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2013年3月19日火曜日

オーディオみじんこ自宅オーディオシステム2013年3月の様子

 前回のブログでもご紹介した、我がオーディオみじんこ自宅オーディオシステム2013年3月の様子を詳しくご紹介しましょう。


スピーカーは前回のブログにも詳細を記載したフォステクスのスピーカーユニットFW208N/FW168HP/FT28Dを使用した自作スピーカー「サンダー」。私の自作ではなく、炭山アキラ氏による製作。自分の製作したもの以外のスピーカーを使うというのは、私らしく無い気もするけれど、せっかく良いスピーカーを譲り受けたのだから、きちんと鳴らしきるまで使おうかと思っています。なお、サンダーの肩には鉛の板(FJ-02)を載せ、床との間には、30mm厚のハードメイプル集成材を用いた自作ボード、東急ハンズのジャンクコーナーで売っていたアルミの棒を挟んでいます。このアルミの棒、あまり良い作用をしていなさそうで、音がすっきりするものの、低域のコシが無くなったような気がします。外すの大変だからそのままにしてるけど。


オーディオラックに収まるオーディオコンポーネントの近影。この自作のオーディオラックは、いまから3年ほど前に製作したもので、ぱっと見は単純なロの字形状ながら、30mm厚タモ集成材を使った本体部の下部にはステンレス板を折り曲げた、引き出し可能な最下段部を設け、これを挟むようにして大型のキャスターが取付けられた、可動式ラックとなっています。このキャスター、たしかモノタロウで買ったステンレス脚/エラストマー車輪の頑丈なもので、一般にあるようなヤワなキャスターとは違います。





新しい仲間は、CDプレーヤーのTASCAM CD-601Mk2。業務用CDプレーヤーの使いにくさに懲りて手放したはずのEMT981だったけど、またしても業務用CDPを買ってしまいました。けどこのCD-601Mk2、いまのところ普通に使えています。EMT981を手放してから数ヶ月間CDP不在の状態でしたけど、これで普通にCDが聴けるようになりました。

CD-601Mk2はコンパクトで収まりもいいし、中古入手だったので値段もかなりお安く。アナログはRCA/XLR、デジタルはSPDIFだけでなくAES/EBU出力もあり、なにしろワードクロック入力があるのが決め手でした。音はねぇ、良くも悪くもさっぱりしてますよ。飛び抜けてレンジ感や解像度に長けているわけでもないですが必要十分。色つやがあるタイプではなく、素っ気ない音色だけど、値段が安いしね。空間表現はなかなか良い感じで、定位感は申し分無く、音が把握しやすいかも。やや軽めの低域ながら、ポンポンと屈託ない弾むような音色で、しばらくは楽しめそうです。

ほんとはもっと欲しいCDPがあるのだけど、現状のラックでは置き場所の都合から、このくらい小さなCDPしか置けないし、お金が無尽蔵にあるわけでもないので、しばらくはこれで我慢するです。それにしてもこのCD-601Mk2なかなかコンパクトでかわいいでしょ。ただ、スイッチが背面にあるので、ラックの背面に手を伸ばし、手探りで電源オンオフしなければなりません。業務用だから仕方ないけど、リモコン無いのもちょっと面倒です。

そうそう、このCD-601Mk2、スイッチオンから6時間位すると音が俄然冴えてくる気がします。気のせいかもしれんけど。背面にスイッチあるし、ひょっとして常時電源オン状態が基本なのか。だったら、ずっと電源付けっぱなしにしておいた方が良いのかなぁ。いやーそういうの、私はちょっと抵抗あるんですよね。週末2日くらい付けっぱなしは時々してますが、音楽聴かないのに数ヶ月間付けっぱなしとかって、エージングうんぬんより、機器の寿命が縮まりそうで。けど今度、一週間くらい付けっぱなしにしてみようかな。うん、そうしよう。

さて、CD-601Mk2から送られた信号はアポジーのロゼッタ200に行きます。これは鈴木裕さんから譲り受けたオーディオインターフェースで、DACとして使っています。CD-601Mk2とApogee Rosetta200との間は、オヤイデのFTVS-901を使った自作110ΩデジタルケーブルでAES/EBU接続しています。

ロゼッタ200の上段にはKABのフォノイコライザーEQSMk2です。これもここ3年ほど愛用しているフォノイコで、快活で曖昧さ皆無、もっと色気があってもいいかなと思わなくもないですが、1Uラックマウントサイズの薄型機器なので、使い続けています。11種のフォノイコカーブ切り替えができますが、いまのところRIAA以外使っておりませんで、若干宝の持ち腐れって感じです。まぁ、私はRIAAカーブより前のアナログディスク、数十枚持ってはいるけど、実家に置きっぱなしで聴きませんし。あ、もったいないから今度聴いてみよう。急に保管状態が気になってきた。カビ生えてるかもしれん。

EQSMk2の上段にはアンテロープのOCXがあって、ここからCD-601Mk2およびRosetta200にクロック信号を送出しています。クロック用ケーブルにはオヤイデのDR-510や、FTVS-510を使用した75Ω自作デジタルケーブルを使用しています。 

さて、こちらも新入りのプリアンプ、ステラボックスのPR2です。電源要らずのパッシブプリアンプで、入力はRCA5系統。出力はRCA1系統。私の限られたオーディオラックのスペースに収まるコンパクトなプリを探していたところ、出物を発見して即ゲット。いいんですよね、このゴールドムンド譲りのローレット刻みのノブが。ボリュームノブの感触はほどよい粘っこさがあり、セレクタのノブはカチッカチッと。筐体が5kg弱と貧弱なのは、簡素なパッシブプリだから仕方ないとして、御影石ベースにフォックを敷き、INS-SPとINS-USで筐体を支えた上、天面に鉛の薄板とフォックを載せています。気休めですけどね。音は、うーん、普通かな。無色透明ですよ。もっと色艶や厚みがあってもいいかもしれないけど、繊細さを損なわず、パワーアンプにまで信号をストレートに送り出すって感じでしょうか。プリとしての醍醐味を味わうのには、やっぱりアクティブ型になるのかなぁ。PR2とRosetta200との間は、オヤイデのFTVS-901を使った自作XLR-RCAケーブルで接続。

 パワーアンプはラックスマンのMQ-88を使用。これもここ1年ほど変わりなかったっけな。MQ-88の入手時には、他にマランツのModel8BRとアルテックの350Aがあって、3種で聴き比べをしました。当たり前と言えば当たり前ですが、MQ-88はKT88管の威力からか力強さが抜きん出いていて、繊細で可憐な響きのModel8BR、コクのある350Aを蹴落とし、今はみじんこオーディオシステムの要となっています。S/Nの良さも真空管アンプとは思えないほどで、350AのS/Nの悪さにヘキヘキしていた私にとって、MQ-88はまさに雑味なしの大吟醸でした。いや、350AはS/Nが悪かったというより、単に部品の劣化によってノイズが生じていたようで、引き取ってくれたビンテージオーディオショップが全面的なオーバーホールを行った末、見事によみがえったようです。

このMQ-88、我が家に取材に来たカメラマン兼オーディオライターの故山本博道さんがえたく気に入られ、執拗に売ってほしいと迫られたことがあります。山本さんの度重なる攻勢に根負けし、お譲りすることに決め、梱包して送り状まで貼付けて手放すところだったのですが、ご家族からの反対にあって発送直前で購入を断念されました。それから3ヶ月後の2012年1月、山本さんは多発性骨髄腫によって帰らぬ人となってしまいました。山本さんのオーディオにかける情熱は、私にとって本当にまばゆいばかりのもので、山本さんと語り合ったオーディオ話の数々は、いまや私にとって一生の思い出です。オーディオを熱く語る知己がいなくなって、私は身近な肉親を亡くした思いで、空虚感を禁じ得ません。思えば山本さんは私の趣味人としての心の支えでもあり、その死は、私とって人生を方向転換せざるを得ないほど辛い出来事でもありました。

みじんこのPCオーディオはどうなっているのかと申しますと、PCは普段使いしているMacBookPro15インチで、Rosetta200とFireWire接続したいところですが、なぜかOS10.68ではRosetta200が認識されず、かといって緻密で色彩感豊かなRosetta200を手放すのは惜しくもあり、仕方なくStelloのU3というUSB-DDコンバーターを介して、MacからのUSB出力をRosetta200にSPDIF変換して送り出しています。USB-DDコンバーターを入手するに際しては、事前に資料を色々調べてみたりしたのですが、U3がどの程度のものなのか、USB-DDコンバーター同士の機器比べをしたわけではないので、正直わかりません。まぁ、USB-DDCって、メジャーな存在ではないので機種も限られていますし、ダイバーターのような高額なUSB-DDCにいきなり投資するのは怖いので、U3でしばらくは我慢するとします。とりあえず、MacからRosetta200に問題なくデジタルデータが送られているだけでも良しとします。ちなみに、CD-601 Mk2の右隣、パイオニアのBDドライブの上に乗っている小さな黒い箱がU3です。ほとんど見えへんやん。


 みじんこの現在のレコードプレーヤーは、写真一番奥になりますが、テクニクスのSL1200Mk1です。いや、SL1200Mk1にこだわりがあるわけではなく、単に見た目が良くて値段が安かったから買ったのです。配線を徹底的にやりかえてやろうかと思ったのですが、それ以前の問題としてターンテーブルの回転が不安定で調子悪かったです。使い続けているうちに、ようやく回転が安定してきましたが、そうこうしているうちに・・・

こんなものを入手してしまいました。いわずと知れたテクニクスの銘機SP-10Mk2です。いかん、トーンアームが無いやんけ!前ユーザー曰く、キャビネットに空いている孔はFR-64S用らしいのだが、いまやFR-64Sは高嶺の花だしなぁ。何をチョイスしたらいいものか。

1 件のコメント:

  1. はじめまして。私は九州福岡県に在住の竹谷康男と申します。ブログ拝見いたしました。スピーカーすごいですね。始め「こんなスピーカー市販されていたかな?」と思いました。それほど仕上げが良いです。実は私は、35年程前からの故長岡鉄男氏の大ファンで、30年程前はフォステクスFE203を2発使用したバックロードホーンを使用していましたが、現在はD-55(フォステクスFE203Enスーパー、ツイターT-925A)を使用しています。最近ネットワークオーディオを導入し、アンプを買い替え、やっと理想の音に近付きました。もしよろしかったら、12月からホームページを開きましたので「オーディオマニアのうさぎ小屋」で検索すれば、見れます。しかし、スピーカーの仕上げは、艶消しクリーヤーニスで塗りむらが目立たないように完全な手抜きです。それとホームページは初心者中の初心者ですので、別にホームページでは無く、ブログでも良いような内容です。少し恥ずかしいです。http://2001hal9000.web.fc2.com/

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