「オーディオアクセサリー銘機賞2011」各部門の“金賞”が11/1に発表され、オヤイデ電気の4製品が受賞しました!ファイルウェブの受賞製品発表記事はこちら。
まずは、TUNAMI TERZO XX。オーディオケーブル部門(2.5万円~5万円未満)での金賞受賞です。この価格帯はラインケーブルの売れ筋価格帯であり、製品数が最も多い激戦区ですから、それを勝ち抜いたというのは、なかなか凄いことだと思います。TUNAMI TERZO XXは、がっちりと芯の強い基音に、肉付き良く押し出し感に秀でた音色を特長とし、このクラスにおいて、レンジの広さと解像度の高さも抜きんでています。それだけでは、他にも類似したケーブルがあるのですが、TUNAMI TERZO XXが一歩先んじているのは、楽器やボーカルの質感や艶やかさを見事に表現でき、音ではなく、音楽を聴かせる力に秀でているところだと思います。
そして、次なる受賞モデルはTUNAMI TERZO RR。オーディオケーブル部門(2.5万円~5万円未満)での金賞受賞です。先に紹介したTUNAMI TERZO XXのRCAバージョンですね。バランスとアンバランスで一括した比較は難しいのですが、TUNAMI TERZO RRは、TUNAMI TERZO XXに比して、よりボーカルの色気が出ます。一方、TUNAMI TERZO XXは、TUNAMI TERZO RRに比して、高域の輪郭の鮮明さが増している印象があります。これはプラグのメッキの違いによるものです。
勝手に名前を出して申し訳ないのですが、ジャズ・ロック好きで有名なオーディオライター兼カメラマンの山本博道さんも、上記2モデルを一聴して気に入られ、 相当な数のTUNAMI TERZO XXとTUNAMI TERZO RRの製作依頼があり、ご自宅と九州のご実家のシステムに多数導入されています。山本さんの場合、システムにぴったりワイヤリングできるよう、特注長さでのご注文だったので、私が製作したのですが、とにかくかなりの本数であったこと、中には10mペアものがあったり、片端がRCAでもう一方端がXLRという、TUNAMI TERZO XXとTUNAMI TERZO RRを合体させたRCA-XLRケーブルなども幾本かあり、けっこう作るの大変でした。
3つ目の金賞受賞モデルは、RCAプラグのGENESISです。ケーブルパーツ部門での受賞です。GENESISは、TUNAMI TERZO RRに装着されているRCAプラグで、独創的な3重リングによるコレットチャック方式を採用しています。コレットチャックの滑らかな回転も特長で、4個ペアで一万円超えの少々高価なRCAプラグであるものの、ハイエンドなRCAケーブルを自作したい人に、ぜひ試してもらいたいプラグです。
4品目の金賞受賞は、ターンテーブルシートMJ-12です。アナログ音質向上アイテム部門での受賞です。MJ-12は、おもて面にすり鉢テーパーの付いたターンテーブルシートで、スタビライザーでレコード盤を押さえることで、反りがほぼ完全に解消され、トレーサビリティが格段に向上するというものです。
MJ-12は、テーパー付きターンテーブルシートをお求めやすい価格で製品化したいという想いから企画した製品で、発売以来、国内はもとより海外での評価が非常に高いです。
銀色に光り輝くアルミニウム製の削り出しボディは存在感抜群で、レコードプレーヤーに載せると、これまたかっこいいんですわ。スパイラル状に配置された孔は本来鳴き防止用に設けたのですが、デザインの美しさにも一役買っており、この孔のおかげで20cm盤やドーナツ盤などの取り外しも容易にできるのです。アナログ愛好家の方で、まだMJ-12を使ったことのない方には、この抜群のトレース力をぜひ試してほしいというのが、開発担当の私の想いです。そして、MJ-12と一緒に、レコードスタビライザーSTB-MSやSTB-HWもよろしくです!
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