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2015年4月30日木曜日

禁断の屋内配線電源ケーブル EE/F-S2.0 V2とEE/F-S2.6 V2 明日より発売開始!

5/1、すなわち、もう明日ですね。待望のEE/F-S2.0 V2とEE/F-S2.6 V2が発売されます!これらは初代EE/F-S2.0や2.6の導体が変更になったリニューアルバージョンです。初代はPCOCC-A導体でしたが、V2では102 SSC導体に。すでに各所で聴き比べを行っておりますが、関係者からはかなりの絶賛をいただいております!

FF-20 V2はすっきり解放感溢れ、EE/F-S2.0 V2はしっとりしなやか艶やかな音色でさらに高域の繊細さがFF-20V2より高まる印象で、フラットバランス。一般には最もこれが好まれそう。EE/F-S2.6 V2になると、やはり低域寄りのピラミッドバランスな低域重厚で鮮烈な押し出しサウンド!基幹部分の配線に1本あるといいかもです。

硬さは初代と変わらないはずなのですが、気持ち外装シースが柔らかくなったような・・・端末処理をしていてそう感じました。というわけで、初代より端末加工はしやすくなっています。けど、ケーブルの硬さ自体は相変わらずなかなかのものですよ。では、オーディオルーム、ホームシアターを新築・改築する方々、電源ケーブル自作愛好家のみなさん、明日の発売を心待ちにしてください!ご注文は全国のオーディオ店、家電量販店、およびオヤイデ電気秋葉原店では店頭在庫から即販売可能。オヤイデオンラインショップでも販売開始します!






連休中はオヤイデ電気でアウトレット品をゲット!お買い得品盛りだくさん!


今日の秋葉原。オヤイデ電気の前の路地。今日は曇ってます。ちょっと人も少ないかな。けどオヤイデ電気は連休中もやってます。5/2日曜日と、5/6だけは臨時休業です。

オヤイデ電気秋葉原店では、ただいま連休に合わせてお買い得品を大量放出しています!

例えばこれ、STB-MSXやSTB-HWXの未使用キズものアウトレットが定価の35%オフ!数量は複数個ありますが、早い者勝ちなのでお早めに。こちらはオヤイデオンラインショップでも売っています。



写真に映し損ねましたが、オヤイデのBR-ONE未使用若干こすれあり品もアウトレット放出!



やカーボンシェルのHS-CFも箱無し未使用でアウトレット特価中!店頭でもオンラインでも売ってます。早い者勝ち!アナログアウトレットをまとめてゲットして下さいね!

さらに、オヤイデのカーボンインシュレーターINS-CFもバラ売り特価!これは絶版品なので、未使用品欲しい人は、これが最後のチャンスかも。これはオンラインショップ販売分は売り切れ。オヤイデ電気秋葉原店にはまだ残ってますので、お早めにお求めください!

そのほかにも、一点もののアウトレット品やケーブルの端尺がワゴンセールでたくさん並んでます。

ケーブルクランプも色が青しかなかったのが、緑と赤も追加され、カラフルに増えました。

2015年4月19日日曜日

FF-20V2をスピーカーケーブルとして使用してみたら、、、

オヤイデ電気が昨年末に発売したオーディオ用高音質屋内配線ケーブルFF-20V2。ま、電源ケーブルの一種なのですが、単線なので壁の中を這わすための屋内配線のみの使用に法律上は限定され、壁コンとオーディオ機器との間をつなぐ電源ケーブルには使えないことになっています。オーディオ機器との間をつなぐ電源ケーブルとして使う場合には自己責任ということで。

FF-20V2は初代FF-20(2013年発売)の後継機で、格段に性能が強化されています。その要因は導体、PCOCC-Aに代わって102SSCが使われていること。先に初代とV2との試聴結果を述べますが、V2は初代よりさらにワイドレンジになり、癖らしい癖もなく、あっけらかんとした明るめの初代に比して、V2はやや温度感が冷ややかな方に寄りましたが、良く言えばモニター調の整然と描き出す方向性で、音の粒立ちもより精彩になりました。

で、私は初代F-20を自宅の中高域用スピーカーケーブルとして使用しているのですが、 これをFF-20V2に換えてみようと思います。まずはFF-20V2の黒い外装シースを適宜はぎ取り、絶縁材を15mmほど剥きます。そのままスピーカーターミナルに差し込んでも良いのですが、初代では端末にバナナプラグ(SRBN)を装着していたので、今回もそうしようと思います。

 外装シースの断面はそのままでも実使用上問題なのですが、見た目にそっけないので、熱収縮チューブをかけてみます。これはニシチューブ。FF-20にはφ10かφ15あたりがちょうどよいです。
ヒートガンでニシチューブを収縮させます。ニシチューブは熱収縮チューブのなかでも肉厚なほうなので、出力の大きな、1000W以上のヒートガンであぶった方が早く奇麗に収縮させられます。出力の弱いヒートガンだと、時間がかかるし、収縮にムラが生じて奇麗に仕上がらなかったりします。おすすめはハッコーのNo.883です。

ニシチューブを収縮させたところ。質感的にもFF-20V2とニシチューブは半艶同士なのでマッチング良し。 ま、熱収縮チューブに関しては、熱収縮チューブをかけると音が悪くなるという意見もあり、不必要に何でもかんでも熱収縮チューブを被覆すれば良いとは限らないのですが、熱収縮チューブの分だけしtま、オーディオは見た目の美しさも重要ですからね、そこらへんは個人の好みで好きなようにやればいいのではないかと思います。

 さて、バナナプラグに絶縁材をひんむいた単線を入れて、、、

バナナプラグの付属ネジを六角レンチで締め上げます。 FF-20V2は単線なので、ネジを回すのにも力がいります。ネジを単線に食い込ませるように片手でプラグをしっかり押さえながら、ぐいぐいレンチを回していきます。中途半端に締めると、接点不良で音が悪くなりますし、プラグが引っこ抜ける恐れもありますので、しっかりとネジ止め固定しましょう。逆に、単線はちょっとやそっとの力で線がちぎれることはありません。撚り線だと、締め付けすぎると、素線がちぎれてしまうことがあります。

さぁ、バナナプラグを取付け、完成したFF-20V2によるスピーカーケーブル。

銀ロジウムのボディに青ネジが美しいSRBN。音もシャッキリクリアーなので、これを装着するだけでスピーカーケーブルは格段にグレードアップします。ただし、FF-20V2のやや冷たい傾向の音に、SRBNの傾向が重複するので、低域がタイトになり過ぎて高域が目立ちすぎる可能性もあります。その場合は、FF-20V2をそのままターミナルに接続するか、金メッキやプラチナメッキ系の端末プラグを装着してやると、帯域バランスが整うかもしれません。



 みじんこの自宅システムは現在、低域用にはKT-88を用いたラックスマンのMQ-88を使用。

中高域用には、300Bを用いたサンバレーのSV-510SEを使用しています。

 SV-510SEのスピーカーターミナルに、もともと付いていた初代FF-20を引っこ抜いて、FF-20V2を差し込みます。赤いRCAケーブルはベルデンの88760からなる自作品。88760は切れ味抜群のケーブルとして有名ですね。

試聴結果は一番最初に書いた通り、やや硬質ながらハイスピードできっちりと音を輪郭鮮明に出してきます。2ミリもの太い単線ゆえに、音は遊びのない直線的でドライな傾向。撚り線のような柔らかなニュアンスは出にくいです。したがって、この音が好きな人と嫌いな人とに二分されるかと思いますが、ロックやポップスをハードにシャープに聴きたい人はぜひFF-20V2をお試しあれ。





ミュージックバード4月5月の放送はいきなりマニアック!配線材一挙聴き比べ!

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、私4月からミュージックバードの新チャンネル「ジ・オーディオ」にて「みじんこ荒川と炭山アキラのオーディオ実験工房」をやってます!



番組名のとおり、司会は私と、オーディオ評論家の炭山アキラさんとの2名でやってます。炭山さんとは私が業界に入る前から、自作スピーカーの試聴会などで存じ上げており、私がオヤイデ電気に入ってからは、仕事で時折お会いすることもあって、同じ長岡派ということで、とても親しみのある評論家さんです。

私が自宅で使っているスピーカーも炭山さんの設計制作によるものです。縁があって3年前から私の自宅で使っています。いまこのブログを書いている時にもバリバリ元気に鳴っています。



それはさておき、このオーディオ実験工房、このミジンコブログとミュージックバードと月刊ステレオの3媒体を使って、オーディオの面白さを視覚、文章、そして実際の音で味わってもらおうという主旨でやっています。その第一回目と第二回目の放送の模様はすでに 月刊ステレオ4月号に掲載されています。

この回では レコードプレーヤーを使ってアナログの実験を行いました。試聴盤はELPのタルカスです。

 1回目(3/30放送)ではヘッドシェルやオーディオテクニカのAT33シリーズのカートリッジ聴き比べを行いました。AT33シリーズは4機種だったか、AT33Eはスタジオの備品、AT33ML/AT33PTG/AT33PTG2は炭山コレクションです。私もAT-33ML OCCという大ヒットしたカートリッジを愛用していましたが、その他の33シリーズも大変魅力的でした。


AT-33PTGはやはり王道のどっしりサウンドでしたね。最新のAT-33PTG2も最新機種らしく高解像度で安定感のある音色。33とは違いますが、最後にハイエンドモデルのAT-ART9もききました。これはさすがに10万円越えの機種、高解像度でワイドレンジ、彫りの深い描写。

デノンDL103シリーズと双璧をなす国産カートリッジ、オーディオテクニカのAT33シリーズは、いまも健在で、メイドインジャパンらしい写実的でクリアーに音を描き出す、そんな魅力満載のカートリッジたちでした。個人的にはAT-33MLをもう一度入手したくなりました。

第二回目(4/13)の放送では、シェルリードワイヤー聴き比べ。普通のリードワイヤーからテクニカのPCOCCリードワイヤーAT6101、オヤイデの純銀製HSR-AG、それに私が自作したウエスタンエレクトリックの錫メッキ単線絹/紙巻きビンテージワイヤーを使ったものまで。ま、たった3cmほどの線で音がころころ変わる変わるわ!試聴の結果は、番組をお聞きの方ならもうご存知ですよね。

オヤイデの3398-22を使ったリードワイヤーを装着。カートリッジはAT-33E。シェルはオヤイデのHS-CF。この前に聴いたテクニカのAT6101に比して解像度が一挙に上がり、音場感も広大。クリアーで適度な温度感もある、まさに102SSC導体の音。 たぶん今回聴いた中ではこれが一番万人受けする音の良いリードワイヤーだと思います。このリードワイヤーはまだオヤイデで市販されておらす、自作で作るしかありません。リードチップはオヤイデで売っていますので、ぜひチャレンジを。ちなみに、このリードワイヤー、片側は金メッキシェルチップ、もう片側にはプラチナメッキシェルチップを使って、両者のいいとこどりをしています。金は暖かみと明るさがあり、プラチナには艶やかさと重厚感があります。

ウエスタンエレクトリックの錫メッキ単線絹/紙巻きビンテージワイヤーを使ったリードワイヤーを装着。エッジが立って、カツーンとくるエネルギッシュな鳴りっぷりに激しく感動!個人的にはこれが一番プログレに合っていました!

オヤイデの純銀製HSR-AGを使ったリードワイヤーを装着した場合。銀線らしく繊細感が際立ち、さらりと爽やかで現代調のリファレンス的なたたずまいの鳴りの良さ。ということで、これがスタジオのリファレンスとして常用されることに。


さて、第3回目(4/27)と、4回目(5/11)と5回目(5/25)の放送では、各種配線材やRCAプラグ、ケーブル導体の太さの影響、端末の結線方法による音の違いを聴き比べます。どういったものを聴き比べるのかという詳しい試聴リストは月刊ステレオ5月号に掲載しているので、そちらをご覧いただきたいのですが、一般的なVFF線と言われるものから、OFC線、錫メッキ線、銀メッキ線、金メッキ線、純銀線、そしてオヤイデの102SSC導体まで。これが予想通りというか、予想以上にというか、かなりの音の違いがあったのですよ!自分的には、今後スピーカーを自作する時には、内部配線材にこれを使おうというのが見つかりました。皆さんも番組を聴いて、自分好みの配線材を見つけてみて下さい。

全部RCAプラグを取付けまして、聴き比べました。総数は30品目。私が自宅でしこしこ2日間掛けて製作しました。


配線材はオヤイデ電気秋葉原店で売っているものを、私がチョイスしました。天井一面を埋め尽くす、オヤイデ電気秋葉原店の配線材達。自作スピーカーや自作アンプの製作、RCAケーブルやスピーカーケーブルに用いるときの音色の参考にさればと思い、今回の企画を思いつきました。

 これはモガミ電線の2515。自作アンプの配線材として定番の配線材ですね。さて、定番と言われている2515とその他の配線材との音の違いは、、、。

 製作したケーブルは自宅とオヤイデ電気の試聴システム(サブシステム)で計2日間ほどエージング。エージング用ディスクは使わず、製品試聴でいつも使っているボーカルもののCDなどをリピート再生で延々と掛け続けました。

何十本ものRCAケーブルを短時間で同一条件でエージングするにはどうすればいいか?そこで私が思いついたのが、RCAケーブルを連結するRCA中継アダプタです。

このRCA中継アダプタを用いて製作したRCAケーブルを多重連結。これで同一時間、同一条件で一斉にRCAケーブルのエージングが可能に。

エージングの終わったRCAケーブルたち。さて、これをかついで、いざ番組収録へ参じます!配線材の聴き比べに使ったRCAプラグは、ハンダの影響を防ぎ、かつ取付け作業を単におこなうべく、RP-1013ZARHを使用。

製作したRCAケーブルは、ご覧のようにスタジオ据え付けのSACDプレーヤーとプリアンプとの間にセット。

プリアンプはEARの868PL。SACDプレーヤーはパイオニアのPD-70。


プリアンプのTAPEアウトからスタジオのコンソールへライン信号を送り込み、これをモニタースピーカーで聴き比べました。このスピーカーはジェネレックの小型スピーカーですが、非常にクリティカルに音の違いを出してくれます。コンソールを操作するのは、ミュージックバードの岩崎プロデューサー。オーディオ実験工房の発案者であり、私に番組出演を声がけしてくれた方です。数年前に、田中伊佐資さん鈴木裕さんの番組に私が出演した以来のおつきあいです。

月刊ステレオ編集部の野呂さんも取材に訪れてくれました。

 スタジオに持ち込んだケーブルたち。緑色のケーブルは第三回目の放送で聴き比べるQAC-222を使ったケーブル。2芯シールドの結線方法の違いによる音の違いを聴き比べます。この模様は月刊ステレオ6月号に詳細が、放送は6/8だったような。左の白/黒のケーブルはオヤイデの3398-18を使ったケーブルで、RCAプラグによる音の違いを検証するためのもの。

 これがその3398-18に各種RCAプラグをハンダ付けしたもの。プラグの安いものから高いものまで、その価格差が音の違いにどれだけ影響するかを聴き比べます。

こんなチープなRCAプラグ、これがなかなかにパンチがあって凄いんです!スイッチクラフト3502。これなかなか手に入らないんですよね。



放送は5/11だったかな。今回の実験内容について、製品名や価格、入手先など詳しくは本日発売の月刊ステレオ5月号に掲載しています。試聴の模様はミュージックバードに加入して聴いて下さいね。自宅のオーディオシステムに専用チューナーを接続すれば、システムのグレードにもよりますが、我々がスタジオで体感した音の変化をそのまま高音質でお聴きいただけます。ミュージックバードは衛星放送で、月額2000円ちょいから受信できる音楽専門放送。色々な加入プランがありますから、詳しくはミュージックバードの申し込みページをご覧下さい。人工衛星と自宅との間に遮蔽物が無い限り、基本的には日本全国で受信できますから、興味のある人はぜひご加入下さい!