しかし、それに至るまでの合板の木口処理、組立後の表面研磨とネットワーク配線、ユニット取り付けも含め、トータル3日ほどをこのスピーカー製作に費やしています。これは木口にヒノキの1mm厚の薄板を貼りつけているところ。ホットボンドを木口に塗ってから、次いで薄板を乗せ、アイロンで接着していきます。薄板と合板との間に隙間ができないよう接着させていくのはなかなか根気のいる作業ですが、仕上がりに大きく影響するところなので気が抜けません。ヒノキの薄板は東急ハンズで売っています。
やすりがけは手で行います。私はマジックサンダーというフィニッシングペーパーの類を使っています。これも一面一面丁寧に磨き上げていきます。継ぎ目にはどうしても板同士の段差が生じるのですが、それをサンダーでツラ一にしてくわけです。一挙に仕上げまで持っていくので、程よい細かさを有するマジックサンダーの240番のみを使っています。
ユニットを取り付けて音出し開始!おお、なかなかやるじゃないか!というのが第一印象。大音量時のスケール感は、後ろに見えている大型スピーカーに適わないものの、通常の音量ではヒケを取りません。6畳間ではむしろ、このくらいの10cmユニットの方が、元気よく動いてくれて、かつ点音源に近く、音の広がりがスムーズな印象です。
ちなみに、上のユニットは、月刊ステレオ8月号の付録フルレンジユニットP1000。7月20日に本屋へ並ぶのでまだ入手できません。あしからず。下のユニットはコイズミ無線限定販売の10cmウーハ―FK10W。両方10cmなので見た目のマッチングもまぁまぁで、幅15cmのスリムなトールボーイに仕上がりました。
さて、これはというと、見ての通りコイルです。コイルをスピーカー配線の途中にかませることで、ウーハ―のローパスフィルターとして機能するわけです。
この定数を幾つにするかでウーハ―のカットオフ周波数が決まるのですが、P1000にFK10Wをプラスした際に、マッチングしやすいコイルはどれか?というのを今回のミュージックバードのお題目にしたいわけです!で、コイズミ無線さんにご協力いただき、コイズミオリジナルのOFCコイルを6種類借りてきました。ネットワーク配線をそのまま背面のダクトから直出しにして、途中にミノムシクリップを設けて、コイルを適宜つなぎかえれるようにしています。配線材はフルレンジ側に3398-18、ウーハ―側に3398-16をあてがっています。
さて、今週いよいよ音楽之友社でこのスピーカーの音出しテストを行います。結果は7月下旬と八月上旬のミュージックバードで放送されますので、お楽しみに!
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