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2016年11月30日水曜日

オーディオユニオン御茶ノ水アクセサリー館リレー試聴会レポート




昨日オーディオユニオン御茶ノ水アクセサリー館でリレー試聴会というアクセサリーメーカーの試聴会が開催されました。メーカー各社が製品を持ち寄って、アクセサリー館に設けられた試聴システムを使ってのケーブル&アクセサリーの比較試聴を行いまして、オヤイデ電気はエントレックの仮想アース装置、およびオヤイデ電気の電源タップ類を試聴しました。

エントレックのグランドボックスは、小型のミニムス、シルバーミニムスを試聴し、次いで大型のテルス、シルバーテルスを試聴。女性ボーカルもので4機種を聴き比べ、次いでジャズでも聴き比べ。アースケーブルはオヤイデ電気の3398-EYや3398-ERを用い、SACDプレーヤーのアース端子につないだり、プリアンプのRCA空きジャックにつないで試聴。ミニムスとテルスは、予想通りジャズ向きかと。キャノンボールアダレイの枯葉の低域の分解能とトランペットのリアルさがダントツ。ボーカルものでも4機種聴き比べ、これはシルバーミニムスとシルバーテルスといったシルバー入りグランドボックスに軍配が上がり、声の質感がググッと増してきます。エントレック社はわざと2つの音質傾向のグランドボックスを商品化したのでしょうが、なかなか絶妙な違いです。


 
オヤイデの電源ボックスの試聴も行いました。「オヤイデ」と言えば「電源」というほど、電源タップはオヤイデ電気の中でも、特に人気の売れ筋アイテムです。


今回はオヤイデの電源タップの中から4種類を選んで試聴。まずはOCB-1EXs。聴感上のレンジは中域が盛り上がって、高域、低域は大人しめのはかまぼこ型。音の粒立ちは細かく繊細で、聞きやすい音。コンセントとプラグに銀/ロジウムを使っているので、どんしゃりかと思いきや、予想を裏切り、今回の試聴ではその逆だった。このかまぼこ型のレンジの印象は、ケーブルのL/i50EXの性格か。


OCB-1SX V2ではレンジが広がり、こちらの方が音に躍動感が出て、生き生きとした音。音場の展開も広め。プラグとコンセントは、OCB-1EXsよりも下位グレードだが、ケーブルがL/i50からブラックマンバV2になったことが音質に大きく影響している。





以前の印象では、MTS-6は、ステンレス筐体の影響か、高域のカンカンしたピークが気になったものだが、今回のMTS-6は冴えている。スパッと切れわたるシンバルとトランペットに、ボーカルもすっきり澄み切って、声に張りがある。なぜだ?不思議だ。昨日の酒が残っているわけでもないので耳は正常だ。これは同行したアシスタントも同意見で、MTS-6の高解像度、俗にいう写実系の描写に、2万円台の値段は安すぎる、とてもパフォーマンスの高い電源タップだと感じた次第。クールでシャープでハイスピードな音色。


MTS-6の切れの良さを滑らかにしつつ、声の質感に潤いが付加されて上質な音。音の粒立ちが極々微粒子で、音像は明瞭だが、刺激感は皆無で、クオリティが高い。4万円台の意義はあるなと再認識。MTS-6とは良し悪しではなく、好みの問題かもしれない。楽器の質感、声のリアリズム、音の色彩感が感じられる。

MTB-4が私の評価では1位だったが、MTS-6もレスポンスの良さではMTB-4を上回っており、 好みによってはMTS-6の方が合っている楽曲もあり、甲乙つけがたい。一般の皆さんにも聞いていただける機会を年明けにも企画しようかと思います。電源タップ選びでご相談があれば荒川まで。

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