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2010年12月23日木曜日
ACTRONIC DEVICE入荷!
Electrical Expressというメーカーから、ACTRONIC DEVICEという2芯シールド構造のオーディオ用切り売りケーブルが2種類入荷しました。早速、本日よりオヤイデ電気秋葉原店で売り始めるのですが、とても良さげなケーブルなので、ご紹介します。
たしかお値段は以下のようになるはずです。
・ACTRONIC DEVICE0.9φ オヤイデ電気秋葉原店 実売980円(税込1,029円)
・ACTRONIC DEVICE1.6φ オヤイデ電気秋葉原店 実売1,200円(税込1,260円)
シース表面にはElectrical Express(ブランド名)とかACTRONIC DEVICE(商品名)のロゴが印字されています。
さらに、細いケーブル(ACTRONIC DEVICE0.9mm )には「0.9mm High Purity PCOCC-A」、太いケーブル(ACTRONIC DEVICE1.6mm )には「1.6mm High Purity PCOCC-A」と刻印されています。そう、このケーブルは導体にPCOCC-Aを使用し、しかも単線導体なのです!
ACTRONIC DEVICE0.9φ は、実測外径6.8mm。導体は0.9mm径の単線が2本。
ACTRONIC DEVICE1.6φ は、実測外径8.3mm。導体は1.6mm径の単線が2本。
ACTRONIC DEVICEの構造。右から、ハロゲンフリー外装シース(ノンハロゲン耐燃ポリエチレン・けっこう硬い)、銅箔(実測0.02mm厚、うら面は銅箔素地、おもて面は樹脂ラミネート)、透明の樹脂フィルム、ダミーチューブ(大2本、小4本の計6本)、そしてポリオレフィン系絶縁材(ポリエチレン)、PCOCC-A単線からなる導体。
この厳重な構造は、どこかで見た事あるよなと思ったら、そうそうオヤイデ電気のストレートライン110ADにそっくりです。また、アコースティックリバイブのスピーカーケーブルSPC-REFERENCEをそのままダウンサイジングしたような素材およびケーブル構造となっています。シースの色も、ロゴの色もよく似ています。違いはSPC-REFERENCEが導体径1.8φのところ、ACTRONIC DEVICEはφ0.9とφ1.6がラインナップされている点。
SPC-REFERENCEをハイエンドショウのイベントで聴いたとき、物凄く低域の厚みが増し、迫りくる大迫力で、その激変ぶりにビックリしたのを覚えています。ただ、やや低域が出すぎの雰囲気もあり、低域の迫力が勝って高域の繊細さや抜けのよさがマスクされてしまっているような印象もありました。もう少し導体径が細ければ、帯域バランスが取れるのではと思っていたのですが、今回初入荷したACTRONIC DEVICEは、まさしく私の思いを実現したかのようなケーブルです。相当期待できそうな感じ。
外装シースを剥いたところ。外装シースは硬めで、シースの除去には少し時間が掛かります。実際の使用時には、写真に写っているダミーチューブも除去し、赤い線と白い線を使います。
0.9mm ACTRONIC DEVICEは、RCAケーブルなどのインターコネクトケーブルに向いてそうですが、スピーカーケーブルに使っても面白そうです。外径6.8mmなので、大概のRCAプラグに取付可能です。ギターやベースのシールドケーブルとして使ったら、かなりマッチョながら切れ込みが凄そうで興味のあるところです。ただ、ACTRONIC DEVICEはなんだかんだ言って単線ケーブルなので、柔軟性は撚り線ケーブルに劣ります。したがって、取り回しはしにくいでしょう。それを覚悟で臨むなら、ギターケーブルにもぜひ!
1.6mm ACTRONIC DEVICEは、スピーカーケーブルとしての使用が想定されているようですが、外径8.3mmなので8.5mm口径以上のRCAプラグを取り付ければ、RCAラインケーブルとしても使えそうです。実際に、上写真のようにGENESISに差し込んでみましたが、ちょうどよい塩梅です。
これらACTRONIC DEVICEは、2芯シールド構造なので、やろうと思えばXLRケーブルやTRSケーブルにも使えそうかと思いきや、実際には難しそうです。ACTRONIC DEVICEはドレインワイヤーを有しませんので、シールドに用いられている銅箔をグランド線として使用することになるのですが、この銅箔は手ではぎ取る以前に、シースを除去する段階でシースと一緒に剥がれてしまいやすいのです。さらに、この銅箔はおもて面が樹脂でラミネートされているらしく、導通性を確保するには銅箔のうら面にドレインワイヤーなり、導電性テープなりを接合してやらねばなりません。ま、上写真ではTRSプラグを取り付けた(ただ差し込んだだけですが)例を載せましたが、バランス伝送ケーブルの製作には不向きと思います。ここらへんは割り切って、RCAケーブルやTSケーブル(シールドケーブル)の自作、スピーカーケーブルに使用するのがよいでしょう。
私はACTRONIC DEVICEでRCAケーブルを作ってみたり、スピーカーケーブルのバイワイヤ用として、0.9mmのをツイーター用に、1.6mmをウーハー用に使ってみようとたくらんでいます。
ではでは~
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