このブログを検索

2013年2月6日水曜日

オヤイデ電気のクリーニングスティックECが2/8に発売されます!

さてさて来る2/8にオヤイデ電気の新製品「クリーニングスティックEC」が発売されます! この製品はフェルトをプラスチック板に接着固定し、スティック状にカットしたクリーニング用品です。フェルトに含浸させた研磨剤とワックスによって、電極がピカピカになります。写真では分かり肉ですが、このスティックは幅が4mmと狭い先端と、幅が6mmと広い先端とを有した、長細い略台形をしています。細い方はIECコネクターのクリーニングに好適で、広い方はコンセントに好適です。

 
 使い方は簡単。コンセントにクリーニングスティックECを数回抜き差しするだけです。なお、クリーニングスティックECは絶縁材で出来ているので電気は通さないのですが、念のためクリーニング前にブレーカーを落として下さいね。


 IECコネクターの電極のような、細い隙間の奥にある電極にも、クリーニングスティックECはもってこいです。いままでは、IECコネクターを直接掃除できるようなクリーナーはほぼ無いに等しく、せいぜい接点復活剤を吹き付けるくらいしかなかったのです。しかしクリーニングスティックECなら、狭い隙間もなんのその。ほんの数秒であっという間にIECコネクターのクリーニングが行えます!


使い方はコンセントのときと同じで、IECコネクターの電極スリットにクリーニングスティックECを数回差し込むだけ。結構ですね、経験上、いくらいいオーディオケーブルやコンセントや電源タップを使っていても、接点がほこりや酸化被膜、硫化被膜なので覆われていると、音が鈍り、S/Nも悪くなり、なんとなく曇りがかった音になります。

ケーブルの接続部分は、信号伝送、電力伝送経路において、かなりノイズを発生しやすい箇所で、実際にノイズチェッカーで測ってみると、盛大にノイズが検出されたりします。電極の汚れと音質低下との関係は諸説あって、分かりやすくは汚れによる接触抵抗の増加が挙げられます。また、一説には、ほこりなどの汚れが電極間に絶縁被膜として働き、一種のコンデンサー効果をもたらし、信号の欠損を招くとか。また他説によると、汚れた電極がAM検波という一種のアンテナとして働き、ラジオ放送などの電波をノイズとして拾ってしまい、音質が低下するなど。

ま、因果関係は色々あれど、オーディオ機器やケーブル類の接点クリーニングは、最低年一回、できれば半年に一回程度やりましょう。接点には知らぬうちに相当ほこりや煤が付着しています。特に、無メッキものの電極であれば、空気中の硫化ガスや酸素によって、硫化被膜や酸化被膜が形成され、導電性を低下させます。また、メッキされていれば安心かといえばそうでもなく、クリーニングスティックで掃除してもらえば、だいたいにおいてスティックが真っ黒になり、相当な汚れが付着していたことがお分かり頂けると思います。

特にケーブル類の接点は、信号伝送にしろ電力伝送にしろ電気が流れるわけで、それにともない多少なりとも電磁波を生じます。その露出部たる接点はシールドがなされてない事が多いため、特に電磁波が外部に放出され、電磁波によって吸い寄せられた空気中のほこりが、電極に付着しやすいのです。

 クリーニング後のスティックはこんな風に黒ずみます。汚れが落ちた証拠です。この状態でもまだ数回は使えますが、あまりに真っ黒になったら捨てて下さい。フェルトも抜き差ししているうちにほぐれますので、適宜ほぐれた糸をハサミで切り落とすか、ほぐれがひどい時には新しいスティックに代えて下さい。


もちろん電源プラグなどの電極が外に突出しているプラグの電極も磨けます。スティック状なので、従来磨きにくかった電極の根本付近も磨き残しなく綺麗に磨けます。

クリーニングスティックの研磨力はけっこう強力なので、あまり強く何回も擦り過ぎると、メッキものであればメッキが薄くなって、場合によっては地金が透けて見えてしまいますのでご注意を。ほどほどの力でクリーニングして下さいね。

あと、無水エタノールや消毒用エタノール、パンドー29Dなどの接点洗浄スプレーを、クリーニングスティックECと併用して汚れを落としたい方もいらっしゃると思います。その場合は、クリーニングスティックでクリーニングした後に、エタノールで電極を拭くか、エタノールで拭いた後にクリーニングスティックECを使うか、ケースバイケースで、好みでお選びください。

クリーニングスティックEC⇒エタノール・接点洗浄スプレーの場合:電極をコートしたワックスが拭きとられて、ワックスの酸化防止効果は消失しますが、電極に何も残したくない人にはこの方法がよいでしょう。

エタノール・接点洗浄スプレー⇒クリーニングスティックECの場合:電極をコートしたワックスは残りますので、ワックスの酸化防止効果は維持されます。注意点として、エタノールが完全に蒸発してからクリーニングスティックを用いてください。


クリーニングスティックECはオーディオだけでなく、SDカードなどの電極をクリーニングするのにも好適です。SDカードの電極って、窪んだ位置にあって、布で拭いても拭き切れないんですよね。そういうとき、スティック状のクリーニングスティックECを使えば、窪んだ位置にある電極の汚れも数回擦るだけで落とすことができます。ただし、電極を傷めるのを避けるために、あまりに強く擦り過ぎないで下さいね。





皆さんも1本や2本は使っているであろう、いまやパソコンの接続ケーブルの主流であるUSBケーブル。USBポートって、ほこりが積もって汚れると、すぐに使えなくなるんですよね。ところが、この電極もまた、奥まった位置にあってお掃除しにくいんですよね。そんなUSBケーブルやパソコンのUSBジャックも、クリーニングスティックECを使えばささっと簡単に綺麗になって、途切れがちだったUSB接続が復活したり、伝送が安定したりしますよ。オーディオ的には、PCオーディオのUSB-DACで音質向上が望めると思います。

 クリーニングスティックECは、このようなパッケージで店頭に並びます。全国のオーディオ店、家電量販店、インターネットショップ、オヤイデ電気秋葉原店、オヤイデ電気オンラインショップでお求めいただけます。1袋にスティックが6本入って定価945円。実売760円程度で売られると思います。このスティックを使う前と、使った後との音質を比較されると面白いと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿