このブログを検索

2012年8月15日水曜日

本邦初公開!5N純銀3.5ミニ-RCAケーブル!



 こんなん作ってみましたけど、欲しい人いはりますでしょうか?

 FiiOの新製品L11に繋いでみたの図。高級感抜群!

 
まぁ、これが本邦初公開の新型純銀同軸ケーブルだったりします。僕の名はFTVS-305。誰か助けて!

 RCAプラグはHPC-35Rと同じ、オヤイデオリジナルの真鍮削り出し、銀ロジウムメッキプラグを使用。

 3.5ミニプラグもHPC-35Rと同じ、オヤイデオリジナルの銀ロジウムメッキプラグを採用。よって、この3.5ステレオミニ-RCAケーブルは、HPC-35Rのケーブル部分をHPC-22WからFTVS-305に変更したもの。詳細は後日。

みじんこシールが貼られているところをみると、これすなわち、この銀線3.5ステレオミニ-RCAケーブルを「オーディオみじんこシグネチュアモデル」として、限定販売しようかなとたくらんでいるのであります。 続報を待て!諸君!



eイヤホンたっくんによるポタぴたシートストロングの動画公開!

 イーイヤホンさんが、YouTubeで我らがオヤイデ電気の新製品、ポタぴたシートストロングの紹介動画をアップされました!

e☆イヤホン秋葉原店のスタッフたっくんによる解説。ポタぴたシートを使って、iPodとポタアンを貼り付けてみようと言う実演ですね。


 iPodにぴたっとポタぴたシートを貼り付けて、さらにポタアン、ここではALO AUDIOのRX AMP Mk2でデモしまして・・・

 両者ががっちりと貼りついて離れないことを実演してくれました!


 
剥がす時には、ぐぐっと力を込めて慎重に剥がせます。


Dr.DACのような大型の機器にも見事貼りついて離れません!
2分程度の動画なので、さくっと観れます!百聞は一見に如かず、ぜひご覧ください!
それにしてもたっくんは男前で絵になるなぁ。たっくんの実物を見たい人はイーイヤホン秋葉原店へ!

アクトロニックデバイスを使ったRCAケーブル自作第2弾

先日、コストパフォーマンスに優れたRCAケーブルの自作として、Electrical Express社のアクトロニックデバイス0.9(ACTRONIC DEVICE 0.9mm)を使ったRCAケーブルの自作をご紹介しました。今回は、それより一回り太い導体を有したアクトロニックデバイス1.6を用いたRCAケーブルの自作をご紹介します。

今回の作例で用いるRCAプラグは、オヤイデ電気秋葉原店で売られているRP-202sbGS。2個1組で1,407円です。これを2組、すなわち4個用意します。


RP-202sbGSは、本体が真鍮削り出しの銀メッキ、カバーが真鍮削り出しの金メッキ。カバーは重くて鳴きにくく、センターピンは4分割されて、RCAジャックに差し込んだ際のホールド感がよく、マイナス側のリングも肉厚で、RCAジャックへの差し込み時のぐらつきが少ない、安価ながらよく作り込まれたRCAプラグです。スペック上、適合ケーブル径はφ8.0とありますが、実測では引き出し口の口径が8.4mmあります。アクトロニックデバイス1.6の直径が実測で8.3mmであることから、RP-202sbGSに対してアクトロ1.6をぴったり挿しこみ可能です。したがって、プラグの引き出し口を隙間なく綺麗に仕上げることができ、これほど相性のよいプラグとケーブルはなかなかありません。

こちらアクトロニックデバイス1.6。オヤイデのPA-02とよく似た、薄紫色のシースカラーの多目的ケーブルです。

1.6mm単線を2本有し、銅箔シールドを内蔵した、頑強なケーブルで、お値段は1,260円/mと、造りに比して低価格なケーブルです。アクトロニックデバイス1.6は、スピーカーケーブルとしても、ラインケーブルとしても使用可能です。導体断面積は2スケア相当あるので、許容電流値は理論上15Aです。したがって、電源ケーブルとしても使えるかもしれません。ただし、このケーブルはPSEを取得していないので、電源ケーブルへの使用は自己責任になります。


使用する主な工具。左から、アルミクイックバイス、ハンダコテ台ST-1140Wハンダコテ(1,113円/本)、オヤイデ電気の無鉛銀ハンダSS-47、ホーザン製の万能ハサミN-838ヘビースニップ。万能ハサミはケーブル工作に便利な切断工具ですが、なければカッターナイフで代用できます。一般的な紙切り用ハサミでは駄目です。これらの工具以外にも、今回はケーブルが比較的太い単線であるため、単線の曲げ用にラジオペンチ(ホーザンP-15-150など)もあったほうがいいでしょう。

さて、早速工作に入りましょう。まずは、ケーブルの先端から10mmくらいの外装シースを、万能ハサミを使って剥きます。万能ハサミの刃先でケーブルを挟み込み、外装シースの外周をなぞるようにして慎重に切れ込みを付けていき、その切れ込みを広げるようにケーブルを手で曲げて、さらにハサミの先端やカッターナイフを使って、切れ込みを広げていきます。


外装シースを剥がしたら、銅箔が見えてきます。これも万能ハサミやカッターや手先を用いて剥がします。


銅箔を剥がすと透明の樹脂フィルムがありますので、これも銅箔と同様に取り除きます。さらに介在物である透明のチューブが数本ありますので、これも根本から万能ハサミなどを使って切り落とします。


赤および白の計2本の芯線のみを残した状態。赤い絶縁被覆を被った赤線をプラス(信号線)、白線をマイナス(アース、グランド)に用います。

万能ハサミなどを用いて、白線を半分以下に切り落とします。そして、赤線および白線の絶縁被覆を先端から4mm程度取り除いて、導体を露出させます。


RCAプラグの本体からケーブル固定用のネジと透明のプラスチックチューブを取り除いておきます。今回の作例では、このネジとチューブは用いませんので、破棄してもらって構いませんが、細めのケーブルをこのRCAプラグに取り付ける場合は、このチューブにケーブルを通して、ネジでケーブルを押さえ付けて固定します。

ついで、ケーブルにRCAプラグのカバーを通し、ケーブルの先端にRCAプラグの本体を挿しこみます。

ケーブルの先端にプラグ本体をこのように差し込みます。ケーブルの赤線の導体が、プラグのセンターピンに連なる内部電極に、白線の導体がプラグ本体の内側のハンダ付けしやすい位置にくるように、ラジオペンチなどを用いて導体の位置を調整します。

位置決めが終わったら、プラグをバイスに固定し、プラグとケーブル導体をハンダ付けします。

今回はケーブルおよびプラグに予備ハンダせず、いきなり本ハンダしました。理由は、ケーブルの導体が太くて硬いため、プラグ内での取り回しの自由が効きにくく、予備ハンダの盛り上がりがあると、かえって位置決めの邪魔になるためです。もし、薄く予備ハンダできるなら、本ハンダが馴染みやすくなるので、やっておくに越したことはありません。


マイナス側のハンダがプラグの外周にはみ出た場合は、はみ出たハンダをカッターなどで取り除きます。そうしないとプラグのカバーが閉まりません。

今回の製作例は、ケーブル外径とプラグ内径がほぼ同じため、プラグのネジによるケーブル固定ができません。ネジをケーブルに無理に食い込ませると、ケーブル内部の導体とネジとが接触して、短絡の原因になりかねないからです。

今回の作例では、ネジ固定をおこなわない代わりに、フッ素樹脂テープASF-110を巻きつけて、ケーブルとプラグの固定を補強します。巻きつけは1重半くらいに留めておきます。それ以上、フッ素樹脂テープを巻きつけると、プラグカバーが閉まらなくなります。
 
なぜフッ素樹脂テープを用いるかと申しますと、フッ素樹脂テープは頑丈で、粘着力も強く、何度でも貼り直しが利き、厚みが薄いためです。さらに、引っ張ると伸びて密着させやすく、経年劣化が少なく、ビニルテープのような経年によるべたつきや剥がれや緩みがほとんどなく、電気絶縁性も抜群といった、数々の利点があるためです。1巻き1,680円と高額なテープですが、ケーブル工作にはぜひ常備しておいて欲しい絶縁テープです。



今回はフッ素樹脂テープで固定強度を補強しましたが、ネジ穴に瞬間接着剤を流し込んでやってもいいでしょう。ただし、接着剤の使用は、万が一プラグを外したくなってもプラグを外せなくなるため、その覚悟の上、行って下さい。

なお、このフッ素樹脂テープの巻きつけ工程は、できればやったほうがいいのですが、必須ではありません。理由は、この作例の場合、ハンダ付けで固定強度がかなり保たれているためと、ケーブルとプラグとの隙間がほとんどないために、ケーブルがぐらつきにくく、よほど手荒に扱わない限り、ケーブルからプラグが外れる事はないためです。



プラグカバーをプラグ本体側に引き寄せて被せます。これにてRCAケーブルの完成!


出来上がったRCAケーブル。単線で、太くて硬いので、エージングには時間を要するケーブルです。60時間以上はかかるでしょう。ただ、エージング初期に於いても、本ケーブルの性能は発揮されます。第一印象は、極太単線ゆえに中低域の厚みと熱気が抜群で、押しの強い、やや剛直ながらもパワーみなぎる、ハイCPなRCAケーブルです。繊細で柔らかい雰囲気を好みとする人には向かないケーブルなので、万人向きとはいきませんが、RCAプラグの銀メッキの効果からか、高域が埋もれることなく、ほどよく散乱して綺麗な音場感を作り出しています。

 ケーブルが硬いので取り回しがしにくいことと、プラグが大きめなので、オーディオ機器のRCAジャックが近接している場合は、プラグカバーが互いに接触しやすいということが欠点と言えば欠点です。ちなみに、RCAジャックの間隔は、穴の中心同士が14mm以上であれば接触を回避できます。ま、機器への差し込みにおいて、隣接するRCAプラグのカバーが接触しても、特に問題はないのですけどね。

ケーブル引き出し口の様子。ほぼ隙間なく、美しく仕上がっています。

この作例の材料代は、1mペアを製作するとして、ケーブルが1,260円x2で2,520円。RCAプラグが2個1組1,407円x2組で2,814円。 計5,334円かかりますが、物量的および音質的には3倍以上の価格的価値はあります。完成品を買うのもいいけど、市販品に無い魅力を備えた自作ケーブルの世界に、皆さんもぜひ一歩踏み出してみてください。そのパフォーマンスのすごさと、楽しくもあり、大変でもある工作の魅力にはまりますよ!



2012年8月14日火曜日

2.5ステレオマイクロプラグ!AKG K490NC

 AKGのK490NC。オヤイデのスタッフが購入した私物です。ノイズキャンセル機能付きで、スタイルもよく、聴き心地のよい、普段使いのできるヘッドホンです。値段はそこそこしまして、3万円ほど。


 ヘッドホンケーブルは着脱式とのことで、現物を見せてもらったら、なんと2.5マイクロプラグでの着脱でした!ピンは4極ですが、3極の2.5マイクロプラグも使えます。

ということはB&WのP5用に、オヤイデが製造、マランツが販売しているPEC/P5を使用可能ではなかろうか。金色のピンで黒いケーブルがK490NC純正、銀色のピンで青いケーブルが PEC/P5です。

純正ケーブルと、PEC/P5と、自作ヘッドホンケーブル。自作ヘッドホンケーブルは、ケーブルにオヤイデ電気のHPC-22W、3.5ステレオミニプラグにオヤイデ電気のP-3.5SR、2.5ステレオマイクロプラグにオヤイデ電気のP-2.5SRを使用。 P-2.5SRはオヤイデ電気秋葉原店、オヤイデ電気オンラインショップのみでの販売。

 これが純正ケーブル。腕にはめたiPodnanoに接続。ケーブルはしなやかで取り回しは良好。

 PEC/P5を接続。ちゃんと音が出ました!細くて取り回し抜群。

  
 PEC/P5をK490NCに挿したところ。

 
K490NCに自作ヘッドホンケーブルを挿したところ。
自作ヘッドホンケーブル。音は純正より厚みが増して、色濃く艶やかに。

 自作ヘッドホンケーブルのアップ。この工作に用いたP-03.5SRは、非売品のφ4mmバージョンで、HPC-22Wがぴったり引き出せます。ただ、P-03.5SRφ4mmバージョンは市販されておりません。φ4mmバージョンとしては、金メッキのP-3.5Gφ4があります。L型にしたければ、P-3.5GLのφ4mmがあります。2.5マイクロプラグが活躍する場は、3.5ミニプラグよりだいぶ少ないと思いますが、それでも設置スペースのコンパクトさから、2.5マイクロプラグをチョイスするヘッドホンが増えてきたように感じます。


2012年8月10日金曜日

OSP-SC本日発売開始!

本日、OSP-SCが発売されました!OSP-SCは、OCB-1シリーズのマイナーチェンジモデルに取り付け可能な、ネジ式スパイクです。定価840円/4個セット。全国のオーディオ店、家電量販店などでお求めいただけます。オヤイデオンラインショップはこちら

OSP-SCは基本的に、OCB-1シリーズ用に設計されていますが、M4ネジ穴が空いていれば、ねじ込み可能です。例えば、自作の電源ボックスとかアンプとかのシャーシに、3.8程度の穴を開け、さらにM4ネジ用のネジ切りタップを用いてネジ切りを施せば、OSP-SCを取り付けられます。



 これはOCB-1SXマイナーチェンジモデルにOSP-SCを取り付けたところ。金色に光り輝く足元がかっこいいです。真鍮無メッキ品なので、経年劣化で表面がくすんできます。そのときはそのまま放置して、風合いを楽しむか、ピカピカのほうがいいと言う人は、ポリマールで磨いてやると、輝きを取り戻します。
従来のOSPは上写真のようにネジがありません。タップの底面に、OSPの袋に同封されている両面テープなどを用いて貼り付けます。


さてさて、さっきからマイナーチェンジがどうのこうのと、何のこっちゃいなという方がほとんどだと思います。実はOCB-1は2012年の初めからマイナーチェンジ(以下Ver.2012モデルと呼びます)を行いまして、シャーシの底面にネジ穴が設けられました。これによって、今回のOSPをはじめとして、今後展開予定のOCB-1用オプション品を簡単に固定可能となるのです。詳しくはこちらのPDFファイルをご覧ください。

流通在庫からはっきりとは申せませんが、今年の1月以降に新品のOCB-1をお求めいただいたのであれば、 Ver.2012モデルの可能性が高いです。2011年以前にお求めされたOCB-1はマイナーチェンジ前のモデルでしょう。どちらも性能的には変わりませんので、ご安心を。


それでは、マイナーチェンジ前か、Ver.2012モデルかの見分け方を伝授しましょう。

上写真がマイナーチェンジ前のOCB-1シリーズのケース裏面。四隅の突起は黒いままで、何もありません。
Ver.2012モデルのケース裏面。四隅の突起に、金色の穴が開いています。この穴は真鍮製のパーツが埋め込まれたもので、M4ネジ用の溝が掘られたネジ穴です。

こちらマイナーチェンジ前のモデル。シャーシからのケーブル引出口が円筒形のケーブルクランプで構成されています。また、シャーシの天面にある「Oyaide」ロゴが灰色のシルク印刷となっています。



 Ver.2012モデルはケーブル引き出し口が、上下の樹脂パーツで挟み込む構造に変更されています。シャーシの天面にある「Oyaide」ロゴが逆エンボス、すなわち彫り込みとなっています。

 マイナーチェンジ前も Ver.2012モデルも、基本性能に変わりはありません。マイナーチェンジ前のモデルをお使いの方も、安心してお使い下さい。

ちなみに、OSP-SCは、オヤイデの電源ボックスMTB-4とかMTB-6とかMTS-6の底面に取り付けられた真鍮スパイクネジそのもので、それを単売したものです。

今月末にはOCB-1専用御影石+ブチルゴムハイブリッドベース「OCB-BS」も発売予定です。さらに、OSP-SCの材質を真鍮以外のものにしたバージョンも現在企画中ですので、今後のOCB-1シリーズの動向にご注目ください!