このブログを検索

2013年11月26日火曜日

レコードスタビライザーSTB-MSとSTB-HWが突然ですが生産終了となります!

 レコードプレーヤーのスタビライザーとして2010年に登場したオヤイデ電気のSTB-MSSTB-HW。上がSTB-MSで、下がSTB-HWです。かつてない使いやすさと発展性とデザインと音質向上を果たした、オヤイデ電気渾身の一作です。



自在に分解/組立ができ、質量の変更が可能、STB-MSに至ってはオプションのSTB-CMを用いる事で音色の変更ができるという人気のレコードスタビライザーです。累積出荷台数2000台を突破してなお売れ続けているSTB-MSとSTB-HWですが、突然ながら生産終了となります!各オーディオショップの流通在庫限りです。生産終了の理由は、トップディスクとボトムディスクとウエイトスペーサーに使用しているシルバークロス(テキサリューム)が入手困難となったため。残念ですが、材料が入手できないとなれば廃盤にするしかない。というわけで、アナログマニアの方で、まだSTB-MSとSTB-HWを試したことの無い方、買うなら今のうちです。STB-MSとSTB-HWの後継機種も検討はしているのですが、登場はもう少し先のことになりそうです。ちなみに、同様の材料を使用しているHS-TFやINS-CFも将来的には廃盤になりますが、HS-TFはまだ在庫が豊富にありまして、INS-CFは現在欠品中ですが、ただいま最後の生産を行っていて、半年分は保ちそうです。PCOCC-Aの生産終了で、てんやわんやのところに、追い打ちを掛けるように材料の枯渇と、2013年は大変な一年でした。いやはや、来年は良い年になるのかなぁ。ちなみに私は来年、本厄です。かんべんしてくれぇ。


2013年11月25日月曜日

NEOよりd+ classB XLR seriesが12/7発売!

オヤイデ電気の楽器向けブランドNEOより、先週末にd+ classB XLR seriesが発表となりました!発売は12/7です!なんと端末の組み合わせによって6パターンものケーブルがラインナップしています。

構造: 反転同心撚りフラットケーブル
導体:高純度無酸素銅(0.18mm×33)
絶縁体:Polyolefin
外装シース: PVC
ハウジング : PBT + Glass Fiber
端子 : RCAプラグ、1/4インチフォンプラグ、1/4TRSプラグ、XLR プラグ
(24K金メッキコーティング青銅合金 )
価格:オープンプライス


<d+XLR classBのラインナップ>
d+ XLR class B (XLR 3ピン メス - XLR 3ピン オス)
●d+ XLR class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ XLR class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ XLR class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))
●d+ XLR class B 5.0m(市場予想価格 6,000円 (6,300 円 税込))

d+ XFT class B (XLR 3ピン メス - 1/4TRS)
●d+ XFT class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ XFT class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ XFT class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))

d+ TXM class B (TRSフォン - XLR 3ピン オス)
●d+ TXM class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ TXM class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ TXM class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))
●d+ TXM class B 5.0m(市場予想価格 6,000円 (6,300 円 税込))

d+ TRS class B (TRSフォン - TRSフォン)
●d+ TRS class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ TRS class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ TRS class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))

d+ XFT class B (XLR 3ピン メス - RCA)
(バランスーアンバランス接続、Pin 2 ・シグナル/ Pin 1&3 ・グランド)
●d+ XFR class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ XFR class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ XFR class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))

d+ RXM class B (RCA - XLR 3ピン オス)
(アンバランスーバランス接続、Pin 2 ・シグナル/ Pin 1&3 ・グランド)
●d+ RXM class B 1.0m(市場予想価格 3,600円 (3,780 円 税込))
●d+ RXM class B 2.0m(市場予想価格 4,200円 (4,410 円 税込))
●d+ RXM class B 3.0m(市場予想価格 4,800円 (5,040 円 税込))

d+ TS class B (1/4 フォン - 1/4 フォン)
●d+TS class B 1.0m(市場予想価格 3,400円 (3,570円 税込))
●d+TS class B 2.0m(市場予想価格 4,000円 (4,200円 税込))
●d+TS class B 3.0m(市場予想価格 4,600円 (4,830円 税込))

d+ RTS class B (1/4 フォン - RCA)
●d+RTS class B 1.0m(市場予想価格 3,400円 (3,570円 税込))
●d+RTS class B 2.0m(市場予想価格 4,000円 (4,200円 税込))
●d+RTS class B 3.0m(市場予想価格 4,600円 (4,830円 税込))

d+ RCA class B (RCA - RCA)
●d+RCA class B 1.0m(市場予想価格 3,400円 (3,570円 税込))
●d+RCA class B 2.0m(市場予想価格 4,000円 (4,200円 税込))
●d+RCA class B 3.0m(市場予想価格 4,600円 (4,830円 税込))


もうラインナップが多すぎて説明が大変なので、詳しくは画像やネオのホームページを読んでほしいのですが、とにかく安くてカッコ良くて長さも1.0m/2.0m/3.0m/5.0mと豊富。通常のオーディオケーブルではなかなか得られない長尺のケーブル引き回しにも対応!


主目的は音楽製作スタジオやDTMなどでのワイヤリングなのですが、オーディオに使っても問題無し!19ゲージの太めのOFC銅にモールド加工された頑強なXLRプラグやTRSプラグやRCAプラグ。そして、ホワイトとライムグリーンのスタイリッシュなカラーリング。割安でラインケーブルをグレードアップするには、d+ class Bがお勧めです。



TRSフォーンプラグが片端末に付いたタイプも豊富に揃えていますので、RMEのFireFace400/FireFace800/FireFaceUC/FireFaceUCX/FireFaceUFXなどのオーディオインターフェースをUSB-DAC代わりに用いているPCオーディオユーザーにも嬉しいチョイスですね。値段も安いので、マルチチャンネルでの複数本のワイヤリングでも出費はわずか!

では、カッコよくてリーズナブルで音の良いXLRケーブル/TRSケーブルをお探しの方、プロ/アマ/オーディオユース問わず、一度d+ classBシリーズを手に取ってみて下さいね!

2013年11月20日水曜日

明日発売の季刊オーディオアクセサリー151号にクリーニングスティックECが付いてくる!

明日発売となります季刊オーディオアクセサリー151号。全国の書店に並びます!オーディオファン、特にオーディオアクセサリー好きの方必見のオーディオ雑誌ですね。




本号では年末恒例、オーディオ銘機賞2014とオーディオアクセサリー銘機賞2014が発表となります。

そして本号では、ファイルウェブでも公開されているように、なんとオヤイデ電気のクリーニングスティックECがおまけで付いてきます!

巻頭にはクリーニングスティックECについての鈴木裕先生と田中伊佐資先生のコメントが詳細に記載されていて、使いこなしや、効果までてんこもりで紹介されています。

ぜひ本号をご購入いただき、実際にクリーニングスティックECを使ってみて下さい!このたった2本のクリーニングスティックECで、みなさんのオーディオシステムは一皮剥けたようなグレードアップが図れます。そして、気に入ったら6本入りの製品版を買って下さいね。このふろくを使ったら、続けて絶対欲しくなりますよ。





2013年11月14日木曜日

オヤイデ電気スタッフ募集です!今度は本社スタッフ募集です。

先々月のバイト募集では、お店のスタッフを募集しまして、その時に応募された方の中から1名、お店で新入りで働いています。さて今回は、私がおります、お茶の水にある本社のスタッフ募集です。本社での製品パッケージ作業などの人手が足りなくなってきたので、基本的にその手の仕事を任せられると思うのですが、詳しくは面接時に聞いて下さい。

パッケージ作業は一見地味ですが、商品の見栄えを左右する重要な仕事です。また、パッケージと中身を間違えると、とんでもないクレームになったりしますから、あわてんぼうには向かない仕事です。結構注意力が必要な仕事なのです。したがって、地味な作業を指定通りに、丁寧に、根気よく続けられる人が望ましいです。

では、我こそはという人、ご応募お待ちしております。オヤイデ電気の本社は、JR/地下鉄お茶の水駅出て、北側にある東京医科歯科大学の裏手にあります。


<株式会社小柳出電気商会アルバイトスタッフ募集要項>

業務内容: 商品パッケージング・商品管理他

勤務地: 株式会社小柳出電気商会 本社 所在地: 東京都文京区湯島1-9-6

時給: ¥1,000~ 経験、能力を考慮の上優遇

資格: 男女問わず2050歳位までの方

待遇: 社員割引制度有 制服貸与 能力により昇給あり 交通費規定支給

期間: 長期

勤務時間: 10:0019:00(週5日

休憩時間: 1時間

休日: 日曜定休(祝日営業)

給与の締め・支払い日: 20日締め25日払い

必要書類: 履歴書(写真貼付)

オーディオ・プロ用機材などのケーブル、オーディオ・アクセサリーの製造・販売、産業用電材の販売、オンラインショップ企画・運営などに携わる業務です。☆応募方法: 電話またはメールにて面接の日程調整をします。

Tel03-5684-2151 E-Mailkawauchioyaide.com 担当:川内
迷惑メール防止のため、メールの「」のところを「@」に替えてメールしてください。

2013年11月13日水曜日

安くて高品質でコンパクトな自作用フォノ5pinDINプラグ登場!

 先々月より密かに発売開始した5pinDINフォノプラグ「DJ-155SBCG 自作用フォノ5pinサンドブラストクロムメッキシェル」。言わずもがな、レコードプレーヤーのトーンアーム用フォノケーブルのプラグです。オヤイデ電気製ではありませんが、良く出来ています。しかも安い!たぶん日本では、オヤイデ電気秋葉原店およびオヤイデオンラインショップのみでの取り扱いです。


ヘッドホン祭り2013のヨシノトレーディングブースに掲げられていた看板にもあるように、今世紀に入ってからのレコード再興は目覚ましいものがあり、特に2010年以降は重量盤レコードや、往年の名盤のリマスター音源によるアナログ盤の発売が毎月びっくりするほど続いています。私もディスクユニオンに行く度に、欲しいレコード盤が次から次へと目について仕方ないのです。レコード愛好家にとっては、いやはや嬉しい悲鳴です。

というわけで、レコード盤の隆盛にともなって、レコードをもう一度聴こうという動きが、近年にわかに高まっています。最新のレコードプレーヤーを買うも良し、押し入れで眠っていたレコードプレーヤーを引っ張り出すも良し、往年の有名レコードプレーヤーを中古でゲットするも良し、人それぞれだと思うのですが、21世紀に入った今がレコードを楽しむ絶好のチャンスなのです。とにかくアナログ再生には実体感がある。これは偽わざる事実なのです。 そして何より、手に入れて楽しい。幸福な所有感があるのです。ハードもソフトもね。

そんなわけで、皆さんDJ-155SBCGを使ってフォノケーブルを自作しましょう!台湾製ですが、造りは本格的。真鍮削り出しのクロームメッキボディで、電極は奇麗な金メッキが施されています!

数十年前のレコードプレーヤーに付属していたフォノケーブルなんてひどいものです。へろへろのケーブルに安っぽいRCAプラグ、5ピンDINプラグがモールド加工された古いケーブルでは、レコード盤の、レコードプレーヤーの真価は発揮できません。たしかに近年のレコードブームにあやかって、各オーディオアクセサリーメーカーからは、数多くのフォノケーブルが発売されていますが、自作の道は相変わらず少ないのです。それもそのはず、単売されているフォノプラグの種類が少ないのです。10年ほど前にはベルドリーム製の真鍮削り出しフォノプラグが発売され、これは現在でも現行であるものの、値段が7千円ほどと高い。そして大きすぎてトーンアームによってはトーンアームに差し込めないなんてことがあります。現に、私がかつて所有していたサエクのWE407/23にはベルドリーム製フォノプラグは差し込めませんでした。また、完実電気から8年ほど前に発売されたフォノプラグも、今から4年ほど前に生産終了しており、また値段が1万円ほどしたため、自作には敷居が高いものでした。1年ほど前にフルテック製のフォノプラグも発売されましたが、これも値段が高いです。また、プラグ長がやや長いので、レコードプレーヤーの底面という狭い空間での引き回しには、ちょっと不便かもしれません。

またオヤイデ電気では、10年以上前から割安な金メッキフォノプラグロジウムメッキフォノプラグを発売しておりました。


しかし、これはプラスチック製の安っぽいプラグで、音はそこそこ良いものの、簡易的な雰囲気が否めず、高級感はありませんでした。

一方、 今回発売したDJ-155SBCGは、ご覧の通り高級感に溢れ、かつコンパクトでどんなトーンアームにも対応し、しかも値段が1,260円と激安。内容に比して安すぎる価格設定に、もう少し高く売っても良かったんじゃないかと思うほどです。


 このように高精度、高品位なパーツで構成されています。フォノケーブル作るのが楽しくなってきますね。安いので、いろんなケーブルを使って、何本もフォノケーブルを作って、音色の違いを楽しむのも一興です。


ケーブル引き出し口の開口径は8mm。ということは、外径4mmまでのケーブルを2本出しできます。これに合致する音の良いケーブル候補としては、オヤイデのPA-2075はじめ、HPC-22WHPC-24SUL1430-SY、HWS-20、HWS-20平行HWS-22W、ベルデン1503Aがおすすめです。ベルデン88760で作るのも面白そうですね。

内密の話ですけど、もうじきオヤイデ電気秋葉原店で限定処分販売予定のオヤイデ製HD800用切売りケーブル(HPC-24Sを2本内蔵した丸打ちコード)を使えば最高です。いずれ製作例をこのブログで公開しましょう。

ただし、ケーブルの選定にあたっては、必ずシールドケーブルを用いる事。ノンシールドではノイズが出る事があります。これはラインケーブルの信号に比して、フォノケーブルの信号は、信号の強さ(電圧)が1/10から1/100程度しかないので、ノイズに弱いからです。特にトランスやスイッチング電源などの電源部の近隣にケーブルを這わすと、ノイズを拾いやすいです。

それと、フォノケーブル制作時の注意点としては、必ずアース線を設ける事。アース線を設けないと、ほぼ十中八九ノイズが出ます。

アース線の配線方法としては、以下の2つがあります。信号用のケーブルとは別に、単芯の配線材をアース線としてハンダ付けする方法。もうひとつは、信号用のケーブル内のシールド線をアース線に兼用する方法があります。音質面でどちらが良いかはなんとも言えませんが、ノイズ耐性など音質面で安心なのは前者、見た目がスマートに出来上がるのは後者です。後者の場合は、1芯シールドではなく、できれば2芯シールド線を用いましょう。1芯シールドケーブルを用いる場合は、アース線は別途配線した方が、ノイズ面で無難です。

ケーブル内のシールド線をアース線として使用する場合、RCAプラグ側の結線は、RCAプラグのグランド側(マイナス側)にハンダ付けして、アースをRCAプラグに落とす方法が1つ。もう一つは、シールド線の端末に単芯の適当な配線材をハンダ付けしてリード線とし、RCAプラグから引き出し、フォイコライザーのアース端子に結線する、この2種類の方法があります。前者は簡便でスマートなやり方ですが、音質面では不利になる可能性あり。後者は、左右のフォノケーブルの端末からそれぞれリード線が這い出てくるので見栄えが悪く、また端末加工が難しいという欠点があるものの、アース線を独立配線しているので、音質面では有利です。


オヤイデ電気秋葉原店では、昔からレコードプレーヤーのカートリッジとヘッドシェルとの間をつなぐシェルリードワイヤーを自作するためのシェルチップも各種発売しています。フォノケーブルの自作とともに、シェルリードワイヤーの自作も面白いですよ。

2013年11月4日月曜日

2013年11月のみじんこ自宅オーディオシステムの様子


 
今週末は心身がメルトダウン寸前で、肩が異常にこるし、目はしょぼしょぼするし、おかしいなと思ったら風邪でした。というわけで、昨日はインターナショナルオーディオショーに行けず、家でぐったりしていました。一日寝たら治っておりまして、気晴らしに数ヶ月触っていなかったオーディオシステムの機器入れ替えと配線やりかえを行いました。


いつのまにか色々と機材が入れ替わっています。 左上は、オーストラリアはバーソンオーディオ(Burson Audio)のヘッドホンアンプSoloist (ソリスト)。造りがシンプルでしっかりしているし、なにしろ見てくれがいいので買いました。音はまだ聴いてないので分かりません。ソリストの上にちょこんと乗っているのはリンデマンのDDコンバーターUSB-DDC24/192。StelloのU3の後がまとして、今年始めに出物を見つけてゲットしたんだけど、ほったらかしにしておりました。予定ではMacMiniを購入して、PCオーディオ専用PCとして、このUSB-DDC24/192と組ませるつもりなんですけど、いつになることやら。

ソリストの隣はラックスマン (LUXMAN)のパワーアンプMQ-88。これはここ2年ほど替わっていません。MQ-88の前に使用していたアルテック(ALTEC)の350Aは、クラシックオーディオに引き取られていきました。クラシックオーディオを主宰する川東さんは、私がオヤイデの秋葉原店に在籍していたときに、よく店にお越しになられていたオーディオマニアの方で、いつかはオーディオ店を開きますとおっしゃっておられたのですが、今から3年ほど前、本当にオーディオ店を開かれました。有言実行とはこのことです。川東さんが当時語っておられた「ビンテージのオーディオ文化を次世代の人々に継承していきたいんです。」という言葉が、今でも印象に残っています。古き良きものを伝えていく、立派な志だと思います。

ラック内の最上段にはアンテロープのマスタークロックジェネレーターOCX。中段がアポジーのオーディオインターフェースRosetta200(DACとして使用)。これらもここ3年ほど替わらず。そして下段が新入りのゴールドムンドのプリアンプMIMESIS7NP(ミメシス7フォノイコ非内蔵モデル)。

ミメシス7は今夏に中古入手していたものの、稼働させる事無く寝かせておりましたが、今日でようやくセッティング完了。ミメシス7の前に使用していたパッシブプリアンプのステラボックスPR2はお蔵入りとなりました。ミメシス7のゲインが異常に高いので、プリとパワーの間にPR2をかまそうかなぁ。それにしてもこのミメシス7、予想通り切れ味抜群で、良い買い物でした。ミメシス7の出物を見つけた同時期にオーディオユニオンでKrellのPAM-2の激安出物を見つけ、一瞬触手が動いたのですが、まさか両方買うわけにもいかず。いやフォノイコとしてPAM-2をゲットするのも悪くは無いぞと思いつつ、ラック内の高さの問題もあってミメシス7に決めました。MIMESIS7NPは高さ45mmで、私のラックにぴったり収まるのですが、PAM-2だと高さ67mmで、ラックにぎりぎり収まらないのです。

 さて、こちらも新顔のCDプレーヤー。正確に言うとCDプレーヤーではなく、DVDレコーダーです。これはタスカムのDV-RA1000HDという機種で、DSD録音再生ができ、内蔵ハードディスクで録再可能という優れもの。惜しまれつつも2012年に生産終了になっていて、現在では中古入手するしか手がありません。生産完了になった今でも人気が高いので、出物はすぐに買い手が付いてしまいます。私は出物を4年探しつづけて、今夏ようやくゲットしました。私の個体は、前ユーザーが内蔵ハードディスクを80Gから120Gに交換しており、単純計算でCDデータなら160枚ほど保存できるわけです。PCオーディオ隆盛な昨今では、この手のオーディオ機器の内蔵HDで音楽再生するなんてのは、古めかしい話ですけど。



なぜ私がDV-RA1000HDを購入したかと言いますと、ラックマウント型で、私の現在のオーディオラックに収まりが良いというのが第一。第二に、クロック入力があるという点。これでOCXから外部クロックを送り込めるわけです。第三に、見た目がぎりぎりオーディオとして許容できるかなという点。第四に、これが一番大きい理由かもしれませんが、DV-RA1000HDはデュアルAES入出力(Dual AES接続)ができるという点です。Dual AES接続は2本の110Ω XLRケーブルを用いて、ダブルスピードでデジタル伝送を行うAES/EBU規格の一種。元来は業務用の伝送規格で、一部の業務用機器か、民生機ではエソテリックのP0s VUKや、D-70 VUK、CHORDのDAC64Mk2、dcsなどのハイエンドオーディオ機器にしか内蔵されていません。それがなんと、我が家のロゼッタ200ちゃんにはデュアルAES入力ポートが備わっていまして、そうなるともうオーディオマニアの血が騒ぐわけです。どうしてもデュアルAES接続をやってみたくて、このDV-RA1000HDを入手したわけです。ちなみにDV-RA1000HDのDVDドライブは、TEAC製のパソコン用DVD-Rドライブを使用していて、ピュアオーディオの観点からは許しがたいことに思えなくも無いのですが、そこには目を瞑る事にしました。ただ私はデュアルAES接続をしたかっただけなのだから。

さて、肝心のDV-RA1000HDとRosetta200をデュアルAES接続しての効能はというと、ミメシス7も新規導入で、なにがどう効いたのか分かりませんが、2013年3月のみじんこオーディオシステムに比べて、格段に分解能が向上。個々の楽器の定位も明瞭になって、なにしろ嬉しいのはボーカルが埋もれずにぐぐっと前に出てくる事。ケーブルのグレードアップや制振アイテムの導入等、まだまだ手を入れるべきところは残っているのですけど、ひとまずは満足かな。

 さて、レコードプレーヤーはというと、テクニクスのSL-1200Mk1に代わり、テクニクスのSP-10Mk2が鎮座しております。しかし、まだトーンアームが無い!ということは使えない!ちなみに、金色に輝くターンテーブルシートは、MJ-12の開発時に試作した真鍮製MJ-12で、この世に2枚だけ存在しています。一枚は私、もう一枚は故山本博道さん。音質改善効果は抜群なのですが、あまりに加工賃が高すぎ、また質量があり過ぎ、素のままだと錆びやすいとか、こんなにデカイとメッキにムラが生じやすく、メッキ代もバカにならないといった理由で、製品化を断念した代物です。以前、これを限定数製作しようという動きがあったのですが、うやむやになっております。販売するとしたら5万円は下らないのですが、はたして買う人いるのかなぁというのが率直なところ。

このSP-10Mk2がはめ込まれているレッドコンソール製のキャビネットには、FR-64/FR-64S用の孔が空いております。そこで、FR-64Sの出物をずーっと追っかけているのですけど、なかなかゲットできませんで。

 オーディオラックの裏面はこんな感じ。FTVS-510やFTVS-910、BlackMambaやTUNAMI NIGO、FF-20などオヤイデのケーブルがひしめいています。

以前のブログで紹介した12個口電源タップはご覧の通り。このタップもまだ改良の余地ありです。

Entreq グランドボックス「Tellus」と「SilverTellus」

 先週のこと、オーディオ評論家の福田雅光先生の試聴室にお邪魔しました。私が訪問したのはこれで3回目だったか。最初はTUNAMI TERZOが出来上がったときで、2009年のこと。2回目は幻の「カーボンシールドケーブル」の試作品を聴いてもらったときで、2010年のこと。この時の記事は、電源アクセサリー大全2012の108-109ページに記載されています。この誌面上で「カーボンシールドケーブル」は2011年秋に登場予定となっています。しかしながらその後、開発は中断しており、現時点でも発売の見込みは立っていません。2008年のリーマンショック以降、景気の落ち込みが激しくなり、10万円越えのハイエンドケーブルの需要が落ち込みそうで、いま製品化するのは得策ではないというが第一の原因です。それ以外にも、福田先生から指摘のあった箇所の見直し、ハイエンドプラグの開発や、導体やシールド材の選定作業に時間が掛かり、さらには2013年のPCOCC-A生産終了などで奔走するうちに時間が経ってしまい、今に至るというわけです。製品化を諦めたわけではないので、もうしばしのお時間を下さいね。ここ2年以内には出来上がるはずです。

 今回の訪問では福田先生にEntreqのグランドボックスを聴いてもらいました。TellusとSilverTellusというのがその製品で、製品スペック等の詳細は後述しますが、2時間ほどの試聴を行い、じっくりとその効果のほどを確認してまいりました。結論から言うと、Tellusは変化が分かりやすく、ぐぐっと中低域に厚みが増して、かつ音像が明瞭となります。SilverTellusは地味な効き方ですが、高域の広がりが増して、倍音が解き放たれるようにふわっと広がる印象があり、音場感の改善に効果があります。不思議と「銀」をケーブル導体に使ったときと同じ印象を感じました。両者とも、試聴では同じアースケーブルを用いました。アースケーブルはオヤイデのRSCB2.5を使った私の試作品で、片端にYラグ、他方端にXLRプラグを取付けたものです。Yラグをグランドボックスのターミナルに、XLRプラグを福田先生の試聴システムのプリアンプの空きジャックに抜き差しして、ソフトを何枚も入れ替えて、瞬間的にその再生音の変化を聴き取りました。この時の模様は、季刊オーディオアクセサリー151号に掲載予定です。

ついでに先週、香港の取引先からの依頼で、銀の平角線を用いたTellus用のジャンパーケーブルを製作しました。Tellusは今、香港で大人気のようです。なんでも、Tellusの背面にあるターミナルをジャンパー線で繋ぐと、効果が増すらしいです。さらに、複数のTellusを長めのジャンパー線で数珠繋ぎに接続していくと、効果が倍増するらしいです。テスターで測ったところ、Tellusの中身はターミナル毎に仕切られているわけではないので、ジャンパー線なんかでターミナル同士を接続して何になるのか不思議ですが、まぁそういうことらしいです。アースループが生じて逆効果になりはしないのかなぁ。

このグランドボックス(仮想アース)という新ジャンルのオーディオアクセサリー、古くはGe3の要石やアコリバのRGC-24(通称:地雷)などの小型アイテムがあったのですが、今後はEntreqを初めとして、本格的なデカ物が色々と出て来るかもしれません。TellusとSilverTellusは、オヤイデ電気が輸入代理店を努め、来春国内導入予定で、現在メーカーとの調整に入っています。というわけで、以下にエントレックのTellusとSilverTellusを改めてご紹介します。
 

現在、日本のオーディオ環境は、様々な問題を抱えています。

大きな問題のひとつは、スイッチング電源を備えた家電製品やパソコンから発せられる高周波です。これらの高周波は相互に干渉を起こし、複雑な電源汚染を生じせしめます。また、これらの機器は、その周辺に強力な磁場を作り出し、信号伝送のベースとなる基準電位(グランド電位)を乱し、迷走電流を生じせしめます。さらに、これら高周波や磁場の乱れは、人体に健康リスクを及ぼすことさえある重大な問題です。

もうひとつの大きな問題のひとつは、一般的な集合住宅や家屋にコンセント等に設けられている漏電保護用アースは、その経路を辿っていけば、通常水道管や家屋の鉄骨構造物を利用して接地されていることにあります。

これらアースラインでは、自宅や他の居住宅の冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの家電製品が、このアースラインを共用しています。従って、これら漏電保護用のアースラインにオーディオ機器の大地アースを接続した場合、アースラインに繋がれた家電製品のノイズがアースラインを逆流してオーディオシステムに侵入する場合があります。

本来オーディオ用のアースライン(グラウンドライン)には、地球を巨大な基準電位としたアーシング、すなわち大地電位を取るために配線されるべきアースラインが、現状ではほとんどの場合漏電保護用アースラインに落とされています。オーディオシステムから最上のサウンドを得るには、オーディオ専用に設けられた、クリーンで効果的なアースポイントの構築が最も重要ですが、一般的な集合住宅や家屋では設備・経費等で難しいところがありました。

アースラインを適切に配線し、基準電位を安定化させ、音を濁す原因となる迷走電流を効率良くオーディオシステムから逃す事が出来れば、現状の対処料法的なノイズフィルターやアイソレーション機器を必要としなくなるでしょう。

Entreq社のグランドボックス(仮想アース装置)は、高能率かつ使い勝手に優れたアース配線、効率的なノイズ除去作用、安定した接地電位を作り出す、3つの機能をご提供します。

Entreqのグランドボックスの中核機種であるTellus(テルス)と最上位の Silver Tellus(シルバーテルス)は、優美な質感のスウェーデン産針葉樹からなる頑強なウッドボックスの中に、Entreqの長年の研究によって割り出された複数の“金属層”と、金・銀・銅・亜鉛などの金属パウダーを配合した“ミネラルミックス”を、大質量で積層・内蔵しています。この “金属層”と“ミネラルミックス” が、オーディオ機器の迷走電流を効率的に吸収。圧倒的なノイズ除去作用、安定した接地電位をもたらし、ノイズフロアを効率的に減少させます。これにより、オーディオ専用の大地アースと同等の、あるいはそれ以上の効果を得る事が出来ます。

Entreqのグランドボックスの使用方法は、グランドボックスとオーディオ機器の空き端子との間を専用アースケーブルで繋ぐだけ。通常のオーディオケーブルと同じ要領で接続を行え、極めて簡単にアースラインの構築が可能です。グランドボックス側のアースケーブルは、グランドボックス背面に設けられたターミナルにネジ止め固定できるよう、Yラグ仕様とされています。アースケーブルのオーディオ機器接続側には、RCAプラグ、XLRプラグ、Yラグ仕様など様々なバリエーションが用意されています。これにより、オーディオ機器の空き端子の種類によってフレキシブルな対応が可能です。もし、お使いのオーディオ機器にRCAジャック、XLRジャックの空きが無かったとしても、オーディオ機器のシャーシのネジを緩め、Yラグ仕様のアースケーブルをネジ止め固定すれば、アースラインを構築出来ます。

Tellus/Silver Tellus によってもたらされる、かつてない広大な音場感、ダイナミックでレスポンスに優れた音楽体験をぜひあなたの耳でお確かめ下さい。

*専用グランドケーブルはオヤイデ電気オリジナルで同梱予定。増設配線用にオプション販売も予定。
*専用グランドケーブルは、5Nピュアシルバー導体によるオヤイデ電気オリジナル品をオプション販売予定。


Tellusの特徴 >

EntreqTellus(テルス)は、同社のグランドボックスを特徴づける “ミネラルミックス” を大質量で内蔵した、同社グランドボックスの中核機種です。Tellusの背面には、アースケーブル接続用ターミナルが3カ所設けられ、最大6デバイスのオーディオ機器に有効なアース効果をもたらします。 その優れたノイズフロアの減少効果と手頃な価格から、Entreqのラインナップの中で最も人気のある機種となっています。

ターミナル数:3
接続対応機器数:6
寸法:W435xH134xD295(背面端子部除く)
質量:17.8kg
特徴:Entreqオリジナル複数の“金属層”と、金・銅・亜鉛などの金属パウダーを配合した“ミネラルミックス”を内蔵。
予価:未定(10万円代中半)
発売時期:未定(2014年春予定)

Silver Tellusの特徴 >

EntreqSilver Tellus(シルバーテルス)は、Tellusの “ミネラルミックス” に30%以上の銀を配合し、アース効果のより一層の強化を図った同社グランドボックスの最上級機です。 Silver Tellusの背面には、アースケーブル接続用ターミナルが4カ所設けられ、最大8デバイスのオーディオ機器に有効なアース効果をもたらします。その強力なアース効果によって、金属製オーディオラックのアーシングも含めた、大規模なオーディオシステムのアーシングが可能です。

ターミナル数:4
接続対応機器数:8
寸法:W435xH155xD302(背面端子部除く)
質量:22.2kg
特徴:Entreqオリジナル複数の“金属層”と、金・銅・亜鉛などの金属パウダーに、30%以上の銀を配合した “ミネラルミックス” を内蔵。
予価:未定(30万円前後)
発売時期:未定(2014年春予定)



Tellusの背面部。頑強なスウェーデン針葉樹パネルに配置された、Entreqオリジナルの純銅削り出しターミナルポスト。ターミナルキャップは筐体と同様にスウェーデン針葉樹製。スムーズで確実なアースケーブル固定を行います。ターミナルへの接続はバナナプラグ、Yラグに対応。

オヤイデ電気では、Tellus/SilverTellus専用のオリジナルアースケーブルを開発中。5Nピュアシルバー平角線からなるアースケーブルは、グランドボックス側にYラグ、オーディオ機器側にRCAプラグまたはXLRプラグを装備。オーディオ機器の空き端子へワンタッチで装着でき、ピュアシルバーならではの導電率の高さから、優れたアーシング伝送を行います。


Entreq社について
スウェーデンの南端の緑豊かな都市アストープに設立されたオーディオアクセサリーメーカー。主催のオロフ フライバーグ氏は、1980年代にミストスプレッダー型空気清浄機の開発で同社を設立。40年以上におよぶオーディオへの深い造作によって2002年にオーディオ市場に進出。物理学に精通し、スウェーデンの自然に多くのインスピレーションを得た氏の見識は、自然法則に基づいたオーディオ再生を目指しています。特に、オーディオにおける振動と磁場の影響に着目し、長年の研究成果を製品開発に活かしています。製品の開発と製造は全て自社で行い、常により良い製品造りを目指して、日々の研究に勤しむ堅実な企業姿勢が、世界のオーディオファイルに広く受け入れられています。

Entreq公式HP http://www.entreq.com/

なお、
Tellus/Silver Tellusは、音質向上を目的としたオーディオ専用の仮想アース装置です。漏電対策用の保護接地を目的としたアーシングにはご使用になれません。オーディオ/ビジュアル機器以外には、ご使用にならないで下さい。

2013年11月1日金曜日

ヘッドホン祭りのオヤイデ電気ブースの模様

みなさんご来場ありがとうございます!もう先週のことになってしまいましたが、10/26-27に開催されたヘッドホン祭りのオヤイデ電気ブースの模様をお伝えします!場所は外苑前のスタジアムプレイス青山。同会場での開催は、これで7回目だったか。来場者は2日間で約5000人。前回と同じです。今回は2日間開催だったのですが、バーゲンセール初日である1日目に来場者は集中。台風27号を意に介する事無く、早朝から行列をなす来場者の列に、いつもながら驚かされました。2日目は晴れだったのですが、初日に比して来場者は少なめで、みなさんゆったり観覧されていました。

 オヤイデ電気ブースで特売されたHPC-MX先行モニター品。ヘッドホン祭り限定カラーのイエローとブルーです。

HPC-MXは現行のHPC-SEの後継機にあたるリケーブルで、シュアーSEイヤホン等のMMCX着脱式イヤホンに使用できるリケーブルです。

HPC-SEでは汎用MMCXを使用していたところ、HPC-MXでは新開発のMMCXを搭載し、イヤホンとの嵌合性を高めました。その他の部分は基本的に同じですが、このヘッドホン祭り限定モデルではミニプラグに、従来の銀ロジストレートプラグ(P-3.5SR)では無く、L型モールド品を用いて、コストダウンを図るとともに、 スマートフォン等への直止しに便利なようにしております。なお、この先行モニター品は、年末にオヤイデ電気秋葉原店ほか一部ヘッドホン専門店でも限定販売を予定しています。

こちらはみじんこシグネチュアのミニミニケーブルや、私のイヤホンリケーブル関連の試作品などの放出品。特殊なものが多いです。あっという間に初日で完売してしまいました。

 オヤイデが輸入販売する中国はゼフォンZephoneのイヤホンリケーブルの新作。レッドコンドルという赤いのがMMCX型。青いのがブルーシーガルで、MMCX型と10Pro用とウエストン用の3種類が用意されています。シルバーシーガルという右端のリケーブルは、エティモティックリサーチ社のER-4S/ER-4P用。

今回は正式発売前のお披露目および希望者への先行販売でしたが、11月には正式に発売となります。なお、ゼフォン製品は手作りの少量生産品なので、大規模な流通経路に乗せられず、取扱店限定品となります。取扱店はオヤイデ電気直営店、オヤイデオンラインショップ、フジヤエービック、イーイヤホン、ダイナミックオーディオなどです。

 こちらは中国はFiiO社の製品群。オヤイデ電気が国内総代理店となっています。

FiiOのハイレゾプレーヤーX3の展示。3万円でハイレゾ再生が楽しめるポータブルプレーヤーとして今夏から発売開始しています。

FiiOのポータブルヘッドホンアンプE12、E07K、E17。こちらも手頃な価格で人気のポタアンです。

みなさんこんな感じで試聴されていました。我々スタッフも来場者の対応におおわらわ。皆さん本当にオーディオに熱心で、皆さん愛機を持参されていました。半年に一回の再会で、お客さんスタッフともに盛り上がっておりました。さすがに2日目の最後の方は、話し疲れて私は廃人になっておりましたが。

X3のDAC機能のデモンストレーション。

 フォームウェアのアップデートを行えば、このようにパソコンの外付けDACとして使用出来ます。パソコンとはUSBケーブルで接続します。USBケーブルはX3付属のUSB-A to MicroUSBを使います。

 ソニーブースで見かけた新型イヤホンXBA-H3。このようにMMCX着脱式となっています。MMCXはイヤホン本体の奥まったところで嵌合するようになっており、一般のMMCX型イヤホンとは違い、回転自在ではありません。

そうそう、オヤイデブースに来場された方がオヤイデのHPC-MXを嵌めてみられましたら・・・

なんとぴったりハマりました。このようにイヤホンとは若干の段差が生じてしまうのですが、あまり気になりません。なお、ソニー自体はサードパーティー製のリケーブルの使用を推奨していないそうですが、その辺はもうユーザー側の判断如何にかかっています。

純正っぽいハマり具合です!ちなみに現行のHPC-SEもハマります。

左がHPC-MXのMMCXで、右がXBA-H3のMMCX。両者ともパイプに十字状のスリットがあり、 パイプ端部に盛り上がりがあるのがお分かりでしょうか?予想はしていたのですが、おそらくソニーもオヤイデも、MMCXの製造を実際に委託しているプラグメーカーは同一と思われます。これが今後のオーディオ用MMCXプラグの標準仕様となれば、MMCXの信頼性は飛躍的に高まる事でしょう。


今回、ヘッドホン祭り全体では特に大目玉になるような製品発表は無かったのですが、個人的に幾つか気になったものをご紹介。

こちらヨシノトレーディングブースにあった、EAR社のフォノイコライザー834Pのボリューム付きバージョン。アナログプレーヤーとの接続でレコード盤のヘッドホン試聴を実践していました。

レコードは近年飛躍的にその販売量が増えているという資料。たしかに最近、名盤の重量盤リマスター復刻が相次いでいますからな。

バランス式ヘッドホンアンプの展示が多かったのも今回の祭りの特徴。これはAgara社のバランス式ヘッドホンアンプAGH-01GX。百万超えの高級アンプです。キャノン3極2個出し仕様です。


オーロラサウンドのフォノイコライザーVIDAと、バランス式ヘッドホンアンプの展示。このヘッドホンアンプは試作品で、バランス出力が4極キャノン仕様ですが、製品版では3極2個出し仕様にするかもしれないとのこと。 ゼンハイザーが11月に発売するバランス式ヘッドホンアンプは4極キャノン仕様なので、さてどちらがバランス式の本流となるのか、今後の盛衰を見守りたいところです。

 こちらはシングルエンドタイプのヘッドホンアンプですが、オーストラリアのバーソンオーディオ社のSoloist(ソリスト)です。最近、個人的に気に入って購入したヘッドホンアンプです。日本へ輸入されているモデルは、固定抵抗を使ったボリューム搭載モデルです。これは音量の可変時にノイズが出るという欠点があるものの、音質優先で製作されているので、輸入元のメースではこの固定抵抗モデルを輸入しているそうです。他にメーカーではアルプスのブラシ抵抗を用いたモデルも製造しているそうなのですが、日本には輸入していないそうです。

 Bispaのバランス式ポータブルヘッドホンアンプ。5極タイプです。ポタアンのバランス出力も多様な着脱機構が乱立しつつあり、統一化が望まれますが、たぶん統一される事はないでしょう。

こちらはラトックシステムのバランス式ポタアン試作機。AK100の販売元であるアユート(旧マウスコンピューター)で販売予定とのこと。ケーブルはオヤイデのHPC-SEのバランス仕様で、私が製作した特別モデルです。 2.5マイクロプラグを2本使用してバランス出力を行います。

このラトックのポタアン、TOSリンクと同軸RCA入力が備えられています。 その他、ラトックでは若干仕様を変えたポタアンも製品化予定のようですが、その辺はおいおいと言う事で。

大人気AK100のスタンドが登場!これでたしか1万円近いんだったか。樹脂製ですが、ずっしりと重いです。スタンドにはマイクロUSBジャックがあり、AK100をブッさすことができるようになっています。

ニューオプトのバランス式ヘッドホンアンプ。これも3極キャノン2個仕様です。

新興メーカーYAXIのイヤーパッド。HD25専用モデルが充実しています。かなりマニアックなアクセサリーながら、自分仕様のHD25に仕立てられる貴重なアイテムですね。

ところでヘッドホンと言えば、個人的には着脱式ヘッドホンに関心がいくわけで・・・ 

あれも ・・・ 

これも・・・ 

それも・・・ 

どれも・・・ 

ありと・・・ 

あらゆるヘッドホンが・・・ 

お前も外れるのか・・・ 
このプラグ最近店で売り始めたやつに良く似てるなぁ。

・・・ 多すぎてまとめきれなくなってきた。なお、下4点の写真は音展でのものです。

というわけで、断片的ですが、秋のヘッドホン祭り2013の様子でした。次回のヘッドホン祭りはひょっとすると本拠地 中野に舞い戻る事になるかもしれません。