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2010年6月5日土曜日

CSトランス製作風景


オヤイデ電気にはCSシリーズという25年間製造し続けているダウントランスがあります。これはCSトランスの組み立て前。トランス巻き職人さんから納入されたトランス本体に、オヤイデ電気で各種配線を施して完成となります。

CSトランスは四半世紀もの間に4000台、いやもう5000台近くは出荷しているロングセラー商品です。それほど大々的な宣伝もしてないのに、口コミや昔から使っているユーザーからの追加注文がけっこうきます。特に、オーディオルームの新築をされる際に、個人のみならず施工業者経由で注文が来たりします。

CSトランスは、機能的には通常200V-100V、希望によりアメリカ製品などに適合する200V-117Vの電圧変換を行えるダウントランス。電圧変換ができるのはもちろんのこと、絶縁トランスとしても機能しますので、電源経路に乗ったノイズを遮断できるメリットもあります。ただ、これはCSトランスに限ったことではなく、ダウントランス全般に言えることです。

CSトランスは、その道数十年のトランス巻き職人さんお一人の手作業により、一台一台丁寧に造られています。トランス巻きは本当に技術と経験と勘が必要な仕事らしく、その職人さんの腕次第で、唸なりが出たり出なかったり、音質の善し悪しも雲泥の差になるそうです。正直、CSトランスを造っている職人さんはオーディオ界の人間国宝のようなもので、この職人さんがいなくなったら、CSトランスは誰にも造れないので製造終了となるでしょう。

そういえば、フォノイコライザー834Pや管球アンプで有名なEARも、主催のティム・デ・パラビッチーニ氏自らが巻いたトランスを搭載した比較的初期のモデルが、その後のモデルより音が良いとか言われてますね。

ちなみに、以前、オヤイデのCSトランスを真似たダウントランスをどこかのメーカーが製品化したのですが、巻き線がきちんとされておらず、唸りは出るわ、使い物にならないわで、すぐに市場から消えたそうです。


これはトランスを固定するボード(MDF)にネジ止め用の穴開けをしているところ。オヤイデ電気社内のCSトランス組み立て作業も職人技で、非常に神経を使う作業だそうです。社内でも小柳出会長から直伝された2名しかCSトランスの組み立てには携われません。いま組み立てているのは、オヤイデ秋葉原店でもお馴染みの水島さんです。


ボードにトランス本体を固定し、さらに1次側、2次側の配線を行います。これは1次側の配線の途中にブレーカーを取り付けているところ。配線材にはLi50という、これもオヤイデ電気のロングセラー電源ケーブルを用いています。好みに応じてLi50 OFCへの変更も可能です。


全て配線し終えたCSトランス(CS-1500T)。2次側コネクタをオプションの3Pにした仕様です。完成したトランスは、梱包されてお客様の元へ送られます。

CSseriesトランスは豪華なケースに囲まれてないので、まさしくトランスそのものって感じ。見てくれを気にする人には向かないでしょうが、長年の愛用者がいることからも品質は折り紙つきです。しかも、他社の豪勢なトランスより圧倒的に値段が安い!これはシンプルな構成もさることながら、CSトランスが基本的に卸無しの直売のみという、中間マージンがない価格設定なので、極度に安いということもあるようです。

プラグやコネクターは産業用のものを使用していますが、これはこれでかなり音質バランスがよく、下手にオーディオ用のものに交換してしまうと、かえって音質が崩れてしまうこともあるそうです。

トランスで唸りを気にされる方もいらっしゃいますが、CSトランスは通電の最初の数秒間、ブーンを音がして、その後スーッと静かになり、リスニングに影響を及ぼすような唸りはほとんど感じないと思います。

CSトランスの導入をご検討される際、容量的に1台で済ませそうならそれでもよいのですが、もし200V回線を2回線以上オーディオルームまで引き込めそうなら、アンプ系/ソース機器系、デジタル機器/アナログ機器、PCオーディオ/既存のピュアオーディオ、AV機器/ピュアオーディオなど、2系統以上に分けて複数のCSトランスを導入することが、電圧変動や電源ノイズなどの相互干渉をセパレートでき、音質的により好ましいです。CSトランスは品質に比して他社ダウントランスより圧倒的に値段が安いこともあり、2台購入しても他社製品の1台分あるいはそれ以下の投資で済みます。

CSトランスの標準仕様やオプションについて、詳しくはCSシリーズの紹介ページか、オヤイデの掲示板のCSトランスについてのトピックを、実売価格とご注文はオヤイデ電気のオンラインショップをご覧ください。

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