSEを取得せず、電源ケーブルとしては公に売っていないものも含まれますが。PSEなんて大っ嫌いだ!


この一週間、自宅で会社で製作してエージングの繰り返し。さすがにくたびれましたが、貴重な体験でもありました。各社各様、様々な個性のあるケーブル達で、あぁこのケーブルはこんな音がしそうだなとか、なんと作りにくいケーブルだろうとか、さくさく作れるケーブルだなぁとか。やっぱり自分でやってみないと分からないものですね。


これらの電源ケーブルは私がパーソナリティを務めているミュージックバード「オーディオ実験工房」の放送で試聴するためのものです。来週収録で、放送は2月から4回シリーズになりそうです。

まるでレインボーだなぁ。けど、やはり電源ケーブルは硬派なのか、黒いケーブルが多いですね。 外側から、青いのがゾノトーン5本、そして紫色のナノテック2本、さらにフルテック3本と続き、灰色のVCTが2本、昭和電線エコシースCV、アクロリンクが3本、S/A LAB ハイエンドホースが2本、サエクが3本、フジクラCV-Sが3本、オヤイデが9本、ベルデンが2本、色んなFケーブルが5本、塩田が1本となります。あれ何本だろう。なんだか分からなくなってきた。


 IECコネクタはシェルター4781に統一。真鍮無メッキの安いコネクタですが、まずまずの音質で癖も少なく、この手の試聴には好適でしょう。


オヤイデに勤めてるんだからオヤイデのコネクタ使えよ、って気もしますが、さすがにこの物量でオヤイデのコネクタを大量消費すると怒られそうで。

電源プラグはパナソニックのWF5018Kを使用。最近、WF5018から末尾にKがついてWF5018Kになりました。電極を保持している本体部分がポリカーボネイトの透明から、灰色の樹脂に変更されています。私の推測では、今年9月に猶予期限が切れて本格施行された改正PSE法に基づく変更でしょう。そう、法改正でトラッキング対策が強化されたんです。つまりホットコールド間で起きる発火事故を防止するための処置で、電極を保持する樹脂がより炭化しにくい素材に変更されたわけです。WF5018と比べて音がどう変わったのか検証はしてません。なにせこの工作をし始めた時に、はじめて変更があったことに気付いたもので。予想では前のWF5018の方が音良いんじゃないかと。樹脂の硬さがね、WF5018Kはちょっと柔らかいんです。これはハッベルの8215C8215CTの違いから推測できるのです。両者の基本構造は同じなのですが、硬いポリカのカバーの8215CTの方が、柔らかいナイロンのカバーの8215Cよりレンジや解像度が上回るのです。電源プラグって本当に微細なところで音が変わるんですよ。


昨夜は自宅にパーツを持ち帰り、オヤイデ電気で売っているこたつケーブルやペンダント照明用ケーブル、モテギで仕入れたウエスタンエレクトリック(AIW)のスピーカーケーブルなども電源ケーブルに仕立てました。これらも試聴演目に加えます。


ここまでくるともう自分でも狂ってるなと思うのですが、ここまでやらないと気が済まないのです。実はオーディオケーブルメーカー製のハイファイを狙った電源ケーブルを自作している過程で、ふと自分の所有しているビンテージオーディオ機器には最新の電源ケーブルは合わないんじゃないか、という疑問が出てきたのです。オーディオマニアが一様にワイドレンジ、高解像度を望んでいるわけではないと。であれば、あえてローファイ、ナローレンジの電源ケーブルを探す旅をしてもいいんじゃないかと。そんなわけで、通常はオーディオマニアが目も向けないこたつケーブルも試聴演目に加えることにしたんです。


オヤイデでオーディオケーブルの仕事をしていると、様々なオーディオマニアから日々電話やメールの問い合わせが来るんですが、ビンテージ機器をご使用の方で、その音を大事にしつつ、老朽化した電源ケーブルを交換したいという要望もあるのです。ここで、最新のケーブルを使ったらどうなるか?せっかくの持ち味の、そのオーディオ機器の音が崩れちゃう可能性もなくはないんですね。けど、何十年も前のオーディオ機器で、電源ケーブルがぼろぼろになって交換せざるを得ないということも、ままあるわけで。その時に提案できる電源ケーブルを模索するのも、今回の実験の目的であるわけです。音質以外に、ケーブルの柔軟性、取り回しの良さ、工作のしやすさ、ケーブルの外径、そういうことも重要なわけです。

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