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2015年4月19日日曜日

FF-20V2をスピーカーケーブルとして使用してみたら、、、

オヤイデ電気が昨年末に発売したオーディオ用高音質屋内配線ケーブルFF-20V2。ま、電源ケーブルの一種なのですが、単線なので壁の中を這わすための屋内配線のみの使用に法律上は限定され、壁コンとオーディオ機器との間をつなぐ電源ケーブルには使えないことになっています。オーディオ機器との間をつなぐ電源ケーブルとして使う場合には自己責任ということで。

FF-20V2は初代FF-20(2013年発売)の後継機で、格段に性能が強化されています。その要因は導体、PCOCC-Aに代わって102SSCが使われていること。先に初代とV2との試聴結果を述べますが、V2は初代よりさらにワイドレンジになり、癖らしい癖もなく、あっけらかんとした明るめの初代に比して、V2はやや温度感が冷ややかな方に寄りましたが、良く言えばモニター調の整然と描き出す方向性で、音の粒立ちもより精彩になりました。

で、私は初代F-20を自宅の中高域用スピーカーケーブルとして使用しているのですが、 これをFF-20V2に換えてみようと思います。まずはFF-20V2の黒い外装シースを適宜はぎ取り、絶縁材を15mmほど剥きます。そのままスピーカーターミナルに差し込んでも良いのですが、初代では端末にバナナプラグ(SRBN)を装着していたので、今回もそうしようと思います。

 外装シースの断面はそのままでも実使用上問題なのですが、見た目にそっけないので、熱収縮チューブをかけてみます。これはニシチューブ。FF-20にはφ10かφ15あたりがちょうどよいです。
ヒートガンでニシチューブを収縮させます。ニシチューブは熱収縮チューブのなかでも肉厚なほうなので、出力の大きな、1000W以上のヒートガンであぶった方が早く奇麗に収縮させられます。出力の弱いヒートガンだと、時間がかかるし、収縮にムラが生じて奇麗に仕上がらなかったりします。おすすめはハッコーのNo.883です。

ニシチューブを収縮させたところ。質感的にもFF-20V2とニシチューブは半艶同士なのでマッチング良し。 ま、熱収縮チューブに関しては、熱収縮チューブをかけると音が悪くなるという意見もあり、不必要に何でもかんでも熱収縮チューブを被覆すれば良いとは限らないのですが、熱収縮チューブの分だけしtま、オーディオは見た目の美しさも重要ですからね、そこらへんは個人の好みで好きなようにやればいいのではないかと思います。

 さて、バナナプラグに絶縁材をひんむいた単線を入れて、、、

バナナプラグの付属ネジを六角レンチで締め上げます。 FF-20V2は単線なので、ネジを回すのにも力がいります。ネジを単線に食い込ませるように片手でプラグをしっかり押さえながら、ぐいぐいレンチを回していきます。中途半端に締めると、接点不良で音が悪くなりますし、プラグが引っこ抜ける恐れもありますので、しっかりとネジ止め固定しましょう。逆に、単線はちょっとやそっとの力で線がちぎれることはありません。撚り線だと、締め付けすぎると、素線がちぎれてしまうことがあります。

さぁ、バナナプラグを取付け、完成したFF-20V2によるスピーカーケーブル。

銀ロジウムのボディに青ネジが美しいSRBN。音もシャッキリクリアーなので、これを装着するだけでスピーカーケーブルは格段にグレードアップします。ただし、FF-20V2のやや冷たい傾向の音に、SRBNの傾向が重複するので、低域がタイトになり過ぎて高域が目立ちすぎる可能性もあります。その場合は、FF-20V2をそのままターミナルに接続するか、金メッキやプラチナメッキ系の端末プラグを装着してやると、帯域バランスが整うかもしれません。



 みじんこの自宅システムは現在、低域用にはKT-88を用いたラックスマンのMQ-88を使用。

中高域用には、300Bを用いたサンバレーのSV-510SEを使用しています。

 SV-510SEのスピーカーターミナルに、もともと付いていた初代FF-20を引っこ抜いて、FF-20V2を差し込みます。赤いRCAケーブルはベルデンの88760からなる自作品。88760は切れ味抜群のケーブルとして有名ですね。

試聴結果は一番最初に書いた通り、やや硬質ながらハイスピードできっちりと音を輪郭鮮明に出してきます。2ミリもの太い単線ゆえに、音は遊びのない直線的でドライな傾向。撚り線のような柔らかなニュアンスは出にくいです。したがって、この音が好きな人と嫌いな人とに二分されるかと思いますが、ロックやポップスをハードにシャープに聴きたい人はぜひFF-20V2をお試しあれ。





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