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2010年9月29日水曜日

自作スピーカーコンテスト授賞式レポート

9/26日曜日、東京神楽坂にある音楽之友社の音楽の友ホールで「Stereo」自作スピーカーコンテスト授賞式が 開催されました。オヤイデ電気もホール入り口のロビーにて製品展示を行いました。オヤイデ電気の ブースにはわたくし荒川が担当しまして、店の常連さんはじめ、多くのスピーカークラフト愛好家とお話ができました。ここにイベントの一端をレポートします。

12:30-13:50 第一次審査通過作品のフリー試聴
14:00-15:00 表彰式
15:00-15:30 作品フリー試聴
15:30-17:00 Stereo7月号「本誌筆者6人によるスピーカー競作2010」試聴
17:00-18:00 受賞作品中心のフリー試聴


オヤイデ電気の展示ブース。オーディオ自作派の方々が多く来場されるので、自作用の切り売りケーブルやプラグなどを中心に展示しました。多くの方に“みじんこさん~”とお声掛けいただき恐縮でございました。


こちらオヤイデブースの隣のコイズミ無線さんブース。TQWTスピーカーや小型バックロードを持ちこみ、鳴らしていました。今回のイベントのお題にもなっているStereo7月号ふろく6.5cmスピーカーユニットを取り付けられるエンクロージュアも販売されていました。


第一次審査通過作品たちの一部。こちらは小型エンクロージュアの作品群。
今回のお題は、月刊Stereoの2010年7月号ふろく6.5cmスピーカーユニットを使った自作スピーカー。
今回の自作スピーカーコンテストは、応募総数147作品で、一次審査(書類審査)を通過したのは、一般部門30作品とジュニア5作品。本日はそれらの中から、2次審査を勝ち抜いた作品が発表・受賞されます。


第一次審査通過作品たちの一部。こちらはジュニア部門の作品群など。


第一次審査通過作品たちの一部。こちらは小型スピーカーの作品群。


第一次審査通過作品たちの一部。こちらはフロア型スピーカーの作品群。


第一次審査通過作品たちの一部。こちらもフロア型スピーカーの作品群。


みじんこ的に気になった作品を幾つかクローズアップ。花島実さんの「ファマティ」は集成材の木組みが素晴らしく、素人工作とは思えない出来栄え。お見事!



松本敏夫さんの「竹筒スピーカー」。アイデアもよく、和室に合いそうな外観もグッドです。


石田健一さんの「木彫VIII」。集成材を見事に彫り込み、もはや趣味のオーディオクラフトではなく、木工のプロの域に達しています。このエンクロジュアは、おいそれと真似はできませんね。石田先生もビックリかもしれません。


12時15分の開場とともにどどっと来場者がホールに流れ込み、あっという間にホールは熱気に包まれました。来場総数は分かりませんが、事前の予約では180-200名ほどの来場希望があったそうで、来場実数もおそらくそのくらいでしょう。


ホールの各所では応募スピーカーの試聴が行われ、みなさん熱心に聴き入ってました。みな同じFOSTEXの6.5cmユニットを用いながらも、音色は様々。卓上ニアフィールドにちょうどよい大きさや音色のスピーカーから、メインのオーディオシステムにも使用できそうな、堂々とした鳴りっぷりの作品まで色々です。


授賞式の様子。ステレオ編集長の大谷さんが司会進行。笑いを交えつつ、授賞式は円満に進みます。


ジュニア部門では、4歳の男の子から小学生の女の子、受験生の男の子など、将来有望なオーディオファンの受賞が発表されました。各受賞作品には、評論家の先生から評価した点などお褒めの御言葉がありました。ジュニア部門のあとは、一般部門の受賞が行われました。


授賞式の後、しばし休憩時間を挟んでから、評論家の先生の作品の試聴会が催されました。詳しくはStereo7月号か、再掲されるであろうStereo11月号をご覧ください。


評論家試聴会で使用されたのは、アンプがLUXMANの新型プリメインアンプL-507u、SACDプレーヤーが同じくラックスマンのD-05。これらの機器に電源を供給するのは、オヤイデ電気のEE/F-S2.0とコンセントR1、それに電源プラグP-037、ボックスにパナソニック電工のDFZ-3022K1を使用した私の自作電源タップ。自作と言っても、単に個々のパーツをネジ留めしただけなんですけど、お役に立てて何よりです。


評論家作品の様子。浅生さんは小型スピーカーに、別途ウーハーボックスを組み合わせて鳴らされました。これら評論家の方々のスピーカーも、良い音で鳴っていました。詳細はおそらくステレオ11月号に載るでしょう。

秋葉原でもなく、有楽町でもなく、普段あまり足を運ぶ機会のない神楽坂に、ほんまに人来るんかいなぁ、と開場まで心配でしたが、実際にはもの凄い盛況ぶりで、スピーカークラフト趣味の健在ぶりを垣間見ることができました。

私も長岡ファン、フォステクスのユニット愛用者で、オーディオみじんこをご覧いただければ分かる通り、スピーカークラフト派です。フォステクスの佐藤晴重さんがお亡くなりになられて以降、フォステクスの試聴イベントが途絶えてしまい(音展には出品されてますが)、また自作スピーカーチャリティオークションもここ数年開催されず、自作スピーカーの火が消えてしまうのではないかと危惧していたのです。しかし、今回のステレオ誌主催のイベントで、自作スピーカーを愛好する方々と沢山お会いでき、心底ほっとしました。

スピーカーユニットメーカーフォステクスさんも、今年はインターナショナルオーディオショウに初出展されるそうで、おそらく展示は完成品スピーカーがメインでしょうが、限定ユニットも含めてより一層の製品開発に期待したいところです。

イベントにはフォステクスから関係者が多数応援に駆けつけておられました。そこで、FE168ES-Rの製品化についてフォステクスのご担当者にお伺いしたところ、中国からのレアメタルの供給減や価格変動の激しさから、アルニコマグネットの安定した生産が難しく、実現は難しいとの事でした。FE168ESの後継となるロクハンの限定ユニットを待ち望んでいるマニアは、多いと思うんですけどね。

それはともかく、これからも音楽之友社さんには、スピーカークラフトの盛り立て役として、フォステクスさんとともにこのようなイベントを定期的に行ってほしいと、切に望む次第。
では、今日はこの辺で。

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