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2012年5月14日月曜日

春のヘッドホン祭り2012のレポートその2


春のヘッドホン祭り2012のレポートその2です。スタジアムプレイス青山9階のオヤイデ電気&エレクトリ共同ブースでは、ゼンハイザーHD25用ヘッド ホン交換ケーブルを展示。真っ赤なケーブルが目を引き大注目でした。この交換ケーブルは当日の限定販売品として3本だけ製作したもので、7階のオヤイデ電 気販売ブースで1本6,000円でテスト販売しました。販売開始後1時間で完売した後も、問い合わせが相次いだ人気のケーブルです。この反響を元に、今後 の展開を考えておりますので、お楽しみに。

そしてこちらが今回のオヤイデ電気の目玉製品、同イベントが本邦初公開となるオヤイデ電気の新製品「HPC-SE」です。





HPC-SEは、SHUREの着脱式SEシリーズ専用のイヤホンケーブルで、一挙3カラーが登場します。
HPC-SE RedはSE535LTDにうってつけの真紅、HPC-SE BlackはSE535メタリックブロンズやSE425メタリックシルバーやSE315ブラックやSE215トランスルーセントブラックにマッチング。HPC-SE SilverはSE535クリアーやSE425クリアーやSE315クリアーやSE215クリアーにマッチングするでしょう。

音質的には HPC-SE RedとHPC-SE Blackに比して、HPC-SE Silverはやや高域にシャキッとしたアクセントを効かせた感じなので、例えばSE535LTDにHPC-SE Silverを組み合わせると、LTDの高域のアクセントがより強調されることになりますし、逆にSE535LTDの高域のアクセントを少し抑えたいのであれば、HPC-SE RedかBlackを組み合わせるのがよいでしょう。



 

発売は6-7月の予定で、長さは1.0mと1.3m。定価は7,000~8,000円台を予定。試聴された方々の感想は軒並み、純正はもとより、他のサードパーティ製リケーブルより、HPC-SEの方が断トツに音が良い、と好評でした。また、想定価格が安いのも魅力のようで、断線で純正ケーブルを買い替えるより、HPC-SEを買った方が安いのではないかと思います。この値段なら、クリアーケーブルのグリーン化現象が嫌で、別のリケーブルを探している人にも、音が良くなってグリーン化しないケーブルとして、うってつけです。

ま、安いからと言って、HPC-SEは手抜きをしているわけでなく、部品は厳選しています。製造コストから純粋にオヤイデ的に定価算出をおこなうと、7,000‐8,000円台になるわけです。

HPC-SEに使用するケーブルは、このケーブル用に新規開発されたもので、社内的にはHPC-26T PVCと呼ばれているケーブルです。いままでのオヤイデリケーブルの中では、最も柔軟で、取り回しよく、耳掛け部分のワイヤーがなくてもしっくりと耳に馴染んで、ごわつき感なくシュアー掛けできます。3.5ステレオミニプラグは、オヤイデ電気のP-3.5SRを使用。銀ロジウムメッキされた高級ミニプラグで、このミニプラグの品質も音質に多大な影響を及ぼします。オヤイデ電気としては、このミニプラグも抜かりないわけです。そんなわけで期待大のHPC-SE、発売までいましばしお待ちあれ!

こちらはオヤイデ電気が輸入販売するZEPHONE(ゼフォン)のイヤホンリケーブル群。ウエストンのUM3XRCなど用のEW-2、EW-6、アルティメットイヤーズの10proなど用のEU-15、EU-20、シュアーSE535、SE425、SE315、SE215用のEL-7、EL-8、エティモティックリサーチのER-4S用のEE-1、ER-4P用のEE-2が一堂に。

ちなみに、ゼフォンのリケーブルは、手作りの少量生産品なので、入荷数が少なく、全国流通の外販はしておりません。オヤイデ電気秋葉原店、オヤイデ電気オンラインショップ、イーイヤホン、フジヤエービックでのお取り扱いとなります。
こちらはオヤイデ電気が輸入販売するFiiOのポータブルヘッドホンアンプの展示。4月発売の新型ポタアンE17をメインに試聴展示しました。


E17は1.8~2万円のポタアンで、FiiOの中では最も高額な製品になりますが、それだけのクオリティと機能があって、なんと192kHz/24bitまでのデジタル入力にも対応するD/Aコンバーターとしても使えるのです。比較によく持ち出されるのが、FiiOのE7で、E7のDAC機能がUSB入力のみに対して、E17のDAC機能はUSB入力に加え、なんとTOSリンクおよび75Ωデジタル同軸入力(SPDIF)にも対応していること。また、E7は48kHz/16bitまでのデジタル入力対応だったのに対して、E17ではUSB入力で96kHz/24bit、SPDIF入力で192kHz/24bitまでの対応が可能となっています。ちなみに、アップサンプリングの機能はありません。SPDIFの入力ポートは、3.5ステレオミニポートとなっており、TOSリンクは丸型TOSタイプです。


さて、こちらはイベント会場で展示していた私の私物。E17の使用例です。上からE17、サイファラボのアルゴリズムソロ、ALOオーディオのRX AMP、iPod Touchの4段重ねです。なお、これらの機器は近日発売予定のオヤイデ電気製ポタアン貼り付けシートで各々粘着固定されています。これでゴムバンド要らずだ!ポタアン貼り付けシートについては、いまここで初めて書いたので、どこを探しても情報はないですよ。


まず、iPod touchからアルゴリズムソロへiPod dock to USBケーブルで接続。このドックtoUSBは私の自作で、製品化への試作モデルです。導体には0.5mmの5N純銀単線を使用。銀メッキOFC編組シールドと銅箔シールドを施し、絶縁材はフッ素樹脂を使用。このケーブルを元に、今夏か今秋にはオヤイデ電気で同様の仕様のドックtoUSBケーブルを製品化しようと、現在鋭意奮闘中です。




アルゴリズムソロのRCAポートからE17のSPDIF入力ポートには、これまた私の自作であり、オヤイデで製品化予定のRCA-MINIデジタル75Ωケーブルを使用。ああぁ、こんなニッチなケーブル造って、はたして売れるのだろうか。いや、きっと待ってる人はいるはず!てなわけで、アルゴリズムソロからE17まで、この専用デジタルケーブルを通してデジタル信号が伝送されます。


お次、E17とRX AMPとの間は、ミニミニケーブルで接続されています。これはオヤイデのP-3.5GLにオヤイデのHPC-22Wを組み合わせたオヤイデショップ限定ミニミニケーブルで、すでに売り切れてますが、両端を銀ロジウムにしたHPC-LL 9cmもの(SRLSRL9)はまだ若干在庫あり。買い逃すと再生産しませんのでご注文はお早めに!さて、この接続ではE17内でD/A変換されたアナログ信号が、ミニミニケーブルを通してRX AMPに伝送されるわけです。そして最終的な増幅をRX AMPに担わせています。しかしながらこの4段重ねはオーバーなので、一般にはRX AMPなどの最終段のアンプを除いて、E17までの3段重ねとすればいいです。もっともアルゴリズムソロ自体、相当に高額なiPod専用DAC(実売6万円代)なので一般的とは言えないのですが、iPodとE17との間にアルゴリズムソロをかますだけで、別世界が広がります。もちろん、iPodやウォークマンと、E17とをDock-ミニケーブルで繋げても、iPodやウォークマンへのイヤホン直挿しよりだいぶ音質アップします。ま、この世界、やりはじめたらきりがなので、楽しいわけです。皆さんも2段、3段、4段、5段重ねにチャレンジしてみてください。私も次は、バッテリーかトランスを加えるか、バイアンプ化するなどして5段以上を目論んでいます。

さて、こちらはヘッドホン延長ケーブルの試作品で、全国流通の外販品となるか、ショップ限定品にするかはまだ未定です。従来、市場に出回っている延長ケーブルのほとんどは、音質優先で造られておらず、ここに需要があると見込んだわけです。で、現在企画中なのは、アンプ側がフォーンになっているものと、3.5ステレオミニになっているもの、長さは1.3mと2.5mの種類。ケーブルはオヤイデのHPC-22Wを使用する方向。この試作モデルもHPC-22Wを使ってアッセンブルしています。


こちらが今回の延長ケーブルの肝の部分、オヤイデ電気の新型3.5ステレオミニメスプラグ、J-3.5SRです。銀ロジウムメッキされた電極に、銅合金削り出し、ナシ地クロームメッキされたカバー、ケーブル引出口はφ4.5。みなさん、この手の音質に優れた延長ケーブルどうですか?メスプラグの単売をするか否かも、皆さんの反響、要望次第です。



さて、こちらはさりげなく展示していたので、みなさんあまりお気づきにならなかったと思いますが、シュアーSRHヘッドホン専用のオヤイデ電気製ヘッドホンケーブル。仮称でHPC-SRHと呼んでいます。このイベントまでには製品化しようとしていたのですが、間に合いませんでした。とほほ。その分、いいもの造りますので、お待ちの方々、もうしばしご辛抱下さい。




当初、ヘッドホン側プラグは、カバーをオール樹脂製で考えていたのですが、その後金属製に変更し、あとちょっとで完成と言うところで、金属プラグはヘッドホン本体側のロック機構を削ってしまい、やがてロックが掛からなくなるという欠点が発覚。あえなく開発は振り出しに戻り、今度は先端のバヨネットロックを樹脂で、手で握るカバー部分を金属で製作するというハイブリッド案が浮上。現在その方向で開発を進めています。




そんなわけで、HPC-SRHの製品化まで、もうしばし掛かりそうですが、諦めませんのでお待ちください。

ということで、オヤイデ電気&エレクトリの共同展示ブースのレポートでした。お次は7階の販売ブースのレポートを予定しています。

4 件のコメント:

  1. ヘッドホン延長ケーブルの発売希望。
    オヤイデ電気の新型3.5ステレオミニメスプラグ、J-3.5SR単体の発売も希望。
    6.3や2.5のステレオミニメスプラグもお願いします。
    HPC-SRHは、シュアー製ヘッドホンをもっていないわたしには、あまり関係がありませんがいつものオヤイデらしい高性能ケーブルになることを期待してます。
    SONY MDR-EX1000のオヤイデ電気製ヘッドホンケーブルの発売も希望。

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  2. "アルゴリズムソロのRCAポートからE17のSPDIF入力ポートには、これまた私の自作であり、オヤイデで製品化予定のRCA-MINIデジタル75Ωケーブル"

    これすごく欲しいです!

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  3. ヘッドホン延長ケーブルは今夏発売に向け、現在生産中です。乞うご期待下さい。
    3.5ミニメスプラグも発売予定ですが、2.5マイクロのメスはさすがに需要が少なさそうで、商品化は難しいでしょう。どういったところに需要がありそうかお教えいただければ、検討も可能です。
    MDR-EX1000は、コネクターが入手できれば幸いなのですが、おそらくソニー独自のプラグっぽいので入手は難しく、サードパーティ製リケーブルは実現が困難です。RCA-MINIデジタル75Ωケーブルは、とてもニッチなケーブルですが、もうじきケーブル部分が出来上がってくるので、今夏には発売できそうです。ただ、全国流通の外販品とするには、需要が少なさそうなので、オヤイデオンラインショップのみの直売品となる可能性が高いです。

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  4. ”RCA-MINIデジタル75Ωケーブルは、とてもニッチなケーブルですが、もうじきケーブル部分が出来上がってくるので、今夏には発売できそうです。”

    期待してます!全うな価格(笑)なら絶対買うので、発売する時はブログで広報お願いします!

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