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2010年11月26日金曜日

B&W P5のアップグレードケーブル発表!


突然ですが、B&Wの高級ヘッドホンP5のオプション品となるアップグレードケーブルPEC/P5がマランツコンシューマーマーケティングより発表されました!で、このアップグレードケーブルPEC/P5が、オヤイデ電気製なのです!写真はマランツさんのページからの拝借。

P5自体、聴けばなるほどと納得されると思うのですが、他社のヘッドホンとは一線を画する、B&Wのスピーカーにも通ずる音作りで、相当に上品な音調を有した、聴き心地のよい音なのです。デザインも洗練され、フィット感は独特ながら圧迫されることなく程よい密閉感が得られます。ヘッドホン第一作目で、よくぞここまで練り込んだなぁと感じさせる出来の良さです。


これがPEC/P5。マランツさんでは、ここのページある様に以下のキャンペーンを実施されますので、内容を抜粋転載します。

「2010年12月1日~2011年1月末日※応募締切:2011年2月10日の消印まで有効とさせていただきます。期間中にB&W P5モバイル・ヘッドフォンをご購入頂き、キャンペーンにご応募頂いた方全員に、オヤイデ電機商会製特注限定生産のP5専用アップグレード・ケーブルPEC/P5/1.3Mを1本プレゼント。」
「本品PEC/P5は、本キャンペーン終了後に限定数量を販売予定しております。
※希望小売価格¥6,300/1本税込。 ※サービス・パーツ扱いとなります。」

なお、オヤイデはあくまで製造元なので、P5やPEC/P5の直販は行いません。P5のご注文はB&W取り扱いオーディオ店へ、キャンペーンお申込みはマランツさんにお願いします。また、このオプションケーブルは、B&Wの日本総代理店であるマランツコンシューマーマーケティングの企画製品で、キャンペーンは日本国内で販売されたP5に対してのみ適用されます。


これがP5のヘッドパッドを外し、オプションケーブルを嵌め込んだところ。P5は従来のヘッドホンにはない、ちょっと特殊な差込機構を有しています。ヘッドパッドはマグネット着脱式なので、簡単に着脱できます。

P5の仕様およびオプションケーブルの詳しい仕様はマランツさんのホームページをご覧ください。


プラグのうち、アンプ側が3.5ミニプラグ、P5側が新開発となる2.5ミニミニプラグ。
3.5ミニプラグはオヤイデ電気のP-3.5SRのケーブル引出口φ4mmバージョン(非単売品)で、オヤイデのHPCシリーズにも使われている3.5プラグです。(単売されているのはP-3.5SRのケーブル引出口φ6mm)。

2.5ミニミニプラグは、P-3.5SRの設計を踏襲しつつ、2.5ミニミニプラグにダウンサイジングし、かつp5の特殊な差込口に勘合できるようピン根元にケース本体外径より径を細くした円筒形部を設けるなど、形状を練り直したプラグです。また、φ1.8という極細ケーブルに適合するよう、ケーブル引出口も特別に小さくしています。なお、このPEC/P5用2.5ミニミニプラグは非単売品ですが、多少形状を変更した汎用2.5ミニミニプラグは、近々単売の可能性があります。

PEC/P5の開発はわたくしが担当させていただいたのですが、試行錯誤の連続で、本当に苦労しました。何に苦労したかというと、ケーブルの直径がφ1.8の極細線だという点です。

φ1.8のケーブルとなると、既存のケーブル設計は適用できず、しかし高音質でなければならない。このケーブルは企業秘密の塊みたいなもので、多くは語れないのですが、極細電線を得意とするケーブル製造メーカーの協力を得て、医療機器のカテーテルや胃カメラに使われるケーブルと同等の高精度で作られています。まさに0.01mm単位で構造設計を追いこんでおりまして、プラグとケーブルのアッセンブルも含めて、絶対に他社では真似できない精度と音質を有したケーブルに仕上がっています。

P5のヘッドホンコードを付属品からPEC/P5に交換すると、P5付属ケーブルに比して一聴して音圧が上がったように聴こえます。そして、全体の帯域バランスや音色を保ちつつ、音像のピントや音抜けが向上しています。苦労した甲斐がありましたが、完成品を聴いたときに、その苦労は報われた感じがします。皆さんもマランツさんのキャンペーンを機会に、ぜひP5とPEC/P5のセットを入手してみてください。

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