SV-501SEは真空管オーディオフェアでのサンバレーブースで、展示や試聴の機会が幾度かありました。これは2011年10月16日の真空管オーディオフェアのサンバレーブースで撮影したSV-501SE。
SV-501SEは評判通りの好印象ではあったものの、最初は300Bシングルアンプのずいぶんと幅が狭いコンパクトなアンプだなぁという印象しかなく、その無骨な姿に美しさを感じなかったです。けど、いま見ると何ともこの無骨さが美しいわけです。とにかくこの幅180mmのスリムなデザインが好い!これに合わせたスリムなラックを作り、そのラックにスリムな幅の機器を並べたらどんなに箱庭的で楽しいか。組み合わせるユニットはレンジを欲張らず、中域重視でアルテックの755か、JBLのD208か、テレフンケンの楕円ユニットか、機器の組み合わせをあれやこれやと考えているだけでもわくわくしてしまいます。
まぁ、私的には背面の電源トランスむき出しというのが何とも美観を損ねているというか。いや、これも味のうちということで。どうせ、前面から眺めたら裏側は見えないし。
けど、このハンマートーン仕上げは、ビンテージ感満載でとてもよろしい。300Bのアメリカンな雰囲気にとてもマッチしているじゃないですか。
いままで何度も見かけながら特に欲しいと思わなかったSV-501SE。それが途端に所有欲の対象となったのは、2011年に秋葉原の某氏宅にお邪魔した際の出来事がきっかけです。オーディオ愛好家の某氏のお宅では、業界人やオーディオファンが集う飲み会が不定期に開かれ、オーディオ談義に花を咲かせておられます。で、私もお誘いを受けて初めて参加したのですが、ずいぶんと見慣れた顔ぶれとお会い出来き、楽しい時間を過ごさせてもらいました。なんと言ってもスピーカーから流れる音色の美しい事この上ない。
スピーカー群の対面には、EMT930やマランツMODEL7やSTUDER D731などの名機に加え、マイハックW66cやノイマン444STA、エックミラーのW88といったビンテージフェーダーがさりげなく置かれているではありませんか。
スピーカー群の対面には、EMT930やマランツMODEL7やSTUDER D731などの名機に加え、マイハックW66cやノイマン444STA、エックミラーのW88といったビンテージフェーダーがさりげなく置かれているではありませんか。
この日スピーカーを駆動していたのは、ずらりと並ぶビンテージアンプに埋もれるように置かれていたSV-501でした。ラックの右下にあるのがSV-501です。分かりますか?
なんでもこのSV-501はちょっと改造を施しているらしく、この家の主と参加メンバーの超オーディオマニアの方曰く、SV-501は少しいじると素晴らしいアンプに化けるという話を聞いたのでした。そんなわけで、途端に魅力的に感じてしまった私は、それ以来SV-501をいつか購入して、改造の仕方を習い、鳴らしてみたいという衝動に駆られるようになりました。しかし、キットをうまく作れるか自信が無い。けど欲しい。そして月日が流れ、ある時サンバレーのホームページを見てみたら、SV-501SEが消えている!なななんと、私が躊躇しているうちにSV-501SEは生産終了になっていたのでした。残念!で、さらに月日が流れ、時折サンバレーのホームページを見るもSV-501SEは消えたまま。しかし、今春、同社のコラムを見たならば、なんとSV-501SEを復刻するという記事が掲載されているではありませんか!そんなわけで、予約開始とともに即予約してしまった私でした。
で、このブログを書くために今日再びサンバレーのホームページを覗いてみたら、おっと今度はサンバレーがポタアン新発売?赤いパネルがなんとも美しいポタアンじゃないですか。薄い筐体も好感度大。
付属しているミニミニケーブルは、三月兎などで売っている300円の安物ですが、それはそれとして、これはなかなかモノとして楽しめそうな逸品です。単四乾電池駆動も賢明な選択。
サンバレーはウエスタンエレクトリックの銘ユニットWE755Aを模した、LM755Aを一昨年発売するなど、物欲をそそる製品を出してくれるから、嬉しいやらなんやら。これからもオーディオファンの心をくすぐる製品開発に期待しています、大橋さん。
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