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2015年4月19日日曜日

ミュージックバード4月5月の放送はいきなりマニアック!配線材一挙聴き比べ!

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、私4月からミュージックバードの新チャンネル「ジ・オーディオ」にて「みじんこ荒川と炭山アキラのオーディオ実験工房」をやってます!



番組名のとおり、司会は私と、オーディオ評論家の炭山アキラさんとの2名でやってます。炭山さんとは私が業界に入る前から、自作スピーカーの試聴会などで存じ上げており、私がオヤイデ電気に入ってからは、仕事で時折お会いすることもあって、同じ長岡派ということで、とても親しみのある評論家さんです。

私が自宅で使っているスピーカーも炭山さんの設計制作によるものです。縁があって3年前から私の自宅で使っています。いまこのブログを書いている時にもバリバリ元気に鳴っています。



それはさておき、このオーディオ実験工房、このミジンコブログとミュージックバードと月刊ステレオの3媒体を使って、オーディオの面白さを視覚、文章、そして実際の音で味わってもらおうという主旨でやっています。その第一回目と第二回目の放送の模様はすでに 月刊ステレオ4月号に掲載されています。

この回では レコードプレーヤーを使ってアナログの実験を行いました。試聴盤はELPのタルカスです。

 1回目(3/30放送)ではヘッドシェルやオーディオテクニカのAT33シリーズのカートリッジ聴き比べを行いました。AT33シリーズは4機種だったか、AT33Eはスタジオの備品、AT33ML/AT33PTG/AT33PTG2は炭山コレクションです。私もAT-33ML OCCという大ヒットしたカートリッジを愛用していましたが、その他の33シリーズも大変魅力的でした。


AT-33PTGはやはり王道のどっしりサウンドでしたね。最新のAT-33PTG2も最新機種らしく高解像度で安定感のある音色。33とは違いますが、最後にハイエンドモデルのAT-ART9もききました。これはさすがに10万円越えの機種、高解像度でワイドレンジ、彫りの深い描写。

デノンDL103シリーズと双璧をなす国産カートリッジ、オーディオテクニカのAT33シリーズは、いまも健在で、メイドインジャパンらしい写実的でクリアーに音を描き出す、そんな魅力満載のカートリッジたちでした。個人的にはAT-33MLをもう一度入手したくなりました。

第二回目(4/13)の放送では、シェルリードワイヤー聴き比べ。普通のリードワイヤーからテクニカのPCOCCリードワイヤーAT6101、オヤイデの純銀製HSR-AG、それに私が自作したウエスタンエレクトリックの錫メッキ単線絹/紙巻きビンテージワイヤーを使ったものまで。ま、たった3cmほどの線で音がころころ変わる変わるわ!試聴の結果は、番組をお聞きの方ならもうご存知ですよね。

オヤイデの3398-22を使ったリードワイヤーを装着。カートリッジはAT-33E。シェルはオヤイデのHS-CF。この前に聴いたテクニカのAT6101に比して解像度が一挙に上がり、音場感も広大。クリアーで適度な温度感もある、まさに102SSC導体の音。 たぶん今回聴いた中ではこれが一番万人受けする音の良いリードワイヤーだと思います。このリードワイヤーはまだオヤイデで市販されておらす、自作で作るしかありません。リードチップはオヤイデで売っていますので、ぜひチャレンジを。ちなみに、このリードワイヤー、片側は金メッキシェルチップ、もう片側にはプラチナメッキシェルチップを使って、両者のいいとこどりをしています。金は暖かみと明るさがあり、プラチナには艶やかさと重厚感があります。

ウエスタンエレクトリックの錫メッキ単線絹/紙巻きビンテージワイヤーを使ったリードワイヤーを装着。エッジが立って、カツーンとくるエネルギッシュな鳴りっぷりに激しく感動!個人的にはこれが一番プログレに合っていました!

オヤイデの純銀製HSR-AGを使ったリードワイヤーを装着した場合。銀線らしく繊細感が際立ち、さらりと爽やかで現代調のリファレンス的なたたずまいの鳴りの良さ。ということで、これがスタジオのリファレンスとして常用されることに。


さて、第3回目(4/27)と、4回目(5/11)と5回目(5/25)の放送では、各種配線材やRCAプラグ、ケーブル導体の太さの影響、端末の結線方法による音の違いを聴き比べます。どういったものを聴き比べるのかという詳しい試聴リストは月刊ステレオ5月号に掲載しているので、そちらをご覧いただきたいのですが、一般的なVFF線と言われるものから、OFC線、錫メッキ線、銀メッキ線、金メッキ線、純銀線、そしてオヤイデの102SSC導体まで。これが予想通りというか、予想以上にというか、かなりの音の違いがあったのですよ!自分的には、今後スピーカーを自作する時には、内部配線材にこれを使おうというのが見つかりました。皆さんも番組を聴いて、自分好みの配線材を見つけてみて下さい。

全部RCAプラグを取付けまして、聴き比べました。総数は30品目。私が自宅でしこしこ2日間掛けて製作しました。


配線材はオヤイデ電気秋葉原店で売っているものを、私がチョイスしました。天井一面を埋め尽くす、オヤイデ電気秋葉原店の配線材達。自作スピーカーや自作アンプの製作、RCAケーブルやスピーカーケーブルに用いるときの音色の参考にさればと思い、今回の企画を思いつきました。

 これはモガミ電線の2515。自作アンプの配線材として定番の配線材ですね。さて、定番と言われている2515とその他の配線材との音の違いは、、、。

 製作したケーブルは自宅とオヤイデ電気の試聴システム(サブシステム)で計2日間ほどエージング。エージング用ディスクは使わず、製品試聴でいつも使っているボーカルもののCDなどをリピート再生で延々と掛け続けました。

何十本ものRCAケーブルを短時間で同一条件でエージングするにはどうすればいいか?そこで私が思いついたのが、RCAケーブルを連結するRCA中継アダプタです。

このRCA中継アダプタを用いて製作したRCAケーブルを多重連結。これで同一時間、同一条件で一斉にRCAケーブルのエージングが可能に。

エージングの終わったRCAケーブルたち。さて、これをかついで、いざ番組収録へ参じます!配線材の聴き比べに使ったRCAプラグは、ハンダの影響を防ぎ、かつ取付け作業を単におこなうべく、RP-1013ZARHを使用。

製作したRCAケーブルは、ご覧のようにスタジオ据え付けのSACDプレーヤーとプリアンプとの間にセット。

プリアンプはEARの868PL。SACDプレーヤーはパイオニアのPD-70。


プリアンプのTAPEアウトからスタジオのコンソールへライン信号を送り込み、これをモニタースピーカーで聴き比べました。このスピーカーはジェネレックの小型スピーカーですが、非常にクリティカルに音の違いを出してくれます。コンソールを操作するのは、ミュージックバードの岩崎プロデューサー。オーディオ実験工房の発案者であり、私に番組出演を声がけしてくれた方です。数年前に、田中伊佐資さん鈴木裕さんの番組に私が出演した以来のおつきあいです。

月刊ステレオ編集部の野呂さんも取材に訪れてくれました。

 スタジオに持ち込んだケーブルたち。緑色のケーブルは第三回目の放送で聴き比べるQAC-222を使ったケーブル。2芯シールドの結線方法の違いによる音の違いを聴き比べます。この模様は月刊ステレオ6月号に詳細が、放送は6/8だったような。左の白/黒のケーブルはオヤイデの3398-18を使ったケーブルで、RCAプラグによる音の違いを検証するためのもの。

 これがその3398-18に各種RCAプラグをハンダ付けしたもの。プラグの安いものから高いものまで、その価格差が音の違いにどれだけ影響するかを聴き比べます。

こんなチープなRCAプラグ、これがなかなかにパンチがあって凄いんです!スイッチクラフト3502。これなかなか手に入らないんですよね。



放送は5/11だったかな。今回の実験内容について、製品名や価格、入手先など詳しくは本日発売の月刊ステレオ5月号に掲載しています。試聴の模様はミュージックバードに加入して聴いて下さいね。自宅のオーディオシステムに専用チューナーを接続すれば、システムのグレードにもよりますが、我々がスタジオで体感した音の変化をそのまま高音質でお聴きいただけます。ミュージックバードは衛星放送で、月額2000円ちょいから受信できる音楽専門放送。色々な加入プランがありますから、詳しくはミュージックバードの申し込みページをご覧下さい。人工衛星と自宅との間に遮蔽物が無い限り、基本的には日本全国で受信できますから、興味のある人はぜひご加入下さい!


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