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2010年7月28日水曜日

高野様のSTB-CM使用レポート

今月初めにSTB-CMのモニタープレゼントを実施しまして、続々とご感想が寄せられています。早速の書き込みありがとうございます。書き込みはオヤイデのオンラインショップのレビューにありますのでご覧ください。
さて、モニタープレゼント当選者のお一人、東京都の高野様より、STB-CMの詳細なレポートが届きましたので、ご本人了解のもと、ここに紹介させていただきます。
以下、高野様のレポートのほぼそのまま転載です。
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“序章”(準備):
6mm厚のMDFボード 300x400 を4枚購入。
うち2枚のMDFボードの6箇所に穴を開ける。
穴の大きさは24mm角。


続いて、穴を開けていない2枚のMDFボードをそれぞれ穴を開けたボードに貼り付けます。


これで厚さ12mm、300mmx400mmのボードが2枚完成しました。


もちろん塗装します。
さて、これでSTB-CMを使用する準備が出来ました。
2枚の厚板を用意し、4隅にカマボコ型の溝を彫るということが出来ず申し訳ないですが、均一の深さに溝を掘るということを考慮した場合、これが一番間違いの無い方法と考えました。
しかし、このMDFのボードサイズは、中途半端なサイズです。
電源タップに使用するには大きいし、アンプやプレイヤーに使用するには少し小さい。


さて、これを何に使用するかというと、我が家の唯一のブルーレイも再生できる、マルチチャンネルSA-CDプレイヤーこと、プレイステーション3(以下、PS3)に、です。

意外な使い方を、ということでしたので、別にオーディオ機器に縛られずに、こういう機器に使うのも良いのではないだろうかと考えたわけです。


視聴盤は、オヤイデ電気・リスペクトとして、こちらのCDを視聴に使用しました。
こういうCD、結構気に入ってます。作成者側も楽しく作成しているのが伝わってきますので。
(みじんこ注釈:このCDはラスマスフェイバーのPlatina Jazz -Anime Standards Vol.1 )


“第1章”(視聴):
視聴の説明:
上記2枚のオーディオボードの間に、STB-CMを配置し、STB-CMの様々な置き方で聴こえ方が変わるのかを試しました。


画像の通り、2枚の板の間に設置したSTB-CMによって、上の板は支持されています。
以下、視聴中のSTB-CMを拡大した写真です。

視聴をするにあたり、各種STB-CMの配置方法を下記の通りとします。

“横”…円筒形であるSTB-CMが横倒しになり、STB-CMの軸線が機器の左右方向を向いている状態で配置。

“たて”…円筒形であるSTB-CMが横倒しになり、STB-CMの軸線が機器の前後方向を向いている状態で配置。

“直立”…円筒形であるSTB-CMが直立状態になり、STB-CMの軸線が機器の天地方向を向いている状態で配置。

これを、4点支持、3点支持(前2、後1)、及び、3点支持(前1、後2)に配置した状態でそれぞれ(計9通り)視聴しました。

いずれの状態もPS3本体を軽く揺さぶっただけで前後左右に転がりました。免振構造にはなっているみたいです。


<テスト1>
“横”4箇所に配置
一聴して、キレが増した。音場が拡がった。
低域が増量したものの、高域は変わらず。
重心がやや後ろ下より。


<テスト2>
“たて”4箇所に配置:
キレ、音場の拡がりともテスト1(横:4箇所)と同じ。
しかし、全体的にS/N比が増した感じ。
こちらも重心は後ろの方、下より。


<テスト3>
“直立”4箇所に配置:
キレがより増した。
しかし高域が落ち、モニターライクになった。
重心、手前寄り。


<テスト4>
“横”機器の前面側2箇所、後ろ側1箇所に配置:
キレは少し落ちて落ち着いた音調に。なお、低域が増した。
どっしり感がある。重心は後ろの方、下より。


<テスト5>
“たて”機器の前面側2箇所、後ろ側1箇所に配置:
キレが少し上がり、元気の良い音に。
高域と低域が目立ち、中域が少し埋もれたようにも感じた。
個人的には好きな音。


<テスト6>
“直立”機器の前面側2箇所、後ろ側1箇所に配置:
キレは、テスト4(横:前2後1)と同様、少し落ちて、落ち着いた音調になった。
しかしテスト4と比較して中域が回復し聞きやすくなった。
ただしテスト4で感じられたどっしり感がなく、モニターライクになった。
しかしながら、それでもS/N比は高いのが感じられる。


<テスト7>
“横”機器の前面側1箇所、後ろ側2箇所に配置:
キレが今までと比べて少し減少した。
重心は真ん中の後ろより。
平べったいカマボコ型のようなモニターライクとはまた違ったモニター具合。


<テスト8>
“たて”機器の前面側1箇所、後ろ側2箇所に配置:
テスト4(横:前2後1)と同様にキレは少し落ちて落ち着いた音調に。
なお、低域が増した。どっしり感がある。
重心は後ろの方、下より。


<テスト9>
“直立”機器の前面側1箇所、後ろ側2箇所に配置:
キレはテスト8(たて:前1後2)と同じ。
ただし低域が膨らみがちのカマボコ型。
重心は後ろの方、下寄り。

テスト1~9を視聴して、テスト5(たて:前2後1)が個人的に一番好適に感じました。
テスト5で採用した設置方法を今後採用します。


“第2章”(他商品):
唐突ではありますが、我が家にはINS-CF(4個)が2セットあります。
一セットは普通に購入し、もう一セットは限定版のINS-BSとセットで付いてきたものです。
こちらを“第1章”で効果の高かった、テスト5「“たて”にした状態で、機器の前面側2箇所、後ろ側1箇所に配置」の状態でINS-CFを設置します。
なお、INS-CFは1枚だと穴の中で倒れてしまいますので、2枚重ねて使用しました。


視聴中のINS-CFの拡大画像です。
こっちの方が格好良いかもしれません。
音は、キレがより細かくなり、全体的に華やかになりました。
少しハイ上がりで低域がダウンした、中高域メインの音作りとなりました。
クラシックには良いかもしれません。


“第3章”(遊戯):
ここからは、更に遊んでみようと思い、創意工夫しました。

まず、同サイズのMDFボードを更に2枚購入し、貼り合わせます。
これにより、厚さ12mm、300x400mmの板が完成します。
この全周に、厚さ10mm、高さ20mm、のラワン棒を貼り合わせます。
最終的に塗装したものがこちらとなります。


底面にはフェルト生地を貼りました。


続いて、JR浅草橋駅線路下にある天然石を販売する店で購入した水晶を砕いたものを敷き詰めます。


もうここまで来れば予想が付いていると思いますが、ACOUSTIC REVIVEのクォーツアンダーボードの真似事をSTB-CMとのハイブリッドで試してみようというのが、“第3章”の主旨です。

勿論、“第1章”で紹介しましたオーディオボードを上に乗せることが出来るようにしてあります。

なお、STB-CMの配置は、これまた“第1章”で効果の高かった、テスト5「“たて”にした状態で、機器の前面側2箇所、後ろ側1箇所に配置」の状態で設置します。


結構な高さになり、大丈夫かな、と視聴前は不安になりました。

視聴の結果は、まず、音に艶が出ました。これまでのテスト結果からは得られなかった効果です。
音のキレはテスト5の時と変わらず、そのままでした。
重心は後ろの方、少し下よりです。
S/N比がこれまでで一番高く、かつ聴きやすいものでした。

最終形態と言っても良いかも知れません。

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以上、高野様のレポートのほぼそのまま転載でした。
もう本当に、これでもか!というくらい詳細な配置パターンでベストな音質を探っていただき、これからSTB-CMを使用する方々にも、きっと参考になる情報です。オーディオボードもかなり凝ってますね。少し水平が取りにくそうな気もしますが、水晶系は効果がありそうですね。私もアコリバの水晶インシュレーターRIO-5010好きで、愛用してます。

プレイステーション3は、オーディオの再生機器としても優秀らしいですね。昔のバージョンはSACDがかかるようになっていたと思いますが、現在のはSACDの代わりにBDが再生できたんですよね。

最後に、高野様はじめ、STB-CMのご感想をお寄せいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

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