5月上旬。ここはシマムセンの3階、ハイエンドオーディオフロアの奥にあるハイエンド試聴室。エソテリック、アキュフェーズからTAD、B&Wなどなど国内外のハイエンドオーディオ機器が所狭しと並べられています。そしてその全てが試聴可能です。この試聴室の大きさは10畳ほどでしょうか。一見するとちょっと狭めですが、一般的なご家庭のオーディオルームを想定すると、むしろ現実的なちょうど良い広さです。大勢の人が来場するイベントはシマムセン別館(CYMA)で行っておられます。
この日はオヤイデ電気が輸入するエントレックの仮想アース装置「テルス」と「シルバーテルス」の設置を行ってきました。
オーディオラックの裏面を覗きますと、そこにテルスちゃんが座っております。テルスの下にはシルバーテルスくんがどっしりと鎮座しています 。
こんな感じで即時アースケーブルの抜き差しができるよう、オーディオラックとスピーカー群との間にテルスとシルバーテルスは配置されました。ちなみに、この時試聴に使用したスピーカーは、たしかB&Wの800だったか802。プリはアキュフェーズのC2800だったか。
そしてスタッフのみなさんとじっくりテルスとシルバーテルスの試聴を行いました。アースケーブルの抜き差しで、その効果が一瞬にして体感でき、スタッフの皆さんもその変化の度合いにご納得。非常に濃い2時間、あれやこれやと様々なパターンでアースケーブルを接続してみました。一番面白かったのは、プリアンプのRCAラインの空きジャックの左チャンネルにテルスを、右チャンネルにシルバーテルスを接続した、実用的には無意味とも思える接続を試みた時です。テルス側を差し込んだ左のスピーカーは中低域が冴え渡り、もう一方のシルバーテルスを差し込んだ右のスピーカーは中高域がクリアーで芳醇に変化したのです!その後、接続を左右入れ替えてみると、見事にスピーカーから発せられる音も入れ替わりました。テルスとシルバーテルスの効きどころがずいぶんと違うことが示されたわけです。そして、左右の空きジャックに差し込まれた計2本のアースケーブルを、テルスのみに接続した場合は、利き方のバランスが左右均等に整い、同じくシルバーテルスのみに接続した場合もバランスが整いました。この経験から、テルスとシルバーテルスでは、やはり効果の出やすい帯域が違うことが分かりました。また、アナログRCAやアナログXLRなど、右左が分かれている空きジャックへのアースケーブルの接続は、左右チャンネルに各1本づつ、計2本のアースケーブルで仮想アース装置に落とした方が良さそうです。こうなってくると、左右それぞれに1台づつ、同じ種類の仮想アース装置をあてがったらどうなるのか?そんな贅沢な使い方はまだ未検証ですけど、いずれどこかでやってみたいですね。それと、今度テスターでアキュフェーズのプリにおいて、左右のアースが独立しているのか共通化しているのか、測ってみる必要がありますね。ちなみに、私が自宅で現用しているゴールドムンドのプリアンプMIMESIS7NPは、左右のアースがショート状態です。
というわけで、シマムセンは関西唯一のテルス/シルバーテルス常設取扱店です。関西地区の方々で、仮想アースにご興味のある方は、ぜひシマムセンさんにお越し下さいませ。そして自分のオーディオシステムに合うのはテルスかシルバーテルスか、じっくりと悩んでお選び下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿