さて、ポタ研はさすがに規模的にヘッドホン祭りの10分の一程度の出展規模ですから、会場は2部屋で出展社も二十社あまりとコンパクト。ヘッドホン祭りのようなどやどやしたある種の緊張感というか、そういうのは感じられず、アットホームな、和やかな雰囲気が漂っています。
ポタ研の来場者は約350人ほどで、やはり皆さんかなりのこだわりのマニアが多く、二段重ねは当たり前、中にはプレーヤー、DACにポタアンに、その他こだわりの物体を4段重ねしたり、まぁ愛用システムのお披露目的要素もあるわけですね、この展示会は。持ち運べるオーディオシステムだからこその見せあいっこ。皆さん実に楽しそうに、お互いのシステムについて質問したり、見せ合ったりしてました。これが据え置き型のピュアオーディオだとそうもいかないです。やはり時代の違いというか、新しいオーディオの愉しみ方を感じますね。
こちらはオヤイデ電気のブース。部屋の入り口入ってすぐの好立地。展示スタッフはわたしみじんこ荒川と、同じくオヤイデのYさん。並べたのは、オヤイデ電気が扱うイヤホン交換ケーブルたち。オヤイデブランドの新製品のHPC-SEをはじめ、オヤイデ電気が輸入販売するゼフォンブランドの交換ケーブル群、同じくオヤイデ電気が輸入販売するFiiOの交換ケーブルと、ここ半年前後に登場した製品に絞って展示しました。
こちらオヤイデ電気が製造販売するHPC-SE。一挙に3カラー登場で、6/30発売。家電量販店やオーディオ店、ヘッドホン専門店、各種ネット通販などでお求めいただけます!このHPC-SE、シュアーのSEシリーズイヤホンのための交換コードなのですが、非常に売れています。SEシリーズの人気の度合いが分かるというものです。ま、SEシリーズに対応した交換ケーブルは、すでにサエクが丸一年前に発売していたり、主に国外のケーブルブランドがアマゾンなどの通販サイトを通じて日本向けに通販を行っていたり、ヤフオクで個人製作モノが出回っていたり、まぁとにかく探せば色々出てくるわけです。そんな中でもオヤイデ電気のHPC-SEは値段の安さと、かなり音質が向上すると言う触れ込みが、買われた方々から聞かれていまして、それが呼び水となって、生産が追い付かないほどの人気ぶりと なっています。SEシリーズのイヤホンを持っている方々はぜひともお試しいただきたいし、なんせ純正ケーブルより取り回しや見た目もスマートでいいのですから、それだけでも買う価値はあると思います。長さは1.0mと1.3mの2種類で、1.0mはシャツやスーツのポケットにプレーヤーを忍ばせている人にとって、長すぎず短すぎずちょうど良い長さだと思います。純正は長すぎますからね。
んなわけで、人気のHPC-SEに続きまして、こちらも話題騒然のオヤイデ電気の新製品。その名もポタぴたシートストロング!これはなにもんやねん?と言いますと、プレーヤーやポタアンを貼り付ける両面粘着シートです。すでに4cmx7cmサイズにカットされていて、そのまま使えます。このサイズより小さな機器に貼り付けたい場合は、ハサミで簡単にカットできます。
ポタぴたシートはただの両面テープではありません。素材選定と改良を行った自分がいうのも何なのですが、貼りやすく、使っている時にははがれにくく頑丈で、いざ外そうと思ったらちゃんと剥がせて、値段も安い。貼り後も残らないし、とにかく優れモノです。FiiOのE-Bandを扱っているので、ゴムバンドのことを否定するのも何なのですが、圧倒的にポタぴたシートの方がオーディオをスマートに使いこなせてかっこいいです。まだ試してないポタアンユーザーは、ぜひ一度お試しあれ!実売でだいたい630円程度で売られていることが多いです。(ただしHP-P1は表面の特殊な塗装によって粘着テープが貼り付かず、ポタぴたシートは使えません。)
こちらは中国ブランドのケーブルメーカー「ゼフォン」が製造するリケーブル。従来の9,000円クラスの製品に加え、本邦初公開のプラチナホーク(最上級機種、だいたい予価15,000円くらい)、とオレンジオウル(エントリークラスで予価5,000円くらい)をお披露目。
オレンジオウルのウエストン対応型EW-9。小ざっぱりとネアカでリズミカルな音色が特徴です。ケーブルは硬いですが、細いので、取り回しも良好です。オレンジオウルは他に、UEの10Pro対応型と,
シュアーSE対応型も発売予定で、発売時期は7月末から8月上旬を予定しています。
プラチナホーク。こちらはかなりド派手な音です。音の粒立ちは極めて良好で、音の洪水的賑やかさを感じます。たぶんこれ、銀メッキ銅線だと思うですが、導体がかあなり太めで、銀の特徴が良かれ悪しかれかなり強調されて出ているケーブルだと思います。ケーブルは太めなので取り回しはしやすい方ではありませんが、音の変化度合いは強烈なので、なんでも一度は試してみたい、コアなオーディオマニアにお勧めのリケーブルです。
こちらはベンチャークラフトのブース。人気のiPhone補助バッテリー兼ポタアンのGoDAPブランドを携えての出展です。
私が大注目しているのは、これGoDAP-X!iPod/iPhoneなどからデジタル信号を取り出すことが可能なD/Aコンバーター兼ポタアンです。これは黒モデルで地味ですが、赤モデルは鮮烈でかっこいいい。でかそうに見えて意外と軽いです。
この手のiPod/iPhone対応のDAC/ポタアンとしては、フォステクスのHP-P1とサイファラブスのアルゴリズムソロが知られていますが、GoDAP-Xはこのジャンルの3番目の品目となりますね。7月末に初回ロットの出荷を開始するそうです。値段は三万円台後半のようです。
iPodDock-USBケーブルで私の手持ちのiPodTouchと接続したところ一発で認識。すぐに音が出ました。HP-P1やアルゴリズムソロで時折みうけられたプチプチノイズも、GoDAP-Xでは感じません。音質はまっとうで聴きやすいもの。
ヤフオク出品やネット通販を皮切りに急速に認知度を上げてきた、人気のケーブルブランド「ワグナス(WAGNUS)」。Dock-ミニケーブルを中心に展示されていました。カラフルなケーブルで、仕上げも綺麗です。
オーロラサウンドは、エムツーテックのHiFaceのバージョン2を展示。ハイフェイスは、パソコンにUSBメモリー感覚でぶっさせば、PCからデジタル信号をデジタル75Ω同軸線で取り出せるという、コンパクトなDDコンバーターです。ウインドウズ、マック両対応。
オーロラサウンドでは、HiFaceの中身を取り出して、アルミダイキャストケースに収納しなおした、カスタムバージョン「HiFace TWO-Pro」も製品化しています。
オーロラサウンドはポタアンの自作キットも製品化しています。これオペアンプも交換できて、乾電池駆動で、値段は六千円台とお手軽で、回路的にも非常に付きつめられているようで、近々オヤイデ電気でも売りたいなと思っています。
あ、あと同社のDIVAというフォノイコライザー、インシュレーターにオヤイデ電気のINS-BSを使って頂いています。
オヤイデブースにお越しいただいた来場者の中でも、特にCross Overさんの自作ポタアンの出来は素晴らしかった!このようにコンパクトサイズな筺体に、パーツや回路構成にかだ割りまくったアンプ回路が詰め込まれています。あくまで趣味で製作しておられ、一点ものなのですが、うーんこれ欲しい。躍動感のある、音数の特に多いポタアンです。
こちらもクロスオーバーさんのアンプ。私のiPodにポタピタシートで貼り付けてみたの図。
こちらは隣の部屋の様子。じっくり見れず、会場の様子のみご紹介。フォステクスさんとか完実電気さんとかも出展されていました。以上、ざっくりとポタ研レポートでした。ではでは
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