今週末は心身がメルトダウン寸前で、肩が異常にこるし、目はしょぼしょぼするし、おかしいなと思ったら風邪でした。というわけで、昨日はインターナショナルオーディオショーに行けず、家でぐったりしていました。一日寝たら治っておりまして、気晴らしに数ヶ月触っていなかったオーディオシステムの機器入れ替えと配線やりかえを行いました。
ソリストの隣はラックスマン (LUXMAN)のパワーアンプMQ-88。これはここ2年ほど替わっていません。MQ-88の前に使用していたアルテック(ALTEC)の350Aは、クラシックオーディオに引き取られていきました。クラシックオーディオを主宰する川東さんは、私がオヤイデの秋葉原店に在籍していたときに、よく店にお越しになられていたオーディオマニアの方で、いつかはオーディオ店を開きますとおっしゃっておられたのですが、今から3年ほど前、本当にオーディオ店を開かれました。有言実行とはこのことです。川東さんが当時語っておられた「ビンテージのオーディオ文化を次世代の人々に継承していきたいんです。」という言葉が、今でも印象に残っています。古き良きものを伝えていく、立派な志だと思います。
ラック内の最上段にはアンテロープのマスタークロックジェネレーターOCX。中段がアポジーのオーディオインターフェースRosetta200(DACとして使用)。これらもここ3年ほど替わらず。そして下段が新入りのゴールドムンドのプリアンプMIMESIS7NP(ミメシス7フォノイコ非内蔵モデル)。
さて、こちらも新顔のCDプレーヤー。正確に言うとCDプレーヤーではなく、DVDレコーダーです。これはタスカムのDV-RA1000HDという機種で、DSD録音再生ができ、内蔵ハードディスクで録再可能という優れもの。惜しまれつつも2012年に生産終了になっていて、現在では中古入手するしか手がありません。生産完了になった今でも人気が高いので、出物はすぐに買い手が付いてしまいます。私は出物を4年探しつづけて、今夏ようやくゲットしました。私の個体は、前ユーザーが内蔵ハードディスクを80Gから120Gに交換しており、単純計算でCDデータなら160枚ほど保存できるわけです。PCオーディオ隆盛な昨今では、この手のオーディオ機器の内蔵HDで音楽再生するなんてのは、古めかしい話ですけど。
なぜ私がDV-RA1000HDを購入したかと言いますと、ラックマウント型で、私の現在のオーディオラックに収まりが良いというのが第一。第二に、クロック入力があるという点。これでOCXから外部クロックを送り込めるわけです。第三に、見た目がぎりぎりオーディオとして許容できるかなという点。第四に、これが一番大きい理由かもしれませんが、DV-RA1000HDはデュアルAES入出力(Dual AES接続)ができるという点です。Dual AES接続は2本の110Ω XLRケーブルを用いて、ダブルスピードでデジタル伝送を行うAES/EBU規格の一種。元来は業務用の伝送規格で、一部の業務用機器か、民生機ではエソテリックのP0s VUKや、D-70 VUK、CHORDのDAC64Mk2、dcsなどのハイエンドオーディオ機器にしか内蔵されていません。それがなんと、我が家のロゼッタ200ちゃんにはデュアルAES入力ポートが備わっていまして、そうなるともうオーディオマニアの血が騒ぐわけです。どうしてもデュアルAES接続をやってみたくて、このDV-RA1000HDを入手したわけです。ちなみにDV-RA1000HDのDVDドライブは、TEAC製のパソコン用DVD-Rドライブを使用していて、ピュアオーディオの観点からは許しがたいことに思えなくも無いのですが、そこには目を瞑る事にしました。ただ私はデュアルAES接続をしたかっただけなのだから。
さて、肝心のDV-RA1000HDとRosetta200をデュアルAES接続しての効能はというと、ミメシス7も新規導入で、なにがどう効いたのか分かりませんが、2013年3月のみじんこオーディオシステムに比べて、格段に分解能が向上。個々の楽器の定位も明瞭になって、なにしろ嬉しいのはボーカルが埋もれずにぐぐっと前に出てくる事。ケーブルのグレードアップや制振アイテムの導入等、まだまだ手を入れるべきところは残っているのですけど、ひとまずは満足かな。
さて、レコードプレーヤーはというと、テクニクスのSL-1200Mk1に代わり、テクニクスのSP-10Mk2が鎮座しております。しかし、まだトーンアームが無い!ということは使えない!ちなみに、金色に輝くターンテーブルシートは、MJ-12の開発時に試作した真鍮製MJ-12で、この世に2枚だけ存在しています。一枚は私、もう一枚は故山本博道さん。音質改善効果は抜群なのですが、あまりに加工賃が高すぎ、また質量があり過ぎ、素のままだと錆びやすいとか、こんなにデカイとメッキにムラが生じやすく、メッキ代もバカにならないといった理由で、製品化を断念した代物です。以前、これを限定数製作しようという動きがあったのですが、うやむやになっております。販売するとしたら5万円は下らないのですが、はたして買う人いるのかなぁというのが率直なところ。
このSP-10Mk2がはめ込まれているレッドコンソール製のキャビネットには、FR-64/FR-64S用の孔が空いております。そこで、FR-64Sの出物をずーっと追っかけているのですけど、なかなかゲットできませんで。
オーディオラックの裏面はこんな感じ。FTVS-510やFTVS-910、BlackMambaやTUNAMI NIGO、FF-20などオヤイデのケーブルがひしめいています。
以前のブログで紹介した12個口電源タップはご覧の通り。このタップもまだ改良の余地ありです。
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