私の愛機、サイファラブズのアルゴリズムソロとALOオーディオのRX AMP Mk2とを接続したところ。なぜこんな短くて半円状に屈曲したミニミニケーブルを作ったかといいますと、DAPとポタアンなどを繋ぐために、ケーブルの出っ張りを抑えつつ、できるだけ短い距離で接続するためです。従来のミニミニケーブルは、オヤイデのHPC-SSなども含めて、DAPとポタアンとを繋ぐと、けっこう出っ張って、かばんの中でケーブルが邪魔になったり、接続部にストレスが掛かる事が多かったですから、それを解決しようというわけです。
プラグからのケーブル引き出しが斜め方向に引き出されているため、接続間隔が短くても、ケーブルがストレスの無い方向に向いてくれます。ストレート型プラグのようにケーブルが異常に出っ張ることもない!L型のように、ポタアンのボリュームや突起物にプラグが干渉することもない!これ、ケーブル斜め出しの恩恵。なかなかのアイデアでしょ。
こちらはiPod TouchとFiiOのE17とを繋いだ状態。奇麗な半円を描きつつ、ぴったり無駄無くスムーズに接続出来ます!従来のストレート-ストレートプラグのミニミニケーブルや、L型-L型ケーブルでは、こうはいきません。
このミニミニケーブルに使用したケーブル部分は本邦初公開の新型ケーブルです。このケーブルの直径は2.5mmで、なんとPCOCC-Aのリッツ線を導体に使用し、これを4芯構造としてエラストマー樹脂で被覆。さらにテトロンスリーブで外装を覆った、オヤイデ電気が開発した新型イヤホンケーブルです。このケーブル自体は某オーディオメーカーの依頼を受けて、すでに2年ほど前に完成していました。しかし、依頼主においてこのケーブルを使ったイヤホンケーブルの計画が延期になり、使うあてもなく、宙に浮いていたケーブルなのです。であれば、私が息を吹き込んであげようと言う事で、今回の短尺ミニミニケーブルに使用してみたわけです。このミニミニケーブルのケーブル部分には、急激な屈曲に耐えられるだけの柔軟さと、しなりと、耐久性が求められるため、このケーブルが、まさにうってつけだったわけです。ちなみに、このケーブルの型番はHPC-28-4Uと言います。私は、シースカラーが白黒のまだら模様なので、まだらケーブルと呼んでますが。
肝心なのは音なのですが、これがオヤイデ史上最高に良い、私好みのフラットバランス、高解像度!色付けやだぶつきが極めて少なく、低域は良く締まりながらも、ドンシャリにはならず、程よい肉付きと弾力感が感じられます。これはPCOCC-Aの素性の良さもさることながら、程よい細さの28ゲージ線にしたこと、そしてリッツ線であるがゆえに絶縁材の色付けが排除されていること、ノンシールドであること、さらにエラストマーの適度な硬さが影響しているのだろうと思います。PCOCC-Aのリッツ線ケーブルは、後にも先にもこのケーブルだけ。いや、まだ未公開のリッツ線ケーブルが、もう1種類あるんですけどね。
というわけで、ただいまオヤイデ電気では、この短尺ミニミニケーブルの量産化に向けてモールド金型の製作に入っています。テストショットがヘッドホン祭りに間に合えばいいなぁ。今年度中には発売にこぎ着けたいと考えています。価格はなんとか定価3,000円程度に収めたいと考えています。音質と使い勝手からすると破格値ですが、ミニミニケーブルに新旋風を吹き込むには、このくらいのインパクトのある価格が適切だと思うわけです。みじんこシグネチュアではなく、全世界流通の外販品として発売予定です。乞うご期待!
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